No. 5443

一般の婦人科で「血液検査の結果、クラミジア等の判定も0.01(-)のため、卵管が詰まっている可能性はなさそうです」と言われ、卵管造影検査は実施しないまま、現在5回ほど挑戦し未だ妊娠には至らない状況です。夫婦共32歳です。黄体ホルモン値が低いことと、周期が長いこと(38~40日程)が原因とのことで、現在デュファストンを服用しています。クロミッドは周期によりますが、使っても使わなくても今のところうまくいきません。 この状況で、卵管造影検査の実施は効果的でしょうか?黄体ホルモン補充薬を飲んでもうまくいかないため、原因が別にあるのでは?と思いましたが、やはり血液検査結果から、卵管造影検査を実施する意味はあまりないとお考えでしょうか? 卵管造影検査はヨウドが体内に残存するため胎児の甲状腺に影響が出る確率が若干上がるという文献や、卵胞が被ばくするという話を聞き、不要な検査はなるべくしたくない気持ちもあります。この副作用はやはり事実なのでしょうか。また卵管造影検査を行う周期は、避妊して見送るべきでしょうか?ご教示頂ければ幸いです。

No.5443 70

カテゴリ: 治療方針 卵管造影検査

一般の婦人科で「血液検査の結果、クラミジア等の判定も0.01(-)のため、卵管が詰まっている可能性はなさそうです」と言われ、卵管造影検査は実施しないまま、現在5回ほど挑戦し未だ妊娠には至らない状況です。夫婦共32歳です。黄体ホルモン値が低いことと、周期が長いこと(38~40日程)が原因とのことで、現在デュファストンを服用しています。クロミッドは周期によりますが、使っても使わなくても今のところうまくいきません。
この状況で、卵管造影検査の実施は効果的でしょうか?黄体ホルモン補充薬を飲んでもうまくいかないため、原因が別にあるのでは?と思いましたが、やはり血液検査結果から、卵管造影検査を実施する意味はあまりないとお考えでしょうか?
卵管造影検査はヨウドが体内に残存するため胎児の甲状腺に影響が出る確率が若干上がるという文献や、卵胞が被ばくするという話を聞き、不要な検査はなるべくしたくない気持ちもあります。この副作用はやはり事実なのでしょうか。また卵管造影検査を行う周期は、避妊して見送るべきでしょうか?ご教示頂ければ幸いです。

高橋敬一院長からの回答

卵管の閉塞原因は、クラミジアのみではありません。また、卵管造影検査後の妊娠率は上昇します。したがって今の時期の卵管造影検査は重要な検査と言えます。黄体ホルモンの重要性はそれほど高いとは言えません。むしろその場合には、排卵誘発をしっかりする方が効果的です。卵管造影検査での卵子の被爆は全く問題にはなりません。卵管造影検査の周期はむしろ妊娠のチャンスです。1ヶ月見送る意味はあまりありません。したがって、卵管造影検査をして、排卵誘発剤をしっかり使用し、人工授精をおこなうのが次の方針ではないかと思います。