No. 7430

初めまして。地方に住んでおり、貴クリニックに受診できないのが残念ですが、先生のご意見をお伺いしたく掲示板を利用させて頂きました。 前回の胚移植では心拍確認後に7週で流産しました。血液検査をしたところ、抗核抗体が80倍で抗PE IgG抗体が0.37(基準値は0.3未満)と陽性でした。次回の胚移植後はアスピリンを使用すると聞いています。ただ、インターネットで色々と調べていると、ヘパリン注射も併用している方もいらっしゃるようです。自己注射がとにかく苦手で可能な限り注射したくないのですが、ヘパリン注射をしないとまた流産するようなら仕方ないとも思っています。先生でしたら、このような場合、移植時にどのような治療をすすめられますか? また、プロテインS活性は66%で基準値内で、病院では問題ないと言われたのですが、他の病院では同じ66%でも問題だと言われてヘパリン注射をした人もいるようで、こちらの数値も気になっています。 先生のご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願いします。

No.7430 すみっこぐらし

カテゴリ: 習慣流産・不育症

初めまして。地方に住んでおり、貴クリニックに受診できないのが残念ですが、先生のご意見をお伺いしたく掲示板を利用させて頂きました。
前回の胚移植では心拍確認後に7週で流産しました。血液検査をしたところ、抗核抗体が80倍で抗PE IgG抗体が0.37(基準値は0.3未満)と陽性でした。次回の胚移植後はアスピリンを使用すると聞いています。ただ、インターネットで色々と調べていると、ヘパリン注射も併用している方もいらっしゃるようです。自己注射がとにかく苦手で可能な限り注射したくないのですが、ヘパリン注射をしないとまた流産するようなら仕方ないとも思っています。先生でしたら、このような場合、移植時にどのような治療をすすめられますか?
また、プロテインS活性は66%で基準値内で、病院では問題ないと言われたのですが、他の病院では同じ66%でも問題だと言われてヘパリン注射をした人もいるようで、こちらの数値も気になっています。
先生のご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願いします。

高橋敬一院長からの回答

様々な情報があり、流産への不安が増してしまいますね。まずは、抗PE抗体とプロテインSの再検査をお勧め致します。これらはしばしばばらつくのです。次に、抗PE抗体も、プロテインSのこの程度の値では、全世界的に認められている治療法があるわけではないのです。異なる意見が様々あります。一方、バイアスピリンは副作用がほとんどないので、効果も評価が分かれますが、しばしば用いられます。当クリニックでも、今回はバイアスピリンを使用すると思います。ヘパリンの使用は、尚更意見が分かれます。正式には、ヘパリンを使用したら良い、との一致した意見にはなりません。特にヘパリンの長期使用には、本人の負担や、それなりの副作用があるので慎重な使用が求められます。したがって、不安を持ってヘパリンを使用するものではないでしょう。