No. 7020

他院で治療し、42才の時の凍結胚盤胞があります。 高齢なこともあり、赤ちゃんの障害が心配で、移植する勇気が出ません。もし障害があったら、育てる自身がありません。 友人に、発達障害や奇形をお持ちのお子さんが多いです。私には若い時に産んだ子供がひとりいますが、その時は無知だったので何も考えずに産めました。 昨年、胚盤胞移植で妊娠したのですが、障害が心配で眠れなくなり、眠れても障害児を出産する夢ばかり、食事もあまり食べれずで、結局10週頃流産になりました。 もし今後妊娠できたら、羊水検査は受けるつもりですが、自閉症や発達障害が心配ですし、きっとまた障害に怯える妊娠生活になると思います。 今のクリニックでは、障害は防げないので、頑張ってとしか言えないとのことでした。 高齢なので早く決断しなくてはと、とてもあせっています。障害があっても育てるという覚悟がなければ、子供を諦めたほうがいいのでしょうか? お忙しいのに申し訳ありませんが、先生のお考えをお聞かせください。

No.7020 43才

カテゴリ: 凍結胚移植

他院で治療し、42才の時の凍結胚盤胞があります。
高齢なこともあり、赤ちゃんの障害が心配で、移植する勇気が出ません。もし障害があったら、育てる自身がありません。
友人に、発達障害や奇形をお持ちのお子さんが多いです。私には若い時に産んだ子供がひとりいますが、その時は無知だったので何も考えずに産めました。
昨年、胚盤胞移植で妊娠したのですが、障害が心配で眠れなくなり、眠れても障害児を出産する夢ばかり、食事もあまり食べれずで、結局10週頃流産になりました。
もし今後妊娠できたら、羊水検査は受けるつもりですが、自閉症や発達障害が心配ですし、きっとまた障害に怯える妊娠生活になると思います。
今のクリニックでは、障害は防げないので、頑張ってとしか言えないとのことでした。
高齢なので早く決断しなくてはと、とてもあせっています。障害があっても育てるという覚悟がなければ、子供を諦めたほうがいいのでしょうか?
お忙しいのに申し訳ありませんが、先生のお考えをお聞かせください。

高橋敬一院長からの回答

難しい問題です。この場での結論はなかなかでないと思いますが、一つの考え方です。一般的には、染色体異常は採卵時の年齢の卵子によります。妊娠したときのダウン症発生は1~2%です。それ以外の障害も様々あり、その原因も残念ながらわからない事が多く、生んでみないと、育ててみないとわかりません。染色体検査や超音波検査である程度の異常はわかりますが発育障害はわかりません。「障害があっても育てるという覚悟がなければ、子供を諦めたほうがいいのでしょうか?」は、半分あたっており、その通りです、とも言えます。産婦人科の私でも、医療の限界もわかっていましたので、自分で何度も超音波検査を自分の子供におこなっていても、異常がないかどうか最終的にはわからないことも知っていましたので、生まれる直前には「どんな子でも育てる」と、腹をくくりました。一方、おこなえる検査は私の時よりもずっと進んでいます。胎児染色体の検査は、採血でかなりわかりますし、超音波検査も格段に進んでいます。「障害があっても育てるという覚悟がなければ、子供を諦めたほうがいいのでしょうか?」の、半分は、何もわからないでの、博打ではないのです、という意味で半分はあたってはいないのです。