No.11476 48280
高橋先生、ご無沙汰しております。
昨年7月、貴院にて採卵をして頂き、翌月
主人の関係で千葉を離れる事になり、今は千葉県外に住んでいる関係で他のクリニックに通う事となりました。
その後、他院にて3つ胚盤胞を凍結出来
、そのうちの2つを移植しましたが、2つとも化学流産となってしまいました。
(一つはHCG 5. 2、 二つ目は、6、6)
移植後、HCG注射や膣座薬は一切せず、ディファストンのみ服用でしたので、医師からは着床はしたが継続しなかったと言われました。
この先、残り一つの胚盤胞、及び貴院にて凍結保存をして頂いている胚の移植をさせて頂きたく、移植前にERA検査をするべきか悩んでおります。
私の年齢ですと、染色体異常の可能性が1番だと思いますが、化学流産も着床の窓がずれている可能性があると聞いた事がありますのでこの後の移植の為にもERA検査をした方が良いか、先生のご意見をお聞かせ頂けましたら幸いです。
高橋敬一院長からの回答
ご記載のように、妊娠するかどうかは胚の染色体異常の有無がもっとも大きな要因です。したがって、論理的には着床前診断のPGT-Aがもっとも必要な検査であり、着床障害の検査の意義は大きくはありません。しかし、無駄とは言えないので、着床障害の検査をすることはありえます。ただし、着床障害の検査には、子宮鏡、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、ERA検査(ERpeak)、Th1/Th2の免疫能、検査などがあります。多くの検査があるので、もしERA検査のみをおこなうならば、理由としては明確ではない状況だと思います。最近の報告では、ERA検査を否定する論文も出ているので、ERA検査の意義は揺らいでいるのです。