No. 6040

初めまして。質問させていただきたいです。 29歳AMH2.35、子宮内膜症、子宮腺筋症、左右卵巣に1〜2㎝のチョコレート嚢胞あり。クラミジア抗体(-)。 卵管造影検査にて卵管の片側閉塞、片側癒着あり(水腫にはなっていないようだが卵管が太くなっている)と診断されました。通院先では両側閉塞でないため体外受精の適応ではないとの判断で人工授精を勧められています。この場合、AIHは何回までチャレンジするべきでしょうか。また、選択的卵管造影開通術やFTの適応はありますか。内膜症による痛みが強いこともありできるだけ早期の妊娠を希望しているのですが、やはり体外受精の適応にはならないのでしょうか。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご教授いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

No.6040 すー

初めまして。質問させていただきたいです。
29歳AMH2.35、子宮内膜症、子宮腺筋症、左右卵巣に1〜2㎝のチョコレート嚢胞あり。クラミジア抗体(-)。
卵管造影検査にて卵管の片側閉塞、片側癒着あり(水腫にはなっていないようだが卵管が太くなっている)と診断されました。通院先では両側閉塞でないため体外受精の適応ではないとの判断で人工授精を勧められています。この場合、AIHは何回までチャレンジするべきでしょうか。また、選択的卵管造影開通術やFTの適応はありますか。内膜症による痛みが強いこともありできるだけ早期の妊娠を希望しているのですが、やはり体外受精の適応にはならないのでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご教授いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

方針としては、なかなか難しい選択肢です。考え方の一例をお示しします。精子の状態が記載ないので、正常として考えます。精子が正常であり、卵管に問題がある、子宮内膜症が存在する。この条件では、単なる人工授精は当クリニックではおこないません。不妊原因は精子不良ではなく卵管因子と考えます。したがって、方法としては、第1に腹腔鏡による手術です。選択的卵管造影検査やFTの適応ではありません。もし腹腔鏡をしないならば、第2の方法としては、HMG注射により強力に排卵誘発をおこなってのAIHはおこなう意義はあります。その場合のAIHは3回が目安です。排卵数で勝負をする、との考えです。それで妊娠しなければ体外受精をおこなう必要があるでしょう。一方、考え方の問題になりますが、本来はAIHの適応ではないが、HMG注射による副作用を避ける意味で、自然周期や内服排卵誘発剤でAIHを4~5回してだめなら体外受精に進むという、方法も実際にはあり得る考え方です。