No. 3891

高橋先生、いつも大変お世話になっております。 先日は、胎嚢と心音が確認でき本当に嬉しく思っています。 その一方で先生がおっしゃられた、大きな子宮筋腫が原因で出産までいかないかもしれないということが大変気になっています。 大きい子宮筋腫があることは前医でも、こちらのクリニックでも指摘されており承知しておりましたが、出産時に帝王切開なる可能性がある等のリスクで、出産までたどり着けない可能性があるとは認識していなかったので、子宮筋腫を切除することなく治療を進めていたかと思います。今回急遽このようなリスクが出た背景は、子宮筋腫が妊娠とともに大きくなったことにありますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

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カテゴリ: 妊娠初期

高橋先生、いつも大変お世話になっております。
先日は、胎嚢と心音が確認でき本当に嬉しく思っています。
その一方で先生がおっしゃられた、大きな子宮筋腫が原因で出産までいかないかもしれないということが大変気になっています。
大きい子宮筋腫があることは前医でも、こちらのクリニックでも指摘されており承知しておりましたが、出産時に帝王切開なる可能性がある等のリスクで、出産までたどり着けない可能性があるとは認識していなかったので、子宮筋腫を切除することなく治療を進めていたかと思います。今回急遽このようなリスクが出た背景は、子宮筋腫が妊娠とともに大きくなったことにありますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

大きな筋腫があり大変ご心配のことと思います。ただ、子宮筋腫があることで、出産までたどりつけないリスクが、急遽出たものではありません。一般論として、子宮筋腫がある場合は、子宮筋腫がない方に比較すれば、流産/早産のリスクが高いのです。このことは、当クリニックでの診療の初期にお渡ししている子宮筋腫のパンフレットでも触れられております。一方、子宮筋腫がある場合にすべて手術をするものではありません。手術をすることで、手術の事故や、癒着の発生でむしろ妊娠しにくくなることもあるのです。今回の子宮筋腫は漿膜下筋腫であり、不妊症には大きな影響がないと判断して、不妊治療を優先しているのです。これは前医でもそのような判断だったのでしょう。今回、流早産のお話を改めてしているのは、子宮筋腫があるので通常よりも流/早産が多いので、油断せずに大切に妊娠経過を見ていきましょう、というお話なのですね。