胚盤胞の扱いの考え方

本日,胚移植していただきどうもありがとうございました。 診察の際,聞き忘れてしまったため,質問させてください。 以前診察の際,高橋先生はもともと胚盤胞までいかない受精卵(初期分割胚)が妊娠できないとは考えていないとおっしゃておりました。本日,培養士さんは余剰胚に関して,胚盤胞まで培養した方がいいとのご意見でした。胚盤胞の方が実際妊娠率が高いことと,胚盤胞までいかないものはもともと妊娠できないというお考えでした。考え方が違ったのでちょっと躊躇してしまいましたが,今回は胚盤胞培養をお願いしました。今回のように採卵数が少ない場合,先生ならばあまり胚盤胞培養はおすすめではなかったでしょうか?ご意見をいただければと思います。 話は変わりますが,食事をする際に左側の歯の奥が痛くて,口をあけると痛いという症状があります。本日のことと何も関係ないと思っておりましたが,前回もHMGの注射を受けた際に同じ症状になり,暫くしたら治ったのですが,HCGやHMGの注射は歯の神経などに何か副作用などあったりしますか?

No.417 28141

カテゴリ: 体外受精・顕微授精

本日,胚移植していただきどうもありがとうございました。
診察の際,聞き忘れてしまったため,質問させてください。
以前診察の際,高橋先生はもともと胚盤胞までいかない受精卵(初期分割胚)が妊娠できないとは考えていないとおっしゃておりました。本日,培養士さんは余剰胚に関して,胚盤胞まで培養した方がいいとのご意見でした。胚盤胞の方が実際妊娠率が高いことと,胚盤胞までいかないものはもともと妊娠できないというお考えでした。考え方が違ったのでちょっと躊躇してしまいましたが,今回は胚盤胞培養をお願いしました。今回のように採卵数が少ない場合,先生ならばあまり胚盤胞培養はおすすめではなかったでしょうか?ご意見をいただければと思います。
話は変わりますが,食事をする際に左側の歯の奥が痛くて,口をあけると痛いという症状があります。本日のことと何も関係ないと思っておりましたが,前回もHMGの注射を受けた際に同じ症状になり,暫くしたら治ったのですが,HCGやHMGの注射は歯の神経などに何か副作用などあったりしますか?

高橋敬一院長からの回答

体外培養が理想的な状況ではないと思いますので、体外培養で胚盤胞までいかなかった胚を、初期胚の時期に胚移植した時には、妊娠する可能性はあると思います。ただし、これはまだ証明されてはいません。したがって、当クリニックでは、すべての方に胚盤胞をお勧めしているわけではありません。一方、余剰胚に関しては、初期胚での凍結はあまりしていません。初期胚をすべて凍結すると、すぐにいっぱいになってしますのです。したがって凍結保存に関しては、スペースの問題から、原則胚盤胞凍結としているのです。したがって高橋が話した部分は新鮮胚移植に関してであり、培養士がお話しした部分は凍結胚についてのお話しなのです。混乱しやすいとは思いますが、別のことをお話ししているのです。HMG注射などが歯の神経に影響するとの話はあまり聞きません。