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院長がお答えします。

No.11465 みな

他院に通院中で、以前も相談させて頂いた事があります。又よろしくお願いします。
○これまでの治療歴
43歳。顕微授精での採卵9回、移植13回(初期胚、胚盤胞、新鮮胚、融解胚、2個移植、2段階移植)(ホルモン補充が主、レトロゾール周期1回)。最初の2回は胎嚢確認後の稽留流産。その後は全て陰性。
○検査 
フローラ検査、EMMA ALICE、ビタミンD、亜鉛、Th1/Th2、不育症検査、慢性子宮内膜炎検査

•ビタミンD数値が低い為、サプリ継続。(現在は正常値)
•子宮内膜炎に少し引っかかりビブラマイシンで治療。(再検査せず)
•EMMA ALICEの結果、移植周期にインバグ処方。(直近2回)
•抗核抗体がやや高めの為、直近の1回の移植はプレドニン服用。

転院し、PGT-Aで正常胚(3個の凍結胚中)が1個あり、PRP療法、インバグ、バイアスピリンありで移植するが陰性。
元の病院に戻り、今後はPGT-Aせずに採卵•移植予定。

○相談
これまでほぼ全て良好胚、PGT-Aの正常胚移植も陰性なので、子宮側の原因が高いのではと感じています。元•前病院の医師共に、それぞれの治療法は少しづつ違いますが、同じ事を繰り返すしかないとのことでした。

•バイアスピリンの使い方について。着床障害には、D5からの服用が良いと聞いた事があるが、どうでしょうか?(直近の2回はD15から服用)
•プレドニンの使い方について。元病院の先生は、着床後に使用(まだ処方なし)。前病院では直近の移植1回のみ、移植日から服用。どの使い方が良いのでしょうか?
•元病院の先生は、ERA検査の必要性は微妙とのこと(妊娠経験有り。エビデンスはやや低い、費用と期間がネック等)。流産手術や年齢が高くなると、後ろにズレることがあるので、検査をせずに1日後ろにずらして移植する事も勧められています。が、不安です。

長々とすみません。先生によって、見解が違うのでしょうが、移植はほぼ同じ事の繰り返しでずっと陰性なので、そろそろ終わりにも近付いているので、少しでも色々チャレンジしてみたい思いです。
どうぞよろしくお願いします。

高橋敬一院長からの回答

なかなか結果が出ずにお悩みのことと思います。しかし、医師により見解が異なるように、なかなか明確な回答はないのです。結論からいえば、妊娠の実績もあるので、「同じ事を繰り返す」といいこの方針では一致しているのです。PGT-Aの正常胚の妊娠率は、60%程度であり、正常胚でも1/3は妊娠しないので、珍しいことではないのです。最近の不成功は、胚の染色体の問題が最も大きいのです。したがって、染色体が正常な胚が移植されることを目指して、胚移植を繰り返す、と言う方針になります。バイアスピリンが有効かどうかは不明確であり、D5から良いというのも根拠はもっと不明確です。したがって使い方にこだわっても根拠があまりないことなので、胚移植前から使用していれば十分だと考えて良いでしょう。プレドニンの効果も否定的な意見が優勢です。これも使用方法にこだわっても根拠はほとんどありません。担当医の使い慣れている方法で良いと思います。ERA検査も、最近の報告では、効果がない、またはむしろ成績が低下した、との報告もあります。基本は胚の染色体異常なので、担当医の意見通り、ERAの意義はかなり低いと考えられます。すでにおこなえる対策はしていると思いますよ。あとは正常胚が得られるように、胚移植を繰り返す方針ではないでしょうか。