No. 6705

始めまして。現在38才。10年前に心拍確認前に自然流産を一回。その後すぐ、また妊娠して 一人無事に産まれましたが、間があいて去年、妊娠するも心拍確認後 9週で流産。手術しました。(三回とも自然妊娠です)主治医は、今回は高齢が原因ではないかと。一人産んでること、連続の流産ではないので、次 また流産したら、不育症の検査をしてもいいと言われましたが、また、流産したらと考えると、辛くて 今の時点で、不育症検査をしました。専門の病院ではないので、簡単な採血のみやっていただきました。第12因子が50でした。ギリギリの数値ですが、主治医は、問題ないし妊娠できると言いましたが、不育専門の病院にいかれてる方の情報を読むと、60以下だと妊娠時、治療が必要というのを目にします。病院によって、基準値が違うようですが、第12因子が、50で治療なしで、普通に妊娠継続できますか? また、凝固第12因子欠乏症の場合、凝固第12因子活性を下げるような自己抗体があり、その結果、凝固第12因子欠乏症となってしまい、この自己抗体が不育症の原因物質となっているという記事を読みました。その抗体を知る検査をしたほうがいいですか? ちなみに採血の検査結果の一部です。 PT秒数 11.4  PT活性値102 PTーINR 0.99 APTT秒数 30.7 Fib 251 第12因子50 抗CL.β2GPI抗体 1.2 抗核抗体 160 RF 5.0 抗dsーDNA 0.5 高齢出産になるので、早く前に進みたい焦る気持ちと、また流産したらという不安な気持ちの中、先生の病院のことを聞き掲示板にたどりつきました。セカンドオピニオンとして先生のご意見聞かせて下さい。 お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。

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カテゴリ: 習慣流産・不育症

始めまして。現在38才。10年前に心拍確認前に自然流産を一回。その後すぐ、また妊娠して 一人無事に産まれましたが、間があいて去年、妊娠するも心拍確認後 9週で流産。手術しました。(三回とも自然妊娠です)主治医は、今回は高齢が原因ではないかと。一人産んでること、連続の流産ではないので、次 また流産したら、不育症の検査をしてもいいと言われましたが、また、流産したらと考えると、辛くて 今の時点で、不育症検査をしました。専門の病院ではないので、簡単な採血のみやっていただきました。第12因子が50でした。ギリギリの数値ですが、主治医は、問題ないし妊娠できると言いましたが、不育専門の病院にいかれてる方の情報を読むと、60以下だと妊娠時、治療が必要というのを目にします。病院によって、基準値が違うようですが、第12因子が、50で治療なしで、普通に妊娠継続できますか?
また、凝固第12因子欠乏症の場合、凝固第12因子活性を下げるような自己抗体があり、その結果、凝固第12因子欠乏症となってしまい、この自己抗体が不育症の原因物質となっているという記事を読みました。その抗体を知る検査をしたほうがいいですか?

ちなみに採血の検査結果の一部です。
PT秒数 11.4  PT活性値102
PTーINR 0.99
APTT秒数 30.7 Fib 251
第12因子50 抗CL.β2GPI抗体 1.2
抗核抗体 160
RF 5.0 抗dsーDNA 0.5

高齢出産になるので、早く前に進みたい焦る気持ちと、また流産したらという不安な気持ちの中、先生の病院のことを聞き掲示板にたどりつきました。セカンドオピニオンとして先生のご意見聞かせて下さい。
お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。

高橋敬一院長からの回答

今回の流産の原因は、最も高い可能性は、偶然おきた胎児の染色体異常であり、流産のおよそ80%が、この染色体異常になります。残りの20%の可能性に関しての不育症の検査が受けたものになります。したがって、不育症の検査では流産の原因の一部分が分かる可能性があるという位置づけになります。その点はご理解頂く必要があります。次に、凝固能の血液検査は、検査の誤差がしばしばあります。当クリニックでは1回の検査で決めつけることはお勧めしません。再度検査をおこなった方が良いでしょう。それでも低下しているならば、バイアスピリンの使用を考えて良いと思いますよ。自己抗体の検査は、まだ、研究レベルの話であり、不育症での臨床的な意義づけは明確ではありません。また、自己抗体はなくすことはできないので、結局はアスピリンやヘパリンの使用になりますので、測定する意味は大きくはありません。Ⅻ因子の再検査で良いと思いますよ。一方、不育症の検査としては、記載されているもの以外には、お二人の染色体検査、子宮内腔の確認(子宮鏡、子宮卵管造影検査など)、慢性子宮内膜炎の検査、子宮内細菌叢(フローラ)、抗PE抗体(IgG,IgM)などもあり得ます。こだわると、まだ明確になっていない検査も調べればいろいろ出てきますので、不安否ってします方がしばしばいらっしゃいます。最初に返って、今回の流産は不育症の範疇ではないので、ある程度の検査をおこなったらば、妊娠を急ぐ方が良いと思いますよ。最も大きな流産の原因は年齢になりますので、流産予防の第一選択は、早期の妊娠、とも言えるのです。ご不安ならば、アスピリンを使用してみることは、副作用がほとんどないので、使用してみることはあり得ます。