No. 11360

いつも掲示板拝見させていただいております。 他院で不妊治療中、排卵はありますが多嚢胞と診断されている33歳です。 この春から体外受精にステップアップし、 今までに3回採卵をしましたが、一度も移植をできていない状況にあります。 1回目は、PPOS法(点鼻薬により排卵誘発)により13個採卵、うち3つが変性卵、6つが未熟卵、4つが成熟卵で、顕微授精、タイムラプスインキュベーターにより培養。 しかし、全ての受精卵において分割がよくなく、フラグメントも多いため、分割胚での凍結は不可。胚盤胞まで様子をみるしかないとのことで様子をみましたが、結果、ひとつも凍結できる状態には至りませんでした。 私自身としては、採卵後腹水が溜まり、卵巣が腫れた状態が長く続きました。 2回目は、PPOS法が合わなかった可能性があるとの医師の判断により、アンタゴニスト法(点鼻薬、HCG自己注射併用により排卵誘発)、1回目よりもゴナールエフの一度の投与量を少なくし、再スタート。卵がひとつだけ異様に早く成長してしまっていましたが、ほかの卵がまだ小さいですが複数あったため、そのまま卵巣刺激を続行。結果、16個採卵、うち8個が未熟卵、残り7つを顕微授精しましたが、受精確認ができたのは4つ。そのうち、1つは分割せず、2つは分割も遅くフラグメントも多く分割胚での凍結は不可。(胚盤胞まで様子をみましたが前回同様不可)1つだけ分割胚として凍結可能な状況となり、新鮮胚移植も考えていましたが、病院より卵巣の腫れを懸念、凍結を勧められたため凍結。その後、分割胚移植を予定していましたが、融解の際に胚が壊れ、移植は中止。 ちなみに、今回も卵巣の腫れがみられ、歩くのも困難な日が数日続きました。 3回目は、アンタゴニストの薬が全国的に足りておらず薬がないとの理由で、再びPPOS法にて再スタート。(ほかのやり方は卵巣の腫れの恐れが高いため不可とのこと) いままでとは異なり、少量のゴナールエフでの卵巣刺激(150ずつ投与)により、ゆっくり卵を育てていこうとの計画でしたが、当初生理3日目の診察で25個前後みえていた卵の芽は、卵巣刺激4日目には右卵巣3つ、左卵巣3つと激減し、さらに右の3つにいたっては18〜22mmと採卵できる程の大きさにまで成長。左の3つにいたっては10mm以下とほとんど反応を示していない状態。 結局、左の3つは様子をみてもいい反応を示さない可能性が高いとの医師の判断により、右3つにかけて排卵誘発(オビドレル自己注射) 結果、左の卵もあわせて7つ採卵。うち、4つは未熟。成熟卵と判断された3つも、採卵当初は未熟だったようですが、培養されているなかで成熟し、なんとか1つだけ受精を確認。ですが、これについても分割が悪く、かつフラグメントも多いとのことで、分割胚での凍結不可。現在、胚盤胞まで様子をみるとのことで、結果を待っているところなのですが、培養師さん曰く、フラグメントも多いため胚盤胞まで至る可能性は低いとのこと。。 また、今回の私自身の状態としては、関係の有無は分かりませんが、オビドレルの自己注射後、下腹部痛や、全身のかゆみ、胸焼け、火照り等の症状が出て、メラトニンを服用しているにも関わらず4〜5時間眠れない状態が続きました。これは薬の影響なのでしょうか?(採卵時、看護師に伝えたところ、そういった副作用は今まで聞いたことがないと言われてしまいました。。) また、採卵後は、卵巣刺激が少なかったためか、今までのような下腹部痛やむくみ、胸焼け等の症状はありませんでしたが、若干の下腹部痛と下痢がありました。 まだ体外受精をはじめて3回目だからと言われればそうなのですが、移植に全くたどり着けず、医師に相談しても、多嚢胞の人にはこういうことも多いと言われてしまい、正直、どうしたら良いのか分かりません。自分は未熟な卵しかできない身体なのかと悲しくなりますし、例え凍結できるまで成長したとしても、一度融解で壊れてしまったこともあり、凍結をする怖さもあります。 今までの排卵誘発の方法等を踏まえて、このやり方は正しかったのか、今後どのような治療を試すべきなのか、ご助言いただけませんでしょうか。 また、転院も少し視野には入れているのですが、どういった病院がよいのかネット等で調べても正直分かりません。判断基準や、こういったことは最初に聞いておいた方がよい等あれば、教えていただけますと幸いです。 長文、失礼いたしました。

No.11360 YOU

いつも掲示板拝見させていただいております。
他院で不妊治療中、排卵はありますが多嚢胞と診断されている33歳です。

この春から体外受精にステップアップし、
今までに3回採卵をしましたが、一度も移植をできていない状況にあります。
1回目は、PPOS法(点鼻薬により排卵誘発)により13個採卵、うち3つが変性卵、6つが未熟卵、4つが成熟卵で、顕微授精、タイムラプスインキュベーターにより培養。
しかし、全ての受精卵において分割がよくなく、フラグメントも多いため、分割胚での凍結は不可。胚盤胞まで様子をみるしかないとのことで様子をみましたが、結果、ひとつも凍結できる状態には至りませんでした。
私自身としては、採卵後腹水が溜まり、卵巣が腫れた状態が長く続きました。

2回目は、PPOS法が合わなかった可能性があるとの医師の判断により、アンタゴニスト法(点鼻薬、HCG自己注射併用により排卵誘発)、1回目よりもゴナールエフの一度の投与量を少なくし、再スタート。卵がひとつだけ異様に早く成長してしまっていましたが、ほかの卵がまだ小さいですが複数あったため、そのまま卵巣刺激を続行。結果、16個採卵、うち8個が未熟卵、残り7つを顕微授精しましたが、受精確認ができたのは4つ。そのうち、1つは分割せず、2つは分割も遅くフラグメントも多く分割胚での凍結は不可。(胚盤胞まで様子をみましたが前回同様不可)1つだけ分割胚として凍結可能な状況となり、新鮮胚移植も考えていましたが、病院より卵巣の腫れを懸念、凍結を勧められたため凍結。その後、分割胚移植を予定していましたが、融解の際に胚が壊れ、移植は中止。
ちなみに、今回も卵巣の腫れがみられ、歩くのも困難な日が数日続きました。

3回目は、アンタゴニストの薬が全国的に足りておらず薬がないとの理由で、再びPPOS法にて再スタート。(ほかのやり方は卵巣の腫れの恐れが高いため不可とのこと)
いままでとは異なり、少量のゴナールエフでの卵巣刺激(150ずつ投与)により、ゆっくり卵を育てていこうとの計画でしたが、当初生理3日目の診察で25個前後みえていた卵の芽は、卵巣刺激4日目には右卵巣3つ、左卵巣3つと激減し、さらに右の3つにいたっては18〜22mmと採卵できる程の大きさにまで成長。左の3つにいたっては10mm以下とほとんど反応を示していない状態。
結局、左の3つは様子をみてもいい反応を示さない可能性が高いとの医師の判断により、右3つにかけて排卵誘発(オビドレル自己注射)
結果、左の卵もあわせて7つ採卵。うち、4つは未熟。成熟卵と判断された3つも、採卵当初は未熟だったようですが、培養されているなかで成熟し、なんとか1つだけ受精を確認。ですが、これについても分割が悪く、かつフラグメントも多いとのことで、分割胚での凍結不可。現在、胚盤胞まで様子をみるとのことで、結果を待っているところなのですが、培養師さん曰く、フラグメントも多いため胚盤胞まで至る可能性は低いとのこと。。

また、今回の私自身の状態としては、関係の有無は分かりませんが、オビドレルの自己注射後、下腹部痛や、全身のかゆみ、胸焼け、火照り等の症状が出て、メラトニンを服用しているにも関わらず4〜5時間眠れない状態が続きました。これは薬の影響なのでしょうか?(採卵時、看護師に伝えたところ、そういった副作用は今まで聞いたことがないと言われてしまいました。。)
また、採卵後は、卵巣刺激が少なかったためか、今までのような下腹部痛やむくみ、胸焼け等の症状はありませんでしたが、若干の下腹部痛と下痢がありました。

まだ体外受精をはじめて3回目だからと言われればそうなのですが、移植に全くたどり着けず、医師に相談しても、多嚢胞の人にはこういうことも多いと言われてしまい、正直、どうしたら良いのか分かりません。自分は未熟な卵しかできない身体なのかと悲しくなりますし、例え凍結できるまで成長したとしても、一度融解で壊れてしまったこともあり、凍結をする怖さもあります。

今までの排卵誘発の方法等を踏まえて、このやり方は正しかったのか、今後どのような治療を試すべきなのか、ご助言いただけませんでしょうか。
また、転院も少し視野には入れているのですが、どういった病院がよいのかネット等で調べても正直分かりません。判断基準や、こういったことは最初に聞いておいた方がよい等あれば、教えていただけますと幸いです。
長文、失礼いたしました。

高橋敬一院長からの回答

一般論としてお話致します。多嚢胞性卵巣症候群では、卵胞が小さいものも多く、未熟卵は通常よりも多くなります。しかししっかりと誘発して多くとれるならば、成熟卵も多くなります。今後の方針としては、1)もっとしっかりと排卵誘発して卵胞を大きくして採卵し、その後の卵巣過剰刺激証拠群への対策もきっちりとおこなう。2)マイルドに、レトロゾール+HMG注射で誘発してみる。3)成熟卵増加を意図してイノシトールなどのサプリメントを使用する。4)卵の質の改善を目指して、75gGTTの糖負荷試験、メトホルミンなどの使用、などが考えられると思います。