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院長がお答えします。

No.8192 ムーミン 33歳

カテゴリ: 習慣流産・不育症 体外受精・顕微授精

県外他院にて体外受精治療中です。2016年にA医院にて治療、今回2人目を希望してB医院通院中です。A医院通院時PT-INR1.14、抗核抗体40倍、他凝固因子検査は基準値内と「異常ではないがバイアスピリンを飲んでみよう」ということで服用し、服用中の移植で妊娠・出産しました。今回のB医院では「保険適応外であるし飲む必要はない、デメリットの方が大きい」と否定されました。医師2人のバイアスピリンに対する意見が正反対であるため服用をお願いするかB医師の意見に沿って服用せずに移植を続けるか(B医院で1回ホルモン補充周期での胚盤胞移植を行い陰性)悩んでいます。お忙しいところ申し訳ありませんが先生の意見を教えて頂きたくメッセージ送らせて頂きました。よろしくお願い致します。

高橋敬一院長からの回答

医師の意見が異なっているように感じられてお悩みなのですね。実際には、2人の医師に決定的な違いはありません。バイアスピリンの効果は結構曖昧なのです。私が話すと、また多少ニュアンスが異なってしまいます。A医院の先生は大きな異常を指摘しておらず、「試しにバイアスピリンを使用してみよう」というスタンスです。B医院は、「異常がないのだから使用するメリットはない」というもので、共に検査値は正常であるといっています。プロトロンビン時間は不育症や不妊症の原因とは認められていませんし、抗核抗体40倍もプラスマイナス程度のもので、これ単独で不妊症にも不育症の原因ともいえないのです。結論としては、前回の妊娠・出産はバイアスピリンの効果である可能性はかなり低いもので、偶然であった可能性の方が圧倒的に高いでしょう。バイアスピリンの悪影響はほとんどないという意見がある一方、着床は炎症変化であり、炎症を抑える作用のあるバイアスピリンを使用するとむしろ着床を妨げるのではないか、との意見もあるのです。不妊、着床はまだまだわからない事が多く、意見も様々なのですね。バイアスピリンにこだわらなくて良いと思いますよ。