No. 11830

初めまして。片側卵管留水腫疑いの対応についてご相談させてください。精子所見も良くなく、他院にて2度顕微授精をしていますが、胚凍結までいかない状況があります。今回卵管造影検査をして上記の指摘があり、主治医より腹腔鏡検査と、必要に応じて卵管切除を提案されています。高橋先生として、腹腔鏡検査・手術をするにあたり、留意すべき事項はありますでしょうか。デメリットや、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医のいる病院を選んだ方が良いなど。また、クラミジア抗体検査の結果によっても変わってくるのでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。

No.11830 A

初めまして。片側卵管留水腫疑いの対応についてご相談させてください。精子所見も良くなく、他院にて2度顕微授精をしていますが、胚凍結までいかない状況があります。今回卵管造影検査をして上記の指摘があり、主治医より腹腔鏡検査と、必要に応じて卵管切除を提案されています。高橋先生として、腹腔鏡検査・手術をするにあたり、留意すべき事項はありますでしょうか。デメリットや、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医のいる病院を選んだ方が良いなど。また、クラミジア抗体検査の結果によっても変わってくるのでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

超音波検査で確認できるような卵管水腫は重症と認識されます。その場合には対応する事が推奨されます。方法としては、胚移植直前の吸引、または腹腔鏡手術による卵管切除などです。一方、超音波検査で分からないような卵管水腫は重症とは言えず、手術の必要性は微妙です。手術をご希望の場合には、内視鏡技術認定医は目安にはなりますが、絶対的なものではなく、その医師が手術をするかどうかはその施設の状況にもよると思います。クラミジア抗体検査は参考にはなりますが、手術の可否にはあまり重要な影響はありません。現時点では、胚の質の方が問題なのでしょうか?その場合には、手術の意義は十分考えてから決めた方が良いでしょう。