No.9678 まどか
はじめまして。
現在他院で治療しております。
11月に採卵をおえ5日目(6日目)胚盤胞が5個あり、生理が来た日の関係で年末の移植になるため12月はお休みして、年明け(1月7日頃予定です)に生理が来たら移植に入ります。
移植方法がどうしても決めれず、お伺いしたいです。
過去の質問に貴院では『ホルモン補充と自然周期にどちらがいいというのは無く、排卵が正常の方は自然周期、そうじゃない場合ホルモン補充』とされていると回答を拝見しました。
排卵が正常な人を自然周期にするのはなぜでしょう?
というのも現在通院している所では『どちらでもいい』と言われています。
私自身は生理はあまり狂わず、またタイミングから人工受精時期まで排卵はあります。(年齢に対するAMHが低いので数は少なめ。採卵時期も注射などしたけど卵胞数6個でした)
なんとなく自然周期にしたい気持ちもあり、しかし会社もあるのでホルモン補充にすべきかとも迷っています。
どちらも確率が変わらないけれど『排卵が正常な人は自然周期』とされる理由はありますか??
ご回答いただけますと幸いです。
お忙しいなか申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
生理・排卵が不順ならばホルモン補充で凍結胚移植することは違いはないでしょう。しかし生理・排卵が順調ならば、ホルモン補充か自然周期かの考え方は、各施設により多少異なります。その最も大きな理由は、「妊娠率にほとんど差がない」からです。したがって、「胚移植日の変更がしやすい」ことを重要視するならば、すべてホルモン補充周期になるでしょう。一方、様々な報告がありますが、自然周期の方がやや妊娠率が高く、流産率がやや低い、という報告も多くあります。差がないという報告もあります。また、ホルモン補充周期では、妊娠高血圧症候群などのトラブルがやや多い、という報告もあります。変わらないという報告もあります。これらを「多少の差がある」と判断するならば、自然周期が出来るならば自然周期でおこなう、ということになります。この差を「同じ」ととるか「やや自然周期の方が良いかも」と判断するかによるのです。当クリニックでは自然周期が出来るならば、自然周期でおこなっています。少なくとも自然周期の方が悪いという報告はほとんどないのでこのようにしています。しかし大きな差ではないので、ご本人の希望や、自然周期でなかなか妊娠しない場合には、ホルモン補充周期をおこなっています。ただし、当クリニックでは、自然周期であっても、ホルモンの分泌不全がおこりえますので、排卵後にホルモン剤を補充しています。完全な自然周期が優れているとも言えないのですね。これも明確にどれが良いと、単純に言えないのです。どちらも「不正解」ではないのです。