体外受精の誘発法

今後,体外受精にステップアップも考えておりますが,すぐに進むことに躊躇しております。 疑問点がありますので質問させてください。 排卵誘発がマイルドの方が良い胚が得られるのですか? HMG注射で複数の卵子をとる方が妊娠率は高く,凍結胚を得る率も高くなるので注射による排卵誘発を標準としているようですが,除々にマイルドな方法が増加しているとあるのはなぜでしょうか? ロング法で使うナファレリールというのは予定外の排卵を防ぐほかに卵子の質の悪化防止もあるのですか? マイルド法よりロング法の方が,継続して行う場合にはお休みする期間が必要なのでしょうか?(妊娠へ至らなかった場合,再度採卵をするまでのお休み期間です) 知識不足ですみませんがよろしくお願い致します。

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カテゴリ: 体外受精・顕微授精

今後,体外受精にステップアップも考えておりますが,すぐに進むことに躊躇しております。
疑問点がありますので質問させてください。
排卵誘発がマイルドの方が良い胚が得られるのですか?
HMG注射で複数の卵子をとる方が妊娠率は高く,凍結胚を得る率も高くなるので注射による排卵誘発を標準としているようですが,除々にマイルドな方法が増加しているとあるのはなぜでしょうか?
ロング法で使うナファレリールというのは予定外の排卵を防ぐほかに卵子の質の悪化防止もあるのですか?
マイルド法よりロング法の方が,継続して行う場合にはお休みする期間が必要なのでしょうか?(妊娠へ至らなかった場合,再度採卵をするまでのお休み期間です)
知識不足ですみませんがよろしくお願い致します。

高橋敬一院長からの回答

「マイルド方が良い卵子が得られる」のは、誤解を生む可能性があります。マイルド法は少数の卵子がとれるのみですので、発育が早い卵子のみがとれると考えて頂く方が良いでしょう。HMG注射を使用すれば、発育が早い卵子のみでなく、多少遅い卵子もとれると考えて頂いた方が良いでしょう。これらも良い受精胚が出来れば妊娠する可能性が高くなるのです。徐々にマイルド法が増加しているのは、いくつかの理由が考えられます。1)以前と比べて少数の卵子の妊娠率が上昇してきた、2)高齢者が増加して、そもそもマイルド方しか採れない方が増加してきた、3)「HMG注射は体に負担がある」と、注射量のみで負担を考える方が多い、4)HMG注射は卵子の質を悪化させ、マイルド法は質を良くする東女考え方をする方が多くなってきた、などがあげられるでしょう。ただ、未だに1回あたりの妊娠率はおっしゃるとおりにHMG注射を使用した方が高いので、未だにHMG注射を使用する施設の法が多きと思いますよ。ロング法では、卵子の質の悪化防止作用もあると考えられています。ロング法はHMG注射をしっかり使用するので、次回の採卵まで3ヶ月はあけた方が良いでしょう。ただし、マイルド法だからと言って、毎周期おこなうことはあまりお勧め致しません。