No. 13490

高橋先生 初めまして。基本的な検査後にタイミング法での妊活を半年ほど続けて妊娠せず悩んでいたところ、高橋先生に大変お世話になって無事に妊娠することができた妹から、こちらの掲示版とブログを教えてもらい、ご連絡させていただきました。 今後の治療方針を検討するため、卵管の検査をしたいと思っております。 卵管の検査方法について調べたところ、①卵管通水検査、②卵管造影検査、③フェムビュー、という方法があると理解いたしました。 一方で調べていく中で、それぞれの方法について不安を感じる点があり、3つの検査のうちどの方法がいよいか、先生のお考えをお伺いできないかと考えております。具体的に、気になっている点はそれぞれ以下のとおりです。 ①の検査については、②の検査と比較して、精度が低いという情報を目にすることが多く不安を感じております。 ②の検査は、高橋先生のブログ(https://takahashi-reprodoctor.com/blog/686.html)を拝見し、高橋先生のクリニックでの②の検査は問題がないとご記載があって安心したのですが、高橋先生のクリニック以外で検査する場合は、検査するクリニックで使う造影剤の量や、造影剤の種類によっては、問題が起きる可能性もあるでしょうか。高橋先生の上記ブログで、212例中5例(2.4%)で出生後の一時的な甲状腺機能低下がみられ、それはリピオドールを2本(20ml以上)以上使用した場合であったようだと伺ったのですが、20ml以上の使用は他院では一般的なのでしょうか。 ③の検査は、機械で細かい空気の泡を発生させた生理食塩水を卵管に注入して超音波で観察し、空気の通る様子で卵管の通りを確認するというものだそうです。③の検査は副作用がないという情報を目にしたのですが、③の検査は②や①と比べて、副作用や精度の面でどのような違いがあるでしょうか。高橋先生のお考えを教えていただけるとありがたいです。 お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。

No.13490 きょうこ

カテゴリ: 卵管造影検査

高橋先生

初めまして。基本的な検査後にタイミング法での妊活を半年ほど続けて妊娠せず悩んでいたところ、高橋先生に大変お世話になって無事に妊娠することができた妹から、こちらの掲示版とブログを教えてもらい、ご連絡させていただきました。

今後の治療方針を検討するため、卵管の検査をしたいと思っております。
卵管の検査方法について調べたところ、①卵管通水検査、②卵管造影検査、③フェムビュー、という方法があると理解いたしました。
一方で調べていく中で、それぞれの方法について不安を感じる点があり、3つの検査のうちどの方法がいよいか、先生のお考えをお伺いできないかと考えております。具体的に、気になっている点はそれぞれ以下のとおりです。

①の検査については、②の検査と比較して、精度が低いという情報を目にすることが多く不安を感じております。

②の検査は、高橋先生のブログ(https://takahashi-reprodoctor.com/blog/686.html)を拝見し、高橋先生のクリニックでの②の検査は問題がないとご記載があって安心したのですが、高橋先生のクリニック以外で検査する場合は、検査するクリニックで使う造影剤の量や、造影剤の種類によっては、問題が起きる可能性もあるでしょうか。高橋先生の上記ブログで、212例中5例(2.4%)で出生後の一時的な甲状腺機能低下がみられ、それはリピオドールを2本(20ml以上)以上使用した場合であったようだと伺ったのですが、20ml以上の使用は他院では一般的なのでしょうか。

③の検査は、機械で細かい空気の泡を発生させた生理食塩水を卵管に注入して超音波で観察し、空気の通る様子で卵管の通りを確認するというものだそうです。③の検査は副作用がないという情報を目にしたのですが、③の検査は②や①と比べて、副作用や精度の面でどのような違いがあるでしょうか。高橋先生のお考えを教えていただけるとありがたいです。

お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。

高橋敬一院長からの回答

妹さんは妊娠してよかったですね。通水検査は不妊症の検査としてはあまり有効とは言えず、当クリニックでは採用していません。卵管造影検査は他施設がどうしているかの判断は私ができるものではありませんが、通常は10ml以内で検査はできます。子宮筋腫などで子宮内腔がかなり広くなる時には、当クリニックでも20ml以上使用しますが、検査後に子宮内の造影剤は吸引するので、実際に体内に残るのは2~3mlが多いです。③は、当クリニックでは採用していません。再現性に乏しく、卵管の癒着が判断できないのですね。当クリニックでは検査後の妊娠率が高くなる子宮卵管造影検査を採用しているのです。