No.5532 40174
いつもお世話になっております。
2月に4回目の移植を予定しております。昨年8月の採卵時に体外と顕微を半数ずつ凍結し体外受精由来の受精卵を優先に移植を3回行いました。主人は精子の運動率が少々低い時もありましたが重度の不妊症ではありません。
体外受精由来の胚の残りは新鮮胚1個です。2回化学流産となっており原因が染色体異常と考えると共に様々なメディア情報を見ると障害リスクが高くなる顕微授精の移植に不安を感じています。
質疑①2月の移植を初期胚とし、妊娠しなければ顕微授精由来の受精卵はそのまま保存し3月に採卵し再度体外受精を行うことも可能なのでしょうか。
出来るだけ子供の為にリスクを減らしたいと考えているのですが年齢のこともあるので先生のご意見をご教示下さい。
質疑②初期胚移植をする場合、生理何日目に受診すれば宜しいでしょうか。
長々と申し訳ありません。ご回答の程宜しくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
妊娠反応は出るものの早期の流産で残念です。しかし、妊娠していることは確かですのでがんばっていきましょう。初期胚の移植は同様に排卵時期の来院で結構ですよ。顕微授精の胚は保存たままで、採卵を先にすることは可能です。ただ、顕微授精にご不安をお持ちですが、世界的には危険な技術ではなく、安全な技術と考えられています。確かに顕微授精は、通常の体外受精に比べて、約1.5倍の奇形児や染色体異常児が増えるとされます。一方、奇形児は通常で1%弱が生まれるのですが顕微授精は1.5%、染色体異常児は0.5%弱生まれるのが顕微授精では0.7%程度になる、ということになりますが、「ほぼ」同じ程度と一般的に考えられています。全く同じではありませんので、このリスクが気になる場合には、もちろんまた採卵からおこなってもよいのです。ただ、顕微授精のリスクが「すごく」高くなるのではないこともご理解頂きたいと思います。顕微授精の移植に関しては次回来院時に直接ご相談下さい。