着床前診断

受精卵を戻す前にする着床前診断をおこなうことは可能ですか?流産が続いてしまい、移植するまえに受精卵の状態がわかればと思い質問させていただしました。

No.596 こんにちは

カテゴリ: 体外受精・顕微授精

受精卵を戻す前にする着床前診断をおこなうことは可能ですか?流産が続いてしまい、移植するまえに受精卵の状態がわかればと思い質問させていただしました。

高橋敬一院長からの回答

着床前診断は、日本では、致死性の遺伝病が疑われる場合と、習慣流産で両親のどちらかに染色体の問題がある場合、のみ認められています。その場合には、日本産科婦人科学会に申請をして許可が出た場合に行うことが許可されます。お二人の染色体は検査済みでしょうか。着床前診断をおこなえるのは、千葉県内にはなく、全国でもごく少数の施設でしかおこなわれていません。関東では、慶応大学がおこなっていると思います。条件を満たしているならば、慶応大学などにご相談してみては如何でしょうか。ただし、着床前診断では、分割胚の一部分をとる必要があるので、その胚の妊娠率は低下します。したがって、習慣流産での着床前診断の臨床的意義は高くはないのです。