No. 8424

お世話になります。 現在他院で不妊治療中ですが、転院を考えております。 これまで体外受精で良好胚を3回移植したものの着床せず、慢性子宮内膜炎の検査を受けたところ、陽性でした(10視野中10個)。その後、ビブラマイシンを服用したものの、再検査で10視野中11個、ジプロキサン+フラジールの服用後、10視野中20個と、むしろ悪化しています。 もともと内膜が薄いこともあり、そうは手術はできず、また、現在のクリニックでは抗生剤のサードラインがないとのことで、今後はとりあえずクラビットを服用後、慢性子宮内膜炎が治っていても治らなくても体外受精をしていくということになりました。 ただ、仮に10視野中20個という状態のままで移植を続けていても妊娠の可能性がかなり低いのではないかという不安があります。このような状態は、どの程度悪い状態なのでしょうか。 また、貴院に転院した場合、今後どのような治療方針となりますでしょうか。慢性子宮内膜炎は治らないものなのでしょうか。 大変恐れ入りますが、お教えいただけましたら幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。

No.8424 はなこ

お世話になります。
現在他院で不妊治療中ですが、転院を考えております。
これまで体外受精で良好胚を3回移植したものの着床せず、慢性子宮内膜炎の検査を受けたところ、陽性でした(10視野中10個)。その後、ビブラマイシンを服用したものの、再検査で10視野中11個、ジプロキサン+フラジールの服用後、10視野中20個と、むしろ悪化しています。
もともと内膜が薄いこともあり、そうは手術はできず、また、現在のクリニックでは抗生剤のサードラインがないとのことで、今後はとりあえずクラビットを服用後、慢性子宮内膜炎が治っていても治らなくても体外受精をしていくということになりました。
ただ、仮に10視野中20個という状態のままで移植を続けていても妊娠の可能性がかなり低いのではないかという不安があります。このような状態は、どの程度悪い状態なのでしょうか。
また、貴院に転院した場合、今後どのような治療方針となりますでしょうか。慢性子宮内膜炎は治らないものなのでしょうか。
大変恐れ入りますが、お教えいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

慢性子宮内膜炎の診断基準や治療法は、まだ決まっているものではなく、様々な方法があります。当クリニックでの参考例として、10視野中20個は、中等度からやや強度の内膜炎の状態と判断しています。抗生剤は、サードラインのジスロマックなどを使用しますが、クラビットを試しても良いと思います。また、難治性ですので、このような場合には子宮内フローラも検査致します。それにより、必要に応じて乳酸菌製剤も併用します。それ以外に強力に点滴の抗生剤を使用することもあり得ます。慢性子宮内膜炎が、20視野中10程度の場合には、軽度の炎症ですが、この程度ならば、そのまま移植して複数の方が妊娠されています。陽性と陰性の線引きも、明確とは言えないのですね。それらの中での治療になると思います。もし当クリニックにおいでの場合には、受付にお電話頂き、初診予約をおとり頂けますか。それではお待ちしております。