No.13869 56491/ゆい
お世話になっております。
いつもお忙しい中、丁寧に診察してくださりありがとうございます。
以前、子宮鏡をした際にマイクロポリープが多発していて、そのあと妊娠したので次の移植もそのまま進めようと思ったのですが、ネットでマイクロポリープなどのポリープがあると妊娠しても切迫流産・早産になりやすくなる。という記事をみたのですが、本当なのでしょうか?
そうなるとマイクロポリープの治療を行うほうがいいのかと不安になってしまっています。もう2度と流産したくないため、先生のお考えをお聞かせ願えないでしょうか。
どうぞ宜しくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
マイクロポリープの定義や取り扱いは、まだ全世界的な一致したものはありません。したがってマイクロポリープの対処法も明確なものはないのが現状です。当クリニックでは、マイクロポリープ自体を全例手術の対象とは考えておりませんが、慢性子宮内膜炎などの検査はおこなうように考えています。その結果、慢性子宮内膜炎はありませんでした。マイクロポリープが問題とされるのは、一般的には着床障害なのですが、実際に今回は妊娠しています。切迫流産や早産は、着床障害よりも更に不明確な状況です。また実際に今回の流産の原因は胎児の染色体異常でした。したがって、前回のマイクロポリープでは、着床障害や流産の原因である証拠はないのです。また流産後ですのでマイクロポリープもなくなっている可能性もあります。もしどうしてもマイクロポリープのことが気になるならば、再度まずは子宮鏡検査をおこなってみてはいかがでしょうか?流産についてご心配とは思いますが、現状では胎児の染色体異常の有無が最も関係します。したがって、流産への最も適した対策は、胚盤胞の着床前診断です。しかし、現状では保険との併用が認められていないので、1個づつ丁寧に胚移植していくことになります。もし保険を使い切ったならば、残っている胚盤胞を着床前診断することは可能です。保険との関係がなかなか使いづらい状況な実情なのですね。