ブログ

高橋ウィメンズクリニックのブログです。

AMHが0.1未満で、5回の体外受精後の39歳の自然妊娠例

 AMH<0.1で、5回の体外受精後の39歳の自然妊娠例。

AMH<0.1で、前医(2カ所)で4回の体外受精を受けていた39歳の方が、今回当クリニックで自然妊娠さAMHれました。私にとっても様々な教訓がありましたので、ご紹介致します。
前医で受けた直近2回の体外受精では、HMG注射による排卵誘発でも、1個と2個の採卵数で、2回とも受精卵が得られずに中止となっていました。

当クリニックでの検査と治療
1)AMH<0.1、FSH:20.01と、卵巣の機能はかなり低下。・・・DHEAも低下気味なので、DHEAを補充。
2)卵管造影検査・・・当クリニックでは、体外受精をされる方でも子宮卵管造影検査をお勧めしています。卵管水腫の有無の確認と、自然妊娠の可能性を少しでも上げることが目的です。
この方は、3年前に受けていました。今回の検査では左卵管に抵抗がありましたが、卵管の開通を確認しました。
3)活性酸素・酸化ストレスは強度であり、ビタミンDも低下していたので、マルチビタミン2倍量と、高濃度ビタミンDを投与。
4)血管年齢は56歳相当と動脈硬化があり、EPAも低下していたので、動脈硬化予防と血液の流動性改善のために、EPA投与と遠赤外線サンビーマー施行。

上記治療を並行しておこなった上で、
1)2012.9月 当クリニックでの初回の体外受精施行。
 誘発方法は、マイルド法 クロミフェン+HMG4日間
    採卵数4個。胚盤胞が1個得られ、胚移植するも妊娠せず。
2)2013.1月 自然周期で、左右に15mm前後の卵胞を認め、この周期に自然妊娠。
 まだ胎嚢を認めたまでですが、今後の良好な経過を祈っているところです。

医学的には、このような自然妊娠は偶然でもおこりうると考えられます。
しかし、
1)体外受精が主な治療でも、卵管造影検査をおこなっていたことが、今回の自然妊娠に繋がったと考えています。実際に、当クリニックでは、他院で体外受精で妊娠されない方が、卵管造影検査後に妊娠することは珍しくはないのです。
皆さんは、体外受精を始めたらば、体外受精以外の治療法では全く妊娠しないと考えてはいませんか。体外受精が最終手段と決めつけていませんか。少しでも妊娠の可能性が上がるように、広く可能性を求めてみては如何でしょうか。
2)以前の体外受精で、HMG注射でも1個と2個の採卵数が、今回マイルド法で4個採卵でき、(妊娠は出来ませんでしたが)胚盤胞移植も出来たことは、偶然でしょうか。それとも、様々な補充療法やご本人のサンビーマーなどの地道な努力によると考えますか?
実際には、卵子の増加は不可能ですが、利用できる卵子の底上げの試みは様々あります。本来は、卵巣機能が低下する前に治療を急ぐことが良いのですが、AMH<0.1でもこのように自然妊娠もあり得るのです。
皆さんのご参考になりましたでしょうか。



 
 

一覧に戻る