不妊症と年齢
初めまして。突然のメール失礼いたします。
37歳の男性です。妻は同じく37歳なのですが、3年前に結婚をしましたが、子どもを授かる事が出来ませんでした。
まだ不妊治療は行っていないのですが、自分に不妊の因子があるのではないかと考え、泌尿器科にて精液検査を行ったのですが、
【泌尿器科での検査結果】
精液量:5.0ml
精子濃度:37×10(6)/mm3
運動率:50%
奇形率:90%
【参考:先月の簡易検査での結果】
精液量:4.44ml
精子濃度:5750万個/1ml
総精子量:2億5530万個
正常形態率:4%以上15%未満
という結果で、運動率と奇形率が悪いので、自然妊娠は難しく年齢も考え早めに不妊治療を行った方が良いと言われました。
本格的な治療を進めるか検討しています。東京都江戸川区在住なのですが、東京の方も通院されていらっしゃいますでしょうか。
宜しくお願い致します。
高橋敬一院長からの回答
見たところ、精子に大きな問題はありません。しかし妊娠をご希望ならば、3年経っていますし、奥様が37歳なので、一通りの検査と治療は急いだ方が良いでしょう。東京からの通院の方も少なくはありませんよ。診察をご希望ならばお電話にて予約をお取り頂けますか。
初めまして
現在40歳で1人目妊娠希望です
まだ不妊治療はしたこともなく、不妊治療の病院には行った事がありません。
そちらに行く前に確認をしたいのですが、排卵日前に水っぽいおりものが多く出て、少しだけ出血もしていた為、婦人科で調べていただいたら特に何もなく、排卵出血でしょうとの事でした。
しかし、最近は排卵日前に毎回ピンク色の水っぽいおりものが大量に出て心配です。基礎体温は、低温期・高温期は分かれています。
排卵期検査薬も陽性反応あります
まず、不妊治療をする前におりもの・不正出血をもう一度違う病院で調べてもらってからの方が良いのでしょうか。
そして、そちらに通うのに2時間弱かかり平日は仕事もありそちらに通うのは出来ず、土曜日のみになってしまうのですがそれでも不妊治療は可能でしょうか。
お忙しい中、申し訳ありませんが回答をお待ちしてこれからの事考えたいと思います。
高橋敬一院長からの回答
おりものについては、もう一度検査をしてもらっても良いと思います。ただ、年齢を考えると、一刻も早く不妊症の検査や治療を始める方が良いでしょう。実際には、すぐに体外受精を考えても良い状況です。土曜日だけの通院では不妊治療は限られてしまいます。妊娠を強くご希望ならば、通院しやすい不妊症専門の施設にすぐに行くことをお勧め致します。もちろん土曜日のみの通院でおこなえる不妊治療でよろしければ、当クリニックでも診察をお受け致しますので、その際にはお電話で受付で初診予約をお取り頂けますか。
はじめまして。
5月の出来事ですが生理が来るのに47日もかかりました。生まれて初めてのことでした。当方41歳ですので少しずつ生理不順になってきているのだと落ち込みました。
その後27日周期を数回繰り返し、今回また低温期が21日目と長く続き高温期に上がらずにおります。あいにく現在実家帰省中なので、近所の不妊治療クリニックに超音波検査を受けに行きました。そしたら卵胞はまだ小さく10ミリほどとのこと、今回はおそらく排卵しないでしょうと言われました。
しかし翌日、卵胞はまだ小さいのにも関わらず排卵期特有のドロっとしたオリモノが大量に出てきたのです。
卵胞が小さく成長していないのにも関わらず、このような排卵期特有のオリモノがあるのでしょうか?もしくは急成長して排卵しそうな状態になっているのでしょうか?
お忙しい中恐縮ですが、このようなこともあるのかどうかご教授頂けましたら幸いです。よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
おりものでの排卵有無は判断はできません。このようなことはしばしばあり得ます。排卵時期のおりものかどうかも判断はできないのです。これはおりもので判断するのではなく、超音波検査とホルモン検査で判断される方が良いでしょう。ご不安ならばアンチミューラリアンホルモンも検査されては如何でしょうか。
初めまして。毎日毎日暗いトンネルの中にいる様な感じです。そんな時、高橋先生の掲示板を拝見し、ぜひ高橋先生に相談したい、そう思い書かせて頂きました。初めての治療は、数日間毎日の注射と、点鼻薬。どのタイミングに貼っていたかは定かではないのですが、皮膚に貼る薬を使用していました。今年の4月に採卵し、7個採れ、2個胚盤胞まで育ちました。2か月後に2個戻す予定でしたが、融解時に1個となってしまい1個戻しました。しかし、着床しませんでした。8月、無理な誘発はしないで良質な卵子を採るという病院に転院いたしました。生理3日目よりクロミフェンを内服し、卵2個採れました。ふりかけと顕微授精で行っていただきました。翌日、電話にて培養士さんに受精確認したところ、2個とも核数の異常とのことでストップすることになりました。現在、45歳です。
胚盤胞まで育ってもらうためには、このまま無理な刺激を与えないで行う方法が良いのか、それともしっかり誘発をして行う方法のどちらが良いのか悩んでいます。年齢的に時間がありません。どうしたらよいのでしょうか。
高橋敬一院長からの回答
なかなか思うような治療ができずにお悩みのことと思います。45歳という年齢は確かに難しい年齢に入っています。一般的には、45歳ですと、1回の体外受精で妊娠する可能性は5%未満であり、お子さんを得られる可能性は0.8%という値なのです。したがって実際には、「100回体外受精を受けたらお一人得られるかもしれません」と言う状況です。採卵できても80%は染色体異常の卵子です。したがって、治療をするならば、排卵誘発剤で採卵できる卵子が沢山(5個以上)あるならば、HMG注射で積極的におこなった方が良いかもしれません。1~2個しか大きくならなそうだったらばマイルドで良いと思います。積極的におこなうならば、DHEAs、ビタミンD、銅、亜鉛、なども検査して、ビタミンD、DHEA、マルチビタミン、メラトニン、亜鉛、などのサプリメントも使用しても良いと思いますよ。ただし、数字としては、希望通りにならない可能性が圧倒的に高いのです。体外受精は、せいぜい5回までと考えては如何でしょうか。どうしてもお子さんを、とお考えならば、卵子提供を考える方が現実的かもしれません。なかなか良いお話しはできませんが、できることをおこなって、ある程度のところで考え方を切り替える事もお考え下さい。
都合によりしばらく治療をお休みしていました。また再開したいと思います。
体外受精をするものの、自己免疫疾患や年齢などの問題から良い胚が得られません。
以前、先生から次回体外をするならステロイドかタクロリムス?を服用してみるのはどうかとお話しがありました。もし、どちらかを服用する場合、期間や副作用、メリット、デメリット、金額など参考までに教えていただきたいです。もし、受診する場合はどのタイミングで行けば良いでしょうか?お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
自己免疫疾患により、抗セントロメア抗体が陽性なので、卵子の染色体に影響があり、染色体の分裂が正常におこりにくい状態です。したがって、免疫を抑えるような治療が必要で、従来はステロイド剤が使用されてきました。ステロイドを1~2ヶ月前から使用して、免疫機能を抑えて、抗体の影響を低下させる目的です。副作用としては、免疫が低下するので、風邪や感染に弱くなることが挙げられます。また、ステロイドの影響で、肥満になったり、副腎機能が一時的に低下することもあります。免疫抑制剤のタクロリムスは副作用はあまりありませんが、抗体産生への影響は明確ではなく、有効かどうかはデータ不足です。詳しくは直接おいで頂き、ご相談したしましょう。
いつも診察ありがとうございます。
仕事しながらの不妊治療で、移植後の判定が陰性になる度、年齢の事もあり、もうやめようかと悩んでしまいます。
今回移植3回目がダメで、残り2つの初期胚の移植の為、生理5日目までに診察とのことでした。
昨日生理になり、診察しようと思ったのですが、私の仕事の定休日に行こうとすると、生理6日目になってしまいます。
不妊治療は、仕事を急に休むことが多く、それがストレスになってしまいます。
なので、またには治療を休んでしまうか、都合に合わせて、フローラ検査などをやってみるかなど、何か違う考え方があればアドバイス頂きたいと思っています。
よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が出ずに残念です。今回は生理開始6日目でも結構ですよ。フローラや慢性子宮内膜炎の検査は、実際には40才以下の方が対象とされています。年齢が高い方の、妊娠しない主な原因が、着床障害ではなく、胚の染色体異常である、との理由からです。ただ、高齢の方にこれらの検査が全く無意味であるというわけではないので、ご希望の場合には、おこなう事もあります。次回来院時にご相談頂けますか。
渓流流産を連続三回しています。
年齢は39歳です。
旦那さんは自然に妊娠できてるんだから体外受精しなくてもタイミングでがんばろうっていってますが、私は年齢的にも体外受精をしたほうがいいのかな?っておもっています。
でも、染色体異常での流産は、体外受精しても、おこりうることときいたとので、体外受精するべきか、なやんでいます。
不妊専門の病院にいったら、年齢的にももちろん体外受精をすすめられました
高橋敬一院長からの回答
体外受精では流産は防ぐことはできません。したがって流産予。としては、体外受精をお勧めするものではありません。一方、習慣流産、不育症の検査は受けていらっしゃいますか?まずは、その検査を一通り受けてみて下さい。問題がなければ、稽留流産の原因は、偶然であると考えられます。したがって、流産の予防とは、少しでも早く妊娠することになります。その方法としては、人工授精や体外受精もあります。まずは不育症の検査を受けてみては如何でしょうか。
お尋ねします。20代で治療を始めた場合、妊娠できる確率はどれぐらいでしょうか?
高橋敬一院長からの回答
一般的には、20才代で開始した場合には、80%程度は妊娠できると推測されます。ただし、個別には、卵管の状態や精子の状態、不妊治療の手段により異なりますので、80%がライトマン博士にあてはまるとは限りません。したがって、今の時点では予想をするよりも検査を開始した方が良いでしょう。
他院にて治療をしている者です。年齢も40歳を超えておりますので、体外受精へのステップアップを考えているのですが、それを期に転院も考えています。
自分としては2~3周期お休みして、卵巣を休めてから体外受精へ挑もうかと考えているのですが、年齢の事を考えるとやはり1周期でも早いほうが良いのでしょうか?
あと、現在テルロンを服用しているのですが、お休みする場合でも継続の服用は必要でしょうか?
お忙しいところ恐れ入ります。よろしくお願い致します。
高橋敬一院長からの回答
40才との年齢ならば、すぐに体外受精を考えても良い状況です。体外受精の前に準備の検査も必要ですから、早めの受診が良いと思いますよ。テルロンは再検査をしてから判断すれば良いので、今はそのまま飲んで頂いた方が良いでしょう。いずれにしても治療を急いで行きましょう。
いつもお世話になっております。
先日は診察していただきありがとうございました。
血液検査の結果でAMHを調べていただき、数値が悪かったのですが実年齢よりもかなり高めということは高齢出産と同じと捉えたていいのでしょうか?
治療して妊娠したとして奇形、流産率の確率がたかいでしょうか?
その場で質問できず、すみませんでした
お忙しい中申し訳ありませんが回答をよろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
AMHはあくまで残存卵子数の指標です。卵子の質の指標ではありません。実際には、卵子の質を見る指標はなく、単に年齢で推測するしかないのです。したがってAMHが低値であっても、流産率や染色体異常などが多くなるのではありませんよ。今回は7個採卵できましたので、まだ可能性はあると思います。がんばっていきましょう。
お世話になっております。
実年齢に対して、AMHの値がかなり低い結果でました。FSHも高いです。
その場合は、治療をどのくらい急いだほうが良いのでしょうか。残り少なくなると、排卵も難しくなると聞きました。
排卵誘発剤とAIHでも、すこしは可能性あるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
今回AMHは1.0でかなり低い値です。実際には治療期間は一年以内だと考えて良いと思いますよ。現時点でも体外受精での採卵数は、1~3個程度の可能性が高いと思います。ただし、排卵誘発剤やAIHで妊娠できないと断言しているのではありません。残存卵子数が少ないので、残されている治療期間が少ないと考えて下さい。
はじめまして、高齢出産のブログやホームページを読んでいてこちらにたどりつきました。私は結婚が遅く今42才なのですが、子供を諦めきれず今から頑張ってみたいのですが、色々不安な事ばかりを目にしてしまい心配です。もしうまく妊娠できたとしたらお産もそちらで出来るのでしょうか。出来れば最初から最後まで信頼できるお医者様にお世話になりたい気持ちがあります。1度ガン検診をした病院の女医さんにとても心を傷つけられた事があり病院選びにとても神経を使ってしまいます。自然妊娠した場合でも診ていただけるのか、そちらで出産も出来るのか、高齢出産に対するお考えなども聞かせていただきたいのですが、よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
年齢を考えると不妊治療はすぐに開始する必要があり、体外受精も考える事をお勧めします。妊娠できるかどうかは、女性の年齢が最も重要で、42才という年齢は実際にはかなり急ぐ必要があります。人工授精での妊娠率は1回あたり1~2%程度、体外受精でも10~20%程度と推測されます。また、「不妊治療を受けていればいつかは妊娠できる」ものでもありません。不妊治療は1~2年間と考えていただいた方がよいでしょう。残念ですが当クリニックは不妊症専門であり、産科はおこなっておりません。妊婦さんと同じ待合室にいると、不妊治療の方には大きなストレスになるのです。42才の妊娠・出産の注意事項は、妊娠しても50%程度が初期に流産することと、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の発生率が高いこと、ダウン症が生まれる確率は約2%程度であること、などです。これらのリスクは、高齢になればより高くなりますので、妊娠・出産をお考えならば一刻も早くの妊娠をお勧めいたします。