No.13420 かな
はじめまして。いつも参考にさせて頂いております。是非相談させてください。
2024年10月に妊娠37週で死産となり、その後の検査で抗リン脂質抗体症候群が判明しました。喪失感に苦しみ、一周期でも早く授かりたいと願っています。産後の回復は順調と言われ、生理も2回きましたが、高温期が1週間ほどしか続かず、黄体の機能が不足しているかも...と言われました。(卵胞はきちんと育っていました。)現在また高温期中ですが、以前は37度近くあった高温期が36.5度までしか上がらず、黄体期に毎回感じていた胸の張りや浮腫み等も全く現れません。自然にホルモンが整うのを待つ方がよいのか、ホルモン補充した方がよいのか、ご意見を頂けますでしょうか。無理にホルモン補充で妊娠しても流産しやすい等ありますか?
また、抗リン脂質抗体がどのような機序で後期死産に繋がった可能性があるか知りたいです。胎盤と臍帯の病理検査で梗塞は見つからず、臍帯巻絡もなく、赤ちゃんの外見にも形態異常はありませんでした。子宮内胎児死亡が判明した日の昼に健診で赤ちゃんが元気なことを確認していたので、主治医からは何かドカンと大きな事が起きてしまったのかもと言われました。例えば胎盤に出来た血栓が臍帯を通じて赤ちゃん側に飛んで詰まることなど起こり得るのでしょうか。抗リン脂質抗体がどう影響したのか知りたいのです。とても悲しい出来事だったので、ご意見を頂けると嬉しいです。宜しくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
今回はとても残念な状況でした。胎盤と臍帯の病理検査で梗塞がなかったので、抗リン脂質抗体症候群による証拠は不明瞭です。胎児の発育不全はあったのでしょうか?胎児の発育不全がなければ、抗リン脂質抗体症候群とは全く別の死産の可能性もあります。これは残念ながらこの場で判断することは不可能です。高温期が短いなどの応対機能不全がある場合には、高温期の黄体補充では、妊娠率の増加や流産防止にはあまりなりません。排卵誘発剤の使用が推奨されます。黄体は、排卵後に形成されますので、黄体機能不全は良い排卵がおこっていない結果なのですね。したがってそのような排卵で黄体を補充しても効果的ではないのです。妊娠を急ぐならばまずはレトロゾールやクロミフェンなどの飲み薬から開始してはいかがでしょうか。