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高橋ウィメンズクリニックのブログです。

AMH<0.1で妊娠し、凍結胚も残せた例

36歳でAMH<0.1の方が、体外受精2回目で妊娠し卒業、胚盤胞も1個凍結できました。
この方は過去にAIHを1回のみうけていました。当クリニックで、AMH<0.1、FSH16と卵巣機能の低下を認めたので、早期に体外受精を決断され、実行されました。
ビタミンCとD、DHEAがかなり低かったので、アシストワンとDHEAを開始し、1回目はクロミフェン-HMGで誘発し4個採卵(1個未熟、1個変性卵)し、1個胚移植するも妊娠せず。
アシストワン、DHEAを継続しつつ、2回目はクロミフェンのみでの誘発。3個採卵でき3個受精、1個胚移植し妊娠、卒業。1個は胚盤胞凍結。
いくつかの良かった思われる点があります。
1)まずは、AMH<0.1をみて、早期の体外受精の決断をされたこと。AMHは妊娠しにくいことを示しているのではなく、残されている卵子数を示しています。この方は比較的年齢が若かったので、卵子さえとれれば、良い結果が期待できます。
2)AMH<0.1の場合でも、クロミフェンで今回のように3個採卵できることもありますね。HMGの使用の有無での採卵数に大きな差はありませんでした。卵巣機能が低下している場合には、あまり強い誘発は必要ではないのでしょう。当クリニックでは、超音波検査で卵胞数を確認しながら判断しています。
3)AMH<0.1の場合でも、今回のように、胚盤胞を凍結保存することがあり得るのですね。1回目よりも2回目の方が胚の質が良くなっています。これが偶然なのかどうかは残念ながら断定はできませんが、アシストワンやDHEAは、2回目の採卵時には2ヶ月以上使用していましたので、卵子の質の向上には、その影響もあったとの印象を持っています。1回目の体外受精の時にはサプリメント使用開始直後でした。ただし、サプリメントが効果あるかどうかは不明である一方、年齢は最も重要な要因ですので、サプリメントの効果を待って、体外受精を遅らせることは必ずしも賢明な選択とは言えません。今回のように並行していく方が良いでしょう。

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