No.13192 ふく
初めまして。いつも掲示板を拝見させていただいております。
タイミングから数えて不妊治療5年、体外にステップアップして3年の42歳です。現在他院にかかっており、貴院への転院を検討しております。
<現状>
•42歳10ヶ月、AMH 1.89(2024/3月時点)
•体外・顕微受精歴約3年、化学流産1回、稽留流産1回(9週)
•6回採卵、胚盤胞7個のうちPGTA3個実施(全て異常胚)
グレードは獲得した日順で4BB、4AB×2、4BB、4AA、5BB、6BB
•近々2回の採卵では10〜17個取れるも、受精率、胚盤胞到達率も低い
・夫の精索静脈瘤(グレード3)が判明
<相談内容>
・受精率の低さ、胚盤胞到達率の低さもあり、夫の精索静脈瘤の手術をした方がいいかどうか悩んでいます
・今までは全てアンタゴニストですが、なかなか胚盤胞になりません。中刺激など他の方法も試すべきでしょうか
染色体異常は妻の年齢因子が大半を占めるということは重々承知の上ですが、もし夫の精索静脈瘤の治療で少しでも成績が上がるのであれば、術後3ヶ月のタイムロスもやむを得ないのか、それともやはり妻の年齢の方を重視して少しでも早く採卵をすべきなのか。
自費採卵も次で4回目になり、かなり焦っております。毎回次で最後と思いながら治療を進め、少しでも可能性を上げるために何ができるのかを模索中です。
大変ご多忙の中で恐縮ですが、高橋先生の率直なご意見をお聞かせ願えると幸いです。
高橋敬一院長からの回答
ご主人の精索静脈瘤の手術は、無駄とは言えませんのでおこなってもよいかもしれません。ただし、記載があるように、染色体の異常は大半が女性の卵子の問題です。手術をしても、3か月のタイムロスをするほどの意義はあまりないでしょう。ご主人の手術をしても、その効果も得られるかどうかも不明です。採卵は手術をするかどうかに関係なく、少しでも早い方がよいでしょう。治療の中心は、いかに良い卵子を作るかに注力することであり、精索静脈瘤の手術は、タイムスケジュールを遅らせるほどの意義はないのですね。中刺激も試してみてもよいのですが、一般的には採卵数は多い方がお子さんを得られる確率は上がります。アンタゴニスト法から変えるならば、PPOS法もありうると思いますよ。