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初めまして卵子凍結を検索している中でこちらへ辿り着いた34歳の独身です。様々な書き込みを読ませて頂いて、とても具体的な回答に参考にさせてもらいたくご相談します。
27歳でIgA腎症と判明し、腎生検により活動的ではないが20年後程度で20%の患者が透析になる可能性があると判断されました。当時より妊娠出産を希望しており、ステロイドを用いた治療法(奇形児を防ぐ目的にロキソニン等の鎮痛剤や皮膚科での内服薬、ビタミン剤等も一切使用して来ませんでした。)に懸念して自然に過ごして来て、30歳で血管炎からの腎炎と判明しました。
年齢的にも年内の妊活を予定しておりましたが、パートナーと別れる事になり早急に卵子凍結法を希望する形となりました。
腎臓内科、皮膚科的なアプローチは抜きで、産科婦人科目線でお答え頂けたらと思います。
・IgA腎症を発覚した時点で妊娠高血圧になる可能性を考え妊娠期間中が管理入院になる事は覚悟の上で妊娠、出産を望みたい。
・AMH値がいくつ程度だったら自然妊娠を何ヶ月間まで猶予出来ると考えるのか。
・パートナーとの出会いが無ければ自然妊娠も始められませんが、スタート時点は35歳からと考えた時に自然妊娠をいくつになるまで望んで良いのか。
・低量ピルの服用経験無しで不妊治療法を調べた所、排卵誘発剤の副作用で血栓症リスクもあると知り、私は卵子凍結は出来ないのではないのかと心配になり書き込みました。
ちなみにIgA血管炎第一人者の主治医の見解では皮膚科的には心配されておらず、妊娠中に飲める薬での対応で問題無いと言われております。
様々なリスクを伴うとなると、やはり自然妊娠でしか望まなくなってしまうのでしょうか。もしくは、例え自然妊娠でも産科婦人科的に継続不可になる可能性もあるのでしょうか。
可能性がある内に出来る事は全てしたいと願う気持ちです。皆様遠方から通院しているようなので何も行動せずに諦めないで通院希望したいと思います。長くなり読みにくかったら申し訳ありません。宜しくお願い致します。
高橋敬一院長からの回答
IgA腎症との兼ね合いでご不安なのですね。詳しいことが分からないので、現実的にはこの場での安易な回答はできません。あくまで一つの考え方としてのものとなります。AMHがどれほどならば自然妊娠の猶予があるかは残念ながら明確な数字はありません。また妊娠までには様々な因子があり、子宮内膜症があれば自然妊娠は困難ですぐに体外受精を勧めることもあるのです。妊娠した場合には、管理入院のみではなく、妊娠の中断や、妊娠中の腎不全もおこりえます。卵子凍結自体は、強い排卵誘発をしなければ血栓症についてはほとんど心配せずに採卵することは可能です。ただし一般的には保存卵子数は15~20個を目指しますので採卵回数が増える可能性はあります。妊娠自体は体外受精でも可能だと思います。急ぐならばすぐの体外受精も選択肢にはなりえます。
卵子の保存や妊娠の可能性はあるものの、予想よりも悪い可能性もあるので、慎重な考え方が必要になります。