No.13552 やまあかり
はじめまして。
現在他院にて不妊治療をしている36歳です。悩んでいる時にこちらの掲示板を見つけ、同じような悩みを抱える方の意見や、先生の丁寧なご回答を拝見し、とても励まされてきました。今回、ご相談させていただきたくご連絡いたしました。
■これまでの経緯
現在、第二子を希望し治療中ですが、4回続けて初期流産(主に5〜6週目で出血、その後数日で流産)をしています。
これまでの経過は以下の通りです。
・1回目の採卵
6個の凍結胚ができ、1個移植で妊娠→第一子出産(2022年生)
・その後の凍結胚移植
1個移植→流産
2個移植→胎嚢確認後流産×2回
・不育症の検査
3回目の流産時に大量出血し、救急搬送された病院から不育症検査を勧められました。結果、凝固異常がありと診断され、バイアスピリンを処方されています。
・2回目の採卵
2個の凍結胚ができ、2個移植(4AA・4BA)→胎嚢確認後流産
現在の主治医からは「初期流産の原因はほとんどが染色体異常」「1回の採卵で子どもになる卵は0か1」という説明を受けており、不育症の影響はあまり考えにくいとのことでした。
そのためか、バイアスピリンの服用は中止、トランサミンの服用指示がありました。
■質問内容
1. 繰り返す初期流産の原因について
主治医の先生は染色体異常が原因と考えているようですが、先生も同様のご見解でしょうか?
不育症の影響が関係する可能性はやはり低いのでしょうか?
2. ホルモン補充について
第一子の時は妊娠判定後ルトラールを8週頃まで服用していましたが、2回目以降はエストラジオールを服用するようになり、ルトラールの処方はありませんでした。
エストラジオールには血栓症のリスクを高める恐れがあると知り、不育症との関係で流産の原因になりうるのではないかと気になっています。
ホルモン補充の内容が流産に影響を及ぼす可能性はありますでしょうか?
3. 治療の可能性について
今回、できる限りの検査を受けて移植に臨みましたが、残念ながら結果は流産となってしまいました。
このような経緯の場合でも、まだできる検査や治療の選択肢はあるのでしょうか?
それとも、4回続けての流産ということは、今後の妊娠の可能性は低いのでしょうか?
4. 体外受精の保険適用について
体外受精の保険適用が残り2回となっているため、その2回を先生のクリニックでお願いできたらと考えております。
もしお世話になる場合、どのくらいの期間を空けてから移植を再開するのが望ましいでしょうか?
■補足
何度も辛い経験が続きましたが、それでもまだ諦めきれない気持ちがあります。
不妊症・不育症の両方を診ていただける先生にご相談させていただき、少しでも可能性があれば最後まで頑張りたいと考えています。
お忙しいところ大変恐縮ですが、先生のご意見をお伺いできればと思います。よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
初期流産の主な原因は染色体異常であることには私も同意します。第1子を出産されているようなので、不育症の可能性は高くはないと思います。ただし完全否定もできません。不育症検査の凝固異常はなんだったのでしょうか?凝固異常にも、重症から軽症まであります。また子宮鏡、お二人の染色体検査は済んでいますでしょうか?重症の凝固異常があるならばバイアスピリンの使用継続も選択肢になります。担当医がバイアスピリンを使用しないのは軽度なものだったのでしょうか。そうならば担当医の止血剤投与も納得されます。
エストラジオールが流産の原因には関係ないと思います。最近の報告では、ホルモン補充周期よりも自然周期のが流産率が低いデータもあります。
当クリニックでの診療をご希望ならば受付への電話で予約をお取りいtだけますか。原因は一つとは限らないので、胚の質や子宮内環境なども検査して対応してみましょう。お待ちしております。