No.13236 まな
高橋先生
いつも大変参考にさせて頂いております。
妊活を始めたばかりの34歳です。プロラクチンの数値についてご相談したく書き込みをさせて頂きました。
2014年に脳下垂体腺腫(プロラクチン生産腫瘍)が見つかり、手術を受けました。
経過観察5年を経て、2019年以降は通院不要となりました。2019年5月時点でプロラクチンは15でした。
妊活を始めるにあたり、既往歴が気になり婦人科で検査するとプロラクチン36.9でした。
この時は卵胞期に当たり、エコーでも排卵済みと確認されました。
不安になった為、生理四日目にホルモン検査を受けました。数値は以下の通りでした。
LH:5.3
FSH:7.2
E2:35.5
TSH:2.30
Free T4:1.04
現在服薬はしていませんが、これからの妊活を考えるとプロラクチンの値を下げるべきでしょうか?
生理不順はなく28日周期できています。
排卵検査薬も陽性になる為、排卵はしていると思われます。
しかし、基礎体温を測ると高温期の体温が36.4度台の時もあり、グラフもバラつきが見られます。
現在は、自分でタイミングを取っていますが、私の様なプロラクチンの数値でも自然妊娠は可能でしょうか?
今後、婦人科で受けておくべき検査がありましたらご教示頂けますと幸いです。
長くなり申し訳ありません。
お目通し頂きありがとうございます。
高橋敬一院長からの回答
プロラクチン36.9は、軽度の上昇です。プロラクチンが高値だと、排卵が抑制される可能性があります。しかし、この程度ならば通常は、明らかな排卵抑制は認めないことが多いと思います。現時点でも排卵抑制はないようです。したがって、妊娠することも可能だと思いますよ。しかし基準値よりも高いので、対策はしておく方がよいでしょう。腫瘍の再発を疑うほどの値でもありません。
1)再検査をおこなう。検査値は動きます。
2)再検査をして再度高値ならば、プロラクチンを下げる薬を1~2か月使用してみる。
という方針で如何でしょうか。