No. 9755

先生方から受精卵は「胚は90%は染色体異常」、一方で、「妊娠する可能性もある」という説明を受けます。今、流産し続ける精神的負担が私のうつ病を悪化させました。 うつが安定するのを待ちつつ治療継続するか考えてますが、不妊治療を続けて、たとえ妊娠としても将来的に起こり得る家族のリスクをどのように受け止めて良いのか消化できません。 再度移植することを考えますが、リスク90%の中に飛び込むベストな考え方がありますでしょうか?それとも、受精卵をのこしておりますが、不妊治療を中止してもよいですか?

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カテゴリ: 着床前診断・遺伝 凍結胚移植

先生方から受精卵は「胚は90%は染色体異常」、一方で、「妊娠する可能性もある」という説明を受けます。今、流産し続ける精神的負担が私のうつ病を悪化させました。
うつが安定するのを待ちつつ治療継続するか考えてますが、不妊治療を続けて、たとえ妊娠としても将来的に起こり得る家族のリスクをどのように受け止めて良いのか消化できません。
再度移植することを考えますが、リスク90%の中に飛び込むベストな考え方がありますでしょうか?それとも、受精卵をのこしておりますが、不妊治療を中止してもよいですか?

高橋敬一院長からの回答

出産後、2回流産しご負担のことと思います。カルテを見ますと、次回に採卵も考えているとの記載でした。45歳という年齢を考えると、胚盤胞でも90%が染色体異常である事は、様々な同様な報告がされています。したがって、胚移植して、出産まで進むのは1%程度と報告されるのです。うつとの関連は、精神科の医師の判断もあるので、婦人科医がこの場でお話し出来る状況ではないと思います。当クリニックには心理カウンセラーもいますので、ご相談なさっては如何でしょうか。今後のうつの状態が判断出来ませんので、残念ながらベストな正解は分かりません。しかし、他の方も染色体異常はしばしばおきているので、確実な方法がない中で皆さん治療をおこなっているのです。一方、治療を続けること自体がストレスな場合には、今のお子さんへの育児を優先して、不妊治療を終了する選択肢は、明確な理由のある選択とも言えると思います。終了することはわれわれへ許可を求める必要はなく、お二人で判断されて良いのですよ。