No.9769 あちろう
高橋先生
いつも掲示板を拝見しています。
他院にてPGTAを実施し、移植可能な胎盤胞があり、その前にERA検査をする必要があるか大変迷っております。
2020年1月に稽留流産となりました。
その後、5回の胎盤胞を移植しましたが着床反応なし。
その間、子宮内膜炎の検査や免疫機能の検査、着床不全や不育症の専門院での血液検査をしましたが、異常なし。
残すはERA検査のみと考えています。
一度は妊娠できたこともあり、現在の医院では積極的に勧められてはいません。
一度着床できたのであれば、着床の窓は問題ないと考えても良いのでしょうか。それとも5回着床していないことを重視すべきなのでしょうか。
先生のご見解をお伺いできると幸いです。
高橋敬一院長からの回答
年齢的には、着床しない最も大きな原因は胚の染色体異常です。5回の胚移植は、PGTA胚ではなかったのでしょう。したがって稽留流産の経験もあるので、着床の窓の問題がある可能性は少ないと思います。しかし、絶対にないとの保証があるものではありません。したがってご不安ならば受けること自体は無駄ではありません。ただし、着床の窓の考え方自体が正しいかどうかも、まだ異論もあるものなのです。別の視点で見ると、受けるかどうかはご本人の考え方次第ともいえるのです。医学的には今の担当医の姿勢のように積極的に勧める状況ではないと思います。しかし、不安で仕方ないならば、検査を受けた方が安心するかも知れない、という、医学的なものとは少し離れた判断もあり得るのですね。