No. 6752

高橋先生、初めまして。 現在川崎のある医大病院で体外受精に挑戦していますが、転院を考えております。現在29歳です。 約1年前、通っていたクリニックで検査したAMHの値が0.05でした。早発閉経の疑いありと即転院を勧められ、それから約1年、ほぼ毎月採卵を目指して8周期にわたって挑戦していますが、1周期目で3日目初期胚1つ凍結、以降卵胞が見えずキャンセルが続き、昨年11月に約5ヵ月ぶりに採卵までこぎつけましたが空胞でした。 今年に入って凍結していた受精卵を移植しましたが、陰性。1ヶ月程休んで3月〜採卵を目指して治療を再開しましたが、13mmまで育った卵胞の成長が止まり、キャンセルに終わりました。 1年前は「とにかく時間がない」「早発閉経なら他の病院では断られる」と言われて焦ってしまい、自分で治療について調べたり比較したりせずに言われるがままに転院し、言われるがまま治療してきましたが、最近になってこの刺激法が私に合っているのか不安が出てきました。 ネットで検索した程度ですが、一般的にはAMHが低い場合は低刺激で採卵を目指すことの方が多いようですが、現在の病院では「適切な高刺激」で治療を行っています。 生理約3〜5日目に受診、ホルモン値検査にて数値に異常がなければ刺激開始で、スプレキュア点鼻薬1日3回を併用しながら、ゴナピュール300単位を毎日打ち、週に一度のホルモン値検査で経過を診ています。3週間続けても卵胞が見えなければキャンセル。これの繰り返しです。 担当医いわく「他の方法はない」「4〜6周期に一度卵胞が見えてくれば上出来」とのことです。 約1年にわたってこの方法で治療してきて、確かに昨年5月、11月、今年3月と卵胞が見えてきてはいます。ただ、採卵までたどり着いて受精卵として残せたのは最初の1つだけです。結局妊娠にいたらなかったので、何も残らなかった治療に対して諸々含めて150万円費やしました。お金の事だけが大事ではないですが、今後のモチベーションを左右する要素としてかなり大きいです。 AMHが極端に低い患者に対して、本当に他に方法はないのでしょうか。 判断材料が少なくてご迷惑かもしれませんが、高橋先生の見解がお聞きできたらと思います。 長文失礼いたしました。

No.6752 ねこみ

高橋先生、初めまして。
現在川崎のある医大病院で体外受精に挑戦していますが、転院を考えております。現在29歳です。
約1年前、通っていたクリニックで検査したAMHの値が0.05でした。早発閉経の疑いありと即転院を勧められ、それから約1年、ほぼ毎月採卵を目指して8周期にわたって挑戦していますが、1周期目で3日目初期胚1つ凍結、以降卵胞が見えずキャンセルが続き、昨年11月に約5ヵ月ぶりに採卵までこぎつけましたが空胞でした。
今年に入って凍結していた受精卵を移植しましたが、陰性。1ヶ月程休んで3月〜採卵を目指して治療を再開しましたが、13mmまで育った卵胞の成長が止まり、キャンセルに終わりました。
1年前は「とにかく時間がない」「早発閉経なら他の病院では断られる」と言われて焦ってしまい、自分で治療について調べたり比較したりせずに言われるがままに転院し、言われるがまま治療してきましたが、最近になってこの刺激法が私に合っているのか不安が出てきました。
ネットで検索した程度ですが、一般的にはAMHが低い場合は低刺激で採卵を目指すことの方が多いようですが、現在の病院では「適切な高刺激」で治療を行っています。
生理約3〜5日目に受診、ホルモン値検査にて数値に異常がなければ刺激開始で、スプレキュア点鼻薬1日3回を併用しながら、ゴナピュール300単位を毎日打ち、週に一度のホルモン値検査で経過を診ています。3週間続けても卵胞が見えなければキャンセル。これの繰り返しです。
担当医いわく「他の方法はない」「4〜6周期に一度卵胞が見えてくれば上出来」とのことです。
約1年にわたってこの方法で治療してきて、確かに昨年5月、11月、今年3月と卵胞が見えてきてはいます。ただ、採卵までたどり着いて受精卵として残せたのは最初の1つだけです。結局妊娠にいたらなかったので、何も残らなかった治療に対して諸々含めて150万円費やしました。お金の事だけが大事ではないですが、今後のモチベーションを左右する要素としてかなり大きいです。
AMHが極端に低い患者に対して、本当に他に方法はないのでしょうか。

判断材料が少なくてご迷惑かもしれませんが、高橋先生の見解がお聞きできたらと思います。
長文失礼いたしました。

高橋敬一院長からの回答

卵巣機能が低下しており、非常に難しい状況だと思います。今の状況での選択肢としては、①現在おこなっている高刺激周期。これはたぶん今通っている施設が日本で最も経験がある施設です。②プレマリンなどの卵胞ホルモンなどを使用して、自然に排卵する事を待つ方法(カウフマン療法など)。これは一般的にどの施設でもおこなっていますが、排卵誘発法ではなく、自然に卵胞ができるのをひたすら待つ、方法です。③手術をおこなって、卵巣組織を取り出して刻んで活性化して、再度体内に戻す方法。世界的に10人程度は生まれているかもしれません。これに詳しい施設は、世田谷区のローズレディースクリニック、山王病院、などが挙げられます。
卵巣機能がかなり低下しているので、実際におこなえる方法は確かに限られています。どの方法が良いかは判断はできませんが、高刺激でかなりおこなってきましたので、少し②の待つ方法を数ヶ月してもよいかもしれませんね。