No. 11725

初めまして。突然の質問で申し訳ありません。 自己流の妊活を一年ほど行い、授からなかったため先日クリニックを受診いたしました。 そこで、両側の卵巣の腫れが見つかり、(右8cm左4cm強程)MRIにて精検を行ないました。結果は両側の子宮付属品に多数の内膜症嚢胞があることと、深部子宮内膜症との診断でした。 主治医からは、手術を行うと卵巣機能が低下するため、まずは4〜6周期タイミング法で妊娠を目指し、順番にステップアップしていったので良いのではないか。いきなり体外受精を行う必要はなく、ステップアップしていき、手術をするのであれば体外受精を行う前が良いだろうとの意見をいただきました。 しかし、状況としては癒着も進んでいるのではないかとのことで、自然妊娠は難しい印象だと言われました。 自然妊娠が難しいのであれば、4〜6周期タイミング法を行う間に、悪化してしまうのではないかという恐怖と、手術をして卵巣機能が著しく低下しさらに妊娠の可能性が引くなるのではという不安があり、どちらを選択するにしても情報が少なく、ご意見をいただければと思い、質問をさせていただきました。 お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご回答いただけると幸いです。

No.11725 みかん

カテゴリ: 子宮内膜症 治療方針 体外受精・顕微授精

初めまして。突然の質問で申し訳ありません。
自己流の妊活を一年ほど行い、授からなかったため先日クリニックを受診いたしました。
そこで、両側の卵巣の腫れが見つかり、(右8cm左4cm強程)MRIにて精検を行ないました。結果は両側の子宮付属品に多数の内膜症嚢胞があることと、深部子宮内膜症との診断でした。
主治医からは、手術を行うと卵巣機能が低下するため、まずは4〜6周期タイミング法で妊娠を目指し、順番にステップアップしていったので良いのではないか。いきなり体外受精を行う必要はなく、ステップアップしていき、手術をするのであれば体外受精を行う前が良いだろうとの意見をいただきました。
しかし、状況としては癒着も進んでいるのではないかとのことで、自然妊娠は難しい印象だと言われました。
自然妊娠が難しいのであれば、4〜6周期タイミング法を行う間に、悪化してしまうのではないかという恐怖と、手術をして卵巣機能が著しく低下しさらに妊娠の可能性が引くなるのではという不安があり、どちらを選択するにしても情報が少なく、ご意見をいただければと思い、質問をさせていただきました。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご回答いただけると幸いです。

高橋敬一院長からの回答

内膜症性囊胞、チョコレート嚢腫の8cmは結構大きなものです。手術を考えても良い大きさでもあります。方針の判断はかなり難しい判断になります。記載されている方法や、すぐに手術する方針もあります。しかし、自然妊娠や人工授精での妊娠はかなり難しいとの判断でもあるようですね。悪化や手術による卵巣機能の低下もご心配のようですね。当クリニックならば、との視点での一例をお示しします。まずはすぐに体外受精をして良いと思います。しかし、8cmのチョコレート嚢腫は採卵しにくいと思いますし、妊娠中の破裂の問題もあります。当クリニックで治療する場合には、内膜症へのスプレーを使いながら、両側のチョコレート嚢腫を吸引して小さくし、2~3ヶ月で卵巣の大きさが落ちつくのを待ちます。その上でそのまま体外受精の排卵油初をして(ウルトラロング法)、体外受精の採卵、胚移植へと進めます。一つの参考になれば幸いです。