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高橋ウィメンズクリニックのブログです。

7回胚移植不成功後、卵管水腫切除後1回目の胚移植で妊娠した例。

37才、前医で2回採卵、7回の胚移植したものの、妊娠しなかった方が、重症の卵管水腫を切除後、当クリニックでの初回の凍結胚移植で妊娠、卒業した例をご報告します。

この方は、子宮外妊娠で片側の卵管を切除していました。反対側卵管は癒着しているとのお話でした。すでに2回の採卵、7回の胚移植を受けていましたが、妊娠反応は出ず、反復不成功例でした。
当クリニックでは、再評価をおこない、子宮鏡と卵管造影検査をおこない、
その結果、残存卵管は、重症の卵管水腫であり、大量の卵管貯留液が認められました。
重症の卵管水腫は、体外受精の妊娠率は、1/2~1/3に低下し、流産率は2倍になるとされます。

ご本人には、
1)腹腔鏡で卵管水腫切除
2)このまま、採卵。ただし、卵管水腫貯留液を一時的に吸引して、すぐ胚移植。
3)卵管水腫をアルコール固定

の選択肢を示しました。

ご本人は、他病院での手術による卵管水腫の切除を選択しました。
卵管水腫の手術を待つ間に、採卵をして、4個の胚を保存。

卵管水腫切除後、凍結胚を融解し、1個胚盤胞を移植。
そして、初回の胚移植で妊娠されて、卒業となりました。

この方での、参考としては、
1)体外受精でも、卵管造影検査を受けておくことは有用である。とくに、反復不成功例や、卵管に問題がありそうな場合には、是非受ける方がよいでしょう。
2)重症の卵管水腫がある場合には、卵管水腫の切除などを考慮する必要がある

最近は、着床障害が注目されていますが、
子宮鏡での粘膜下筋腫、内膜ポリープ、子宮内腔癒着、などの有無を確認するのと、
卵管造影検査で、卵管水腫がないことを確認することが、重要な着床障害の検査なのですね。




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