No.12822 H.S1113
初めまして。不妊治療をしていると、インターネット上で様々な情報を目にしますが、このような形の掲示板は少なく、こちらを度々拝見し勉強させていただいております。このような場を作っていただきありがとうございます。
今回初めて、質問させていただきます。不妊治療がなかなか上手くいかず悩んでいます。よろしくお願いいたします。
まず、治療経過は以下の通りです。
【年齢・体型】
33歳 159cm/44kg
体重については20代前半から43〜45kgです。過去に激しいダイエットをしたことはないですし、現在もダイエットをしているわけではなく、この体重が常です。
【妊娠出産歴】
1妊1産(2021年 自然分娩)
【治療歴】
2019年:男性不妊によりA大学病院にて高度不妊治療開始
サプリメントはマルチビタミ(BABY&ME)を内服
2019年4月 AMH3.80
そのほか、一般採血、感染症、E2・LH・FSHのホルモンバランスに問題はなし。甲状腺疾患、糖尿病もなし。
2020年3月採卵1回目
刺激方法:記録なく不明
採卵数:8個(成熟卵8個)
全て顕微授精し正常受精:8個
凍結胚:7個 5AA 4AA 3AA 3AA 3AA 5CC 初期胚盤胞
2020年11月凍結融解胚移植1回目(自費)
ホルモン補充周期
エストラーナ、ウトロゲスタン、アスピリン
移植日のみプロゲスデポー筋注
移植胚:4AA→融解後4AA (AHAあり)
妊娠判定:陰性
2020年12月同2回目(自費)
ホルモン補充周期 使用薬剤は前回同様
移植日2日前と当日、当日からは2日おきにプロゲスデポー筋注
移植胚:5AA→融解後5AA(AHAあり)
妊娠判定:陽性 出産
2022年11月第二子希望のため、ART再開
移植周期を開始したいが、生理開始後3日以内の採血でホルモン値上昇あり、ピルでのリセットを繰り返す。
2023年1月凍結融解胚移植1回目(自費)
ホルモン補充周期 使用薬剤は前回同様
以降、プロゲスデポー筋注なし
移植胚:3AA→融解後5AA(AHAあり)
妊娠判定:陰性
2023年3月 同2回目(保険①)
ホルモン補充周期
エストラーナテープ、デュファストン、ウトロゲスタン
移植胚:3AA→融解後5AA(AHAあり)
妊娠判定:陰性
次の周期も続けて移植したいが、生理開始後3日以内の採血でホルモン値上昇あり、ピルでのリセットを繰り返す。
2023年5月同3回目(保険②)
ホルモン補充周期 使用薬剤は前回同様
移植胚:3AA→融解後5AA(AHAあり)
妊娠判定:陰性
3回連続で妊娠判定陰性となり、原因検索をすることとなる。
2023年6月子宮鏡検査→所見あり
精査のためスケジュールを組むも、生理開始後3日以内の採血でホルモン値上昇あり、ピルでのリセットを繰り返す。
2023年9月精査
EMMA:アブノーマル ラクトバチルス0%
ALICE:ポジティブ
CD138:0個 慢性子宮内膜炎の所見は明らかでない。
→慢性子宮内膜炎になってはないが、原因菌が確認されたため、治療が必要。との説明でした。
アモキシリン内服
プロバイオティクスⅡ(BABY&ME)を内服
2023年10月同4回目(保険③)2個移植
ホルモン補充周期 使用薬剤は前回同様
移植胚:初期胚盤胞→融解後5AA(AHAあり)
5CC→融解後5CC(AHAあり)
妊娠判定:陰性
Bクリニックへ転院2023年12月 AMH2.63
2024年1月採卵2回目
刺激方法:アンタゴニスト法
採卵数:15個(成熟卵9個)
全て顕微授精し正常受精:9個
凍結胚盤胞:6個 4AA 4AB 4BB 4BB 4BC
4BC
2024年2月に移植周期開始(エストラーナテープ)するも、途中でホルモン値崩れ、キャンセルに。
2024年3月凍結融解胚移植5回目(保険④)
ホルモン補充周期
エストラジオール錠、ウトロゲスタン
内膜がなかなか厚くならず、早めにエストラジオール2錠→3錠に。移植日も後ろ倒し。
移植胚:4AA→融解後4AA(AHAあり)
妊娠判定:化学流産(hcg7.84)
①反復着床不全に対してできる検査・治療はありますか?
現在通院中のクリニックの方針は、着床不全の理由はこれ以上調べよう、治療しようがないので、採卵・良好胚の移植を繰り返すこと。と説明されました。
・2段階移植やSEET法については、それらをするくらいなら2個移植のほうが着床率は上がる。と言われました。今回の移植の際に2個移植をお願いしましたが、良好胚なら1個でもいいのでは。となりました。
・プロバイオティクス内服後のEMMA・ALICE、CD138検査の再検査は不要という判断でした。
・Th1/Th2の免疫検査もできないか?と聞いてみましたが、一度は妊娠出産しているので必要ないのでは?という返答でした。
②前回妊娠できた時との違いとして、使用薬剤の違いが挙げられます。私にとって、アスピリン内服の有無が着床・妊娠に影響を与えていたということでしょうか?不育症の検査をするべきでしょうか?
③不妊治療にストレスはよくない。とよく言われます。生活していればストレスはあります。家事育児は辞めるわけにはいきませんので、仕事(第一子出産後、転職)を辞めてストレスを軽減するしかないのでしょうか。自然周期ならストレスは女性ホルモンの分泌を乱すかもしれませんが、ホルモン補充周期での移植ですので、そこまで関係ないと思ってきたのですが…。ストレスは不妊治療の大敵ですか?
お忙しい中、長文をお読みいただきありがとうございました。
今朝、質問を書き込もうとしたのですが、
スマホがフリーズしてしまい、書き込みできたかどうかわからなかったので、再度書き込みしました。重複していましたら申し訳ございません。
高橋敬一院長からの回答
1児を授かったものの、その後妊娠せずお悩みなのですね。一番の問題は胚の染色体異常ですが、現時点では着床前診断ができないようなので、着床障害の検査をしているのですね。今後の検査としては、「着床の窓」の着床能検査(ERPeark、ERA)、Th1/Th2の免疫能検査はあります。一度出産していても、人間は同いつも同じ状態、ではないので受ける意義はあります。内服のみでなくプロバイオティクスの膣内投与の併用もいかがでしょうか。不育症の検査はあまり積極的にお勧めするものではありませんが、念のために受ける、という意義はあります。アスピリンは決定的な要因ではありませんが、使用するデメリットはないでしょう。ストレスはおっしゃる通りに、ない方はいません。一般論としては関係はありますが、体調を崩すほどの、よほどひどい場合でしょう。当クリニックではあまり議論はしないです。胚の染色体異常が確かに大きいのですが、このような考えで参考になれば幸いです。