No.11166 ミヨ
髙橋先生、初めまして。
以下長くなりまして恐縮ですが、これまでの治療歴と質問です。どうぞ宜しくお願い致します。
【治療歴】
・2021年2月採卵1回目→凍結2個(ふりかけ由来7日目6BB、顕微由来6日目6BB)
・2021年3月採卵2回目→凍結8個(ふりかけ由来5日目6AA×2、6BA×1、6BB×2、6日目6BB×1、7日目6BC×1、顕微由来6日目6BA×1)
・2021年4月子宮内膜ポリープ手術(子宮鏡下手術)
・2021年5月6AA移植1回目(レトロゾールによる自然周期)→BT7 HCG 0.0
・2021年6月チョコレート嚢胞の痛みにより移植キャンセル
・2021年6月着床不全検査1回目→Th1/Th2 11.6、抗カルジオリピンIgG抗体13.0、抗カルジオリピンβ2GP I抗体1.2、ループアンチコアグラント0.9、ビタミンD 28.1
・2021年9月腹腔鏡手術(右6cmチョコレート嚢胞、左1cm子宮繊維種)
・2022年1月チョコレート嚢胞再発(左5cm)
・2022年2月6AA移植2回目(ジュリナ、ル・エストロジェルによるホルモン補充周期)→BT7 HCG53.9にて陽性判定後BT27にて心拍確認出来ず、3月に自然排出
・2022年4月着床不全検査2回目→Th1/Th2 8.2、抗カルジオリピンIgG抗体12.0、抗カルジオリピンIgM抗体 2.7、ビタミンD 112
・2022年6月ホルモン補充にて移植3回目を予定していたが、子宮内膜ポリープありとの所見により移植キャンセル
・2022年6月ポリープ手術当日、不正出血ありとの所見により手術キャンセル、現在ジュリナとヒスロン服薬にて生理待ち。改めてポリープ手術後、1回の生理を挟んで移植予定。
【質問】
・現在の不正出血は生理とも異なるようですが、これは流産後のホルモンバランスの崩れなのか、子宮内膜ポリープによるものなのか、その他要因があるのか分からないものなのでしょうか。左卵巣のチョコの状態も気になるので骨盤MRIを受けようと思いますが、他に不正出血の原因を知る検査方法はありますでしょうか?
・移植時に使用するホルモン補充薬はチョコレート嚢胞や子宮内膜ポリープに悪影響を及ぼすものなのでしょうか?悪影響がある場合は、自然周期による移植に変更しても良いと思われますか?
・2回行った着床不全検査にて、抗カルジオリピンIgG抗体の値が高いです。他の抗リン脂質抗体は正常値のようですが、IgGの値だけでこれが流産した原因、またバファリン・バイアスピリンを飲む判断材料となりますでしょうか?
・肥満ではないですが、総コレステロールの値が229mg/dlと高いです。総コレステロールと抗カルジオリピンIgG抗体は相関しているのでしょうか?相関している場合、私は脂質異常なのでしょうか?また、体質改善(食事、運動)すれば脂質異常は改善する可能性はありますか?
・コレステロールとAMHが相関するとの報告もあるようですが、その場合今凍結している胚盤胞の質も悪いのでしょうか?AMHは4.31→4.01→6.65→(腹腔鏡後)2.81→(流産後)4.40となっています。
高橋敬一院長からの回答
経過は拝見致しました。これだけの経過ですので、基本的には私よりも担当医の意見を優先すべきだと思います。一般的な意見を述べるにとどめます。移植時のホルモン補充薬は、チョコレート嚢腫やポリープには、短期的に影響する可能性はありますが、根本的には関係しませんので心配されないで良いでしょう。今回検査した抗カルジオリピン抗体の異常の基準値がわかりませんので、明確にはお答えできませんが、明らかに異常値の値ならばバイアスピリンを氏応する意義はあると思います。ただし、早期の流産の原因がカルジオリピン抗体であるとは言えません。総コレステロールと抗カルジオリピン抗体は関連はありませんよ。総コレステロールとAMHは関連するとの報告はありますが、AMHと胚盤胞の質の関連はほとんどありませんよ。