No. 10382

はじめまして。 プロテインs活性が低いことに対する、ヘパリン対応について先生のご意見をお聞かせいただけたらと思い、ご質問させていただきます。 不妊治療クリニックの初期血液検査にて、プロテインS活性45% (妊娠したことなく、流産経験などもありませんが、初期検査にこの項目が含まれておりました。) 別の不妊治療クリニックにて、顕微受精、ホルモン補充にて妊娠し、現在は6週6日です(今朝から少量の鮮血が続いています。腹痛なし) 非妊娠時ですでに基準値を下回っていたため、妊娠したらこの項目の数値は下がることがほとんどなので、再検査の結果でヘパリン注射の可否を判断しましょう。とのことだったので、再検査したところ、27%まで下がってしまっていました。 プロテインS活性が低い場合の、ヘパリン注射が必要かどうかは、医師によって判断が分かれると聞いています。 現在通っているクリニックでは、胎嚢と小さくですが心拍が確認できた日(5週5日)から、毎日1日2回のヘパリン自己注射をしています(バイアスピリンは凍結胚を移植した日から服用を続けています) 先生の過去の質問へのご回答の中にもヘパリン処方は対応していない産院も多いとあり、今後不妊クリニックを卒業し、通える産院があるのか不安に感じています(都内住みですが、長崎県にて里帰り出産を検討しています。) 流産、死産経験もないですが、プロテインS活性が27%の場合は、ヘパリン自己注射は必要であると考えられますでしょうか?

No.10382 かな

カテゴリ: 習慣流産・不育症

はじめまして。
プロテインs活性が低いことに対する、ヘパリン対応について先生のご意見をお聞かせいただけたらと思い、ご質問させていただきます。

不妊治療クリニックの初期血液検査にて、プロテインS活性45%
(妊娠したことなく、流産経験などもありませんが、初期検査にこの項目が含まれておりました。)

別の不妊治療クリニックにて、顕微受精、ホルモン補充にて妊娠し、現在は6週6日です(今朝から少量の鮮血が続いています。腹痛なし)
非妊娠時ですでに基準値を下回っていたため、妊娠したらこの項目の数値は下がることがほとんどなので、再検査の結果でヘパリン注射の可否を判断しましょう。とのことだったので、再検査したところ、27%まで下がってしまっていました。

プロテインS活性が低い場合の、ヘパリン注射が必要かどうかは、医師によって判断が分かれると聞いています。
現在通っているクリニックでは、胎嚢と小さくですが心拍が確認できた日(5週5日)から、毎日1日2回のヘパリン自己注射をしています(バイアスピリンは凍結胚を移植した日から服用を続けています)
先生の過去の質問へのご回答の中にもヘパリン処方は対応していない産院も多いとあり、今後不妊クリニックを卒業し、通える産院があるのか不安に感じています(都内住みですが、長崎県にて里帰り出産を検討しています。)

流産、死産経験もないですが、プロテインS活性が27%の場合は、ヘパリン自己注射は必要であると考えられますでしょうか?

高橋敬一院長からの回答

一般論として、流産・死産のない方への抗凝固療法は推奨されてはいません。プロテインSが低値の場合でも必ず流産するものでもないのです。また、プロテインSの値も結構上下するのです。したがって意見が分かれるのですね。教科書的に言えば、ヘパリンの使用は今回は推奨されません。一方、不育症にこだわっている医師ならば、お勧めすることもあると思います。施設としては、大学病院などでは、しっかりとした根拠がないとヘパリンは使用しないでしょう。紹介先は、担当医との相談になると思います。