No.650 8250
いつもお世話になっております。
今回体外受精4回目の失敗で少し落ち込んでいます。
卵の質も良くて、先生の最先端医学技術を借りてでも出来ないのはやはり自分は出来ないのかな…って
まだ、冷凍胚が6個残ってますので最後までがんばってみたいと思いますが、次回は自然周期にしてみましょうとおっしゃったのが少し気になりました。
自然周期というと今までのように内膜を厚くしたり、体温を上げてくれたりするホルモン剤はまったく使わず周期に合わせて冷凍胚の移植だけ行うということでしょうか?
そういうサポートを受けてもうまくいかなかった私の体で自然周期はもっと妊娠しにくいのではないのかが心配ですが、どうでしょうか?
そして、今回の冷凍胚移植の際に36歳なので胚を2個移植したいと培養先生にお願いしたら、5日目冷凍移植の場合成功率が高いので基本的に一つしか戻さないとのことでしたが、どういう時の2個移植可能なのでしょうか?
私としては双子が出来ても構いませんし、二つ移植してその内一つでも着床できれば二つを移植したいと思ってるのですが、それは良くないのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が出ずに残念です。着床しない最も大きな原因は、胚の染色体異常であり、これは残念ながら容易に検査はできません。排卵が安定しているならば、自然周期ので凍結胚移植の成績は悪くありませんよ。当クリニックではホルモン補充と同等ですし、やや流産率が低い傾向があります。2個移植することは、強くご希望ならばお受け致しますが、医学的にはメリットは特にありません。1個ずつ2回に分けるのと、2個一緒に移植するのでは、分けて1個ずつ移植する方が、累積妊娠率も高く、生児獲得率も高くなるとされます。双子の場合には、流産・早産・奇形の発生・未熟児の発生、などのリスクが高まるので、デメリットの方が大きいのですよ。単に1回の移植の見かけの妊娠率を上げたい場合には、2個移植することがあります。これらを理解した上でのご希望の場合には、まれに当クリニックでも胚盤胞の2個移植をお受けしています。