No.14243 そらまめ
はじめまして、いつも参考にさせていただいています。
なかなか治療がうまくいかず、苦慮しており質問させていただきました。
今回の質問内容は、不妊の原因が血液凝固異常というのはあり得るのか?と、グレードの良い卵でも質が悪いというのはあるのか?です。
これまでの治療経緯です。27歳からタイミング法を半年、人工授精を5回、その後体外受精を4回行い、全て陰性です。
今までに行った検査は、子宮鏡、卵管造影、トリオ検査、ネオセルフ抗体検査、cd138、その他免疫検査など、できる検査はやりましたが全て異常なしでした。着床不全に強いクリニックで受けた詳細な血液凝固の検査で、初めて異常が見つかり次回移植からバイアスピリンを服用する予定です。
現在通院中のクリニックからは、卵の質が原因と言われていますが、過去に胚移植した卵のグレードは4AAと4ABのみでしたので、卵の質だと言われてもあまり納得できません。
グレードと質は関係ないのでしょうか?
また、自己流を合わせると3年ほど妊活を行っていますが、一度も陽性が出たことがありません。これはやはり血液凝固異常が不妊の原因と考えられるのでしょうか?
保険適用回数もあと2回となり、なんとか成功したいと思っています。何かアドバイスをいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が出ずにお悩みなのですね。卵の質はグレードによりますので、以前は良かったものが今は良くないのかもしれません。血液凝固が着床不全と関係するかは、そのように主張する意見もありますがまだ明確にはなっていません。対策としてアスピリンを「試してみる」意義はあると思います。現状での話としては、理論的に着床前診断(PGT-A)が最も適応だと思います。ただし、それは保険ではできず、採卵から自費になってしまいます。あと2回胚移植しても妊娠できなければ、PGT-Aの対象でしょう。もっとも重要なPGT-Aを抜きに実際におこなうことは「試してみる」意味合いが強くなります。各施設の考え方で方針が異なるでしょう。したがって、当クリニックでの一例を示します。
1)体外受精だけでなく、可能性を少しでも上げるために、子宮卵管造影の再検査、体外受精外のとき以外も性交渉を多く持つ(免疫能も変化するとされます)、体外受精以外の周期には人工授精も併用する。
2)体組成検査などで筋肉量が少ない場合には、血流改善のための筋トレ、たんぱく質の積極的摂取を心掛ける。
3)トリオ検査でなく、直接細菌叢を見る、子宮内フローラ検査を受ける。着床能検査(ERA,ERPeak)を受ける。アスピリンは試用する。
4)シート法、二段階移植法、2個胚盤胞移植、など、胚移植法の変更を試みる。内膜擦過法を試してみる
などが挙げられると思いますよ。参考になれば幸いです。
