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高橋ウィメンズクリニックのブログです。

単角子宮での妊娠/卒業

先日、単角子宮の方が体外受精(凍結胚移植)で妊娠されて、卒業されました。
単角子宮とは、子宮を形成する左右のミューラー管の一方が萎縮しており、片方のミューラー管から形成された子宮です。単角子宮は不妊症とは大きくは関係ないのですが、子宮内腔が狭いので、流産率は約50%とされています。


この方は、初回の妊娠で子宮外妊娠になり、卵管を切除しており、今後は妊娠するには体外受精が必要でした。
当クリニックでは体外受精により2回妊娠されましたが、2回とも初期流産となりました。約5cmの子宮筋腫もあったので、筋腫核出も考えていました。
今回、しっかりと排卵誘発し、1個移植して妊娠され、今回は無事卒業されました。この方は、30才代前半の方であり、卵子をたくさんとれたので、あと8個胚盤胞が残っています。
今後の良好な経過をお祈りするばかりです。
単角子宮、双角子宮、中隔子宮など、子宮奇形があっても、これが原因で不妊症になるわけではありません。したがって、このような子宮奇形があっても、不妊症の治療として手術をする必要(手術する意義があるのは中隔子宮のみですが)はありません。一方、流産を何度も繰り返す中隔子宮の場合には、手術する意義は十分あり、当クリニックでは日帰りでの、レゼクトスコープによる、中隔切除術をおこなっています。
一方、単角子宮、双角子宮には手術はできません。流産率は高いですが、半分の確率で出産まで行きますので、がんばって妊娠に突き進むことになります。
今度こそ、この方の経過が順調であることを祈るばかりです。



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