No.14020 NO.13907、13931 シロニャンコ
高橋先生、こんにちは。
先日NO.13907、13931で相談させていただいたシロニャンコと申します。
今現在、最後の胚盤胞の移植周期で、主治医からはこれでダメだったら、PGT-Aもできる医院への転院が良いかもと言われました。
治療歴を簡単に書くと以下です。
・42歳最後と43最初で2回採卵し、平均採卵数は13.5個、胚盤胞数は3.5個(AMH3.57、42歳10ヶ月時点)。
・移植1回目 ホルモン補充 4AB
hCG 28.5(3W4D)→308.9(5W6D)→167.6 (6W4D) 胎嚢見えず化学流産
・移植2回目 ホルモン補充 4BB hCG反応なし
・移植3回目 自然周期 4BB
hCG BT7で6.1→化学流産
・移植4回目 ホルモン補充 4CB hCG反応なし
※念の為、免疫下げるため?のプレドニンを服用、ラクトバチルスの膣錠ユテラを入れて臨んだ。
・移植5回目 ホルモン補充 4BCと4CC
hCG BT7で9.6→化学流産
※ラクトバチルスの膣錠ユテラを入れて臨んだ。
・行った検査内容
・子宮鏡:綺麗なので慢性子宮内膜炎の検査は必要ないだろうと。
・卵管造影:異常なし
・精子抗体:異常なし
・亜鉛、銅、DHEA-Sも検査結果に基づき指示された量サプリ服用。
・不育症(細胞性免疫関連Th1・Th2、血液凝固系、自己抗体関連)
:特に以上なし
・ER-peak:ズレなし
・フローラ:ラクトバチルス72.9%(L.jensenii:72.8%)のため、移植
4回目以降は膣錠ユテラを入れ毎日ラクトフェリンを服用
今現在、移植6回目(ホルモン補充、4CB、念の為プレドニン、バイアスピリン服用で臨む予定)です。これがダメだったら高橋先生の所に紹介状と今までの検査結果を持って転院を考えております。そこで何点かご教示ください。
①PGT-Aは流産を繰り返す人にとって有効と拝読していますが、私の様に胎嚢の見えない化学流産の人に対してもPGT-Aは有効なのでしょうか。私は今後も胚盤胞を丁寧に移植してくのが良いのか、PGT-Aをして胚を選別して移植が良いのか、もしくは、初期胚などとの2段階移植も考えた方が良いのでしょうか。(今までは全て胚盤胞にしました)
②次はまた採卵スタートになります。今まで2回共PPOS法でした。主治医に伺ったところ、PPOSが主流だが、アンタゴでもいいかもしれない。しかしアクセルとブレーキの効かせ方次第で、萎んでしまう可能性もあるから、今まで試していない方法は冒険ではあるけど、やってみてもいいかもと言われました。刺激法を変えると、取れる卵子の数や質は変わったりするというようなお話でした。数はまだしも、質も刺激法で変わったりしますか。(例:1回目の採卵では4BAがありましたが、2回目は4BBがベストでした)
年明け1月の生理スタートで採卵できる様に、12月中に一度診察予約を取る予定でおります。兎に角スピードが大事なので・・(泣)どうかよろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
妊娠反応が出るものの、化学的流産で終わってしますのですね。理論的に言えば、PGT-Aをして、染色体が正常な胚を移植すれば、妊娠率が約60%、流産率が約15%程度が期待できます。一方、年齢的には、5~10個に1個が染色体が正常な胚の確率です。したがって今までの胚移植でも正常な胚が1個あったかどうか、なのです。したがって、PGT-Aをおこない1個づつ移植するか、PGT-Aせずに2個づつ胚盤胞を移植するか、はかなり難しい判断になるのです。流産を少しでも下げることが重要ならばPGT-Aは明確な意義がありますが、採卵当たりの妊娠する可能性を上げるにはそのまま2個移植を継続するほうが良い、とも言えるのです。したがって実際の判断は来院してからの直接の相談が必要でしょう。お待ちしております。
