No.13316 あい
高橋先生
初めまして。先生の掲示板をみて、いつも治療方針の参考とさせていただいています。状況によっては、貴院への転院も考えています。
今年の6月に1回目の移植をしましたが、7wで稽留流産をしました。(胚盤胞4AA)
2回目、hCG12で化学流産(胚盤胞4AA)
3回目、hCG10で化学流産(胚盤胞4BA)
と着床はしても育たない現状です。
自身でも着床の感覚があり、胸も張ります。しかし、数日後には下腹部の違和感はなくなり、胸も戻っています。夜中に下腹部の違和感が強くなり、朝目覚めると下腹部がスッキリしてます。
1回目の時点で、不育症の検査をしており、凝固系の項目は問題なく、NK活性のみ46%とひっかかりました。
そのため、2回目の移植時にイントラリピッド、3回目の移植時にピシバニールを注射して対策をしています。
1回目の何も対策をしていない状態の方が、治療成績がよく、どうしたらよいのかわかりません。
2回目、3回目と回数を重ねるごとに不眠になっていき、これも原因なのでは…と思っています。
また、NK活性は不妊不育との関連性は低いという内容も聞いたことがありますが、何も対策せず進めるのも怖いです。
もう治療を諦める方が良いのか、考えているところです。
もし、治療を続けるとしたら、先生はどのような治療をご提案されますでしょうか?
先生からのアドバイス頂けますと幸いです。
よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
妊娠するかどうか、流産かどうかは、胚の染色体異常の有無が最も関係します。現時点での経過は、特別な異常を疑わせる状況ではありません。NK活性のみでは治療が必要かどうかも根拠はまだ不明瞭です。本来ならば着床前診断がよいのですが、現時点では保険診療では原則認められていません。したがって、現状では、基本的な検査を見直して、通常の胚移植を丁寧におこなう事でよいと思いますよ。