No. 5854

他院で不妊検査を一通り受けた者です。来月で42歳です。AMH1.28、月経4日目の血液検査でFSH10.79、LH4.29、プロラクチン22.85でした。抗精子抗体は陰性、卵管造影検査、子宮がん検査も異常なしです。FSHの数値が高いため、体外授精で注射を打てない状況だから、体外授精ならばFSHを下げる薬を飲んでから、と言われてました。できればタイミング法ではなく人工受精から始めたいと伝えましたが、人工受精はフーナーテストの結果が悪い人が行うのであって、そこが問題ないならタイミング法と変わりないと言われました。どの治療にするかは自分たちで決めてくださいと言われ、戸惑っています。先生でしたら、どの治療から始めることを薦めますか?なお、主人は46歳で、精液検査は量は1.0mlと少な目でしたが基準値より高く、優秀と言われました。アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

No.5854 チロ

他院で不妊検査を一通り受けた者です。来月で42歳です。AMH1.28、月経4日目の血液検査でFSH10.79、LH4.29、プロラクチン22.85でした。抗精子抗体は陰性、卵管造影検査、子宮がん検査も異常なしです。FSHの数値が高いため、体外授精で注射を打てない状況だから、体外授精ならばFSHを下げる薬を飲んでから、と言われてました。できればタイミング法ではなく人工受精から始めたいと伝えましたが、人工受精はフーナーテストの結果が悪い人が行うのであって、そこが問題ないならタイミング法と変わりないと言われました。どの治療にするかは自分たちで決めてくださいと言われ、戸惑っています。先生でしたら、どの治療から始めることを薦めますか?なお、主人は46歳で、精液検査は量は1.0mlと少な目でしたが基準値より高く、優秀と言われました。アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

基本的には、今診察を受けている先生との十分な相談が必要ですね。ここでは参考までの当院での一つの考え方を記載します。卵巣機能が悪いときには、HMG注射での排卵誘発をしないで、飲み薬での誘発をおこなう事もあります。しかし、FSHはかなり変動します。FSHを一時的に下げることでどれだけのメリットがあるかは明確にはなっていません。生理中の卵胞を超音波で確認して、初期の卵胞が多数あるならば、HMG注射をしても良いと当クリニックでは考えています。採卵数を最も反映するのは、AMHやFSHよりも超音波検査であるとの報告も多数あります。人工授精はフーナーテストが不良な人のみがおこなうのではありません。原因不明にも人工授精はおこなわれており、それで妊娠率も上昇しています。フーナーテスト自体、非常に曖昧な検査であり、当クリニックではこれを治療の判断にはしていませんので、人工授精の意義もあると思います。少しでも妊娠率を上げる目的で、ためらわずにAIHもおこなっています。今周期には人工授精をして、高温期には卵胞ホルモンと黄体ホルモンをしっかり使用すれば、人工授精の補助にもなりますし、生理が来ても次回の生理時にはFSHの低下も期待できます。そのように治療を進めるのも一つの方法でしょう。ただし、繰り返しますが、現在担当している医師との十分な相談が必要だと思いますので、その上で納得のできる治療をお受け下さい。