反復不成功・難治例
初めまして。他院通院中ですが、高橋院長先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
両側卵管閉塞と診断され、33歳から1年間のあいだに採卵3回、移植5回(①8G1,②3CB,4BC,③3AA,④3AA,⑤二段階8G2/3BB)実施、いずれの移植もhcg0の陰性です。子宮鏡、子宮内膜炎、子宮収縮、不育症いずれもクリアで、3回目の移植の後ER-Peakを実施し、-1日との結果に基づき4、5回目は移植をしたものの擦りもせずでした。
1回目のみ自然周期での移植でしたが、前院での排卵日特定できずのあやふやなもので、実質ホルモン周期のみの実施です。
今後6回目は良好胚盤胞2個移植をする予定ですが、どのような方針を取るべきでしょうか。一度自然周期での移植は行ってみた方がよいかと思っています。ただその上で、着床の窓-1日に合わせてもhgcが全く出ていませんので、検査結果は一度無視して実施した方が良いのかとも思っています。
卵管水腫も疑い再度卵管造影が必要かとも思いましたが、医師からはエコーでは腫れも見当たらないし必要ないと言われました。
お忙しいところお手数ですが、ご意見お聞かせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
まず、卵管閉塞とのことですが、卵管水腫がない閉塞なので、子宮に近い部位での閉塞でしょうか。その場合には再検査すると半数は開通しますし、卵管鏡下卵管形成術もあり得ます。体外受精の前の段階としての意義はあると思います。次に、着床障害の検査はほとんどおこなっているようなのですが、子宮内フローラとTh1/Th2の免疫能検査は如何でしょうか。自然周期でもどす場合には、ホルモン補充でのERPeakの結果は当てはまりませんので、通常の胚移植の時期にする事になります。一方、着床障害の検査が全て受けているならば、理論的には着床前診断PGT-Aもやはり選択肢になると思いますよ。
お世話になっております。
体外受精6回陰性。ERA検査の結果により通常より1日遅らせて都度、胚移植を行なってきましたが良い結果になかなか辿り着けません。
まずは採卵からのリスタートとなるかと思いますが。次回移植する際にはまだ胚を同時に2個移植したり、二段階移植などを経験していないので、そちらの方法を検討の視野に入れておいた方が宜しいでしょうか?
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が得られずに残念です。ただし、全く妊娠反応が出ていないわけではないのでもう少し続ける意義はあると思います。着床障害の検査はすんでいるので、1日胚移植を遅らせることとタクロリムス使用で対応できていると判断します。一方、妊娠するかどうかは、胚の染色体異常が7割程度の重みがあります。2個移植や2段階移植も試しても良いと思いますが、着床前診断PGT-Aもやはり選択肢の有力な一つです。
高橋院長,新年あけましておめでとうございます!院長のお陰様で2018年6月から妊娠して2019年の2月18日男の子,2021年12月29日,2人目が無事に生まれました,女の子です,今回も妊娠糖尿病でしたが38周で誘発分娩でした。本当に有り難うございました。
高橋敬一院長からの回答
明けましておめでとうございます。無事に二人目のお嬢様も誕生されて良かったですね。前医では胚移植3回おこなっても妊娠しなかったようですが、当クリニックでは、4回胚移植で2回出産と良い結果で何よりでした。今後は育児をお楽しみください。お子様たちが健やかに成長される事をお祈りしています。
お世話になっております
2度目の正常胚移植でしたが、良くない結果で残念でした。2度とも同じようなhCGでした。過去にも同じような値があったように思うので、皆同じような発育段階で駄目になってしまったのかなと思うのです。次回は採卵から再スタートですが、結果を踏まえまして、エラ検査はやってみようと思うのですが、他にどのような検査ができるのかご教授下さい。
・銅亜鉛の検査はできますか?
・ビタミンDの再検査は必要でしょうか?
・子宮内フローラの再検査はやっておきたいです
・子宮鏡検査なども再検査したほうが良いのでしょうか?
・抗リン脂質抗体検査など不育症の検査は有効なのでしょうか?
・タクロリムス服用中のth1/th2検査も気になっております。可能でしょうか?
次回問診時に採血があると思うのですが、検査も一緒にしてしまうことはできるのでしょうか?
体質的にホルモン補充は相性が良くない気がしています。
高橋敬一院長からの回答
化学的妊娠が続き、なかなか思うような結果がでずに残念です。エラ検査・銅亜鉛検査は可能です。ビタミンDの再検査もしておきましょう。乳酸菌製剤は使用しており、対策はとっていますが、子宮内フローラの再検査はしても良いと思います。子宮鏡も念のために再検査しておきましょ。抗リン脂質抗体は、もう少し妊娠が進んでからの流産に関係するとされていますが、一度気になるとずっと気になってしまうと思います。これもおこなって良いと思いますよ。Th1/Th2の免疫能検査は、結果がでるの2週間かかります。タクロリムスを使用してからの検査では間に合わないので、むしろ服用以前からのTh1/Th2の免疫能の再検査をしては如何でしょうか。生理が順調ならば、自然周期でも良いと思います。しかし、8~10月の排卵が不安定であったようなので、ホルモン補充を採用していますが、これはまた次回来院時にご相談頂けますか。
貴院に転院するか、不妊治療をやめるかで悩んでいます。
2020年6月に梅毒、エイズ、クラミジアの検査、風疹抗体検査、一般的な血液検査をし、それから休むことなく治療を続けていました。
転院した場合、またこれらの検査をしなければいけないのでしょうか?
宜しくお願い致します。
高橋敬一院長からの回答
感染症の検査は1年たつ場合には再検査が必要です。クラミジア、風疹抗体検査は必要ではありませんよ。それ以外の件や治療は、実際にどのようにおこなってきたかを確認してからの治療になります。現在までうまくいっていないならば、同じ事をするのではなく、違う治療法を考えることになります。当クリニックの治療をご希望ならば受付にお電話頂き、予約をおとり頂けますか。それではお待ちしております。
はじめまして。
他院ですが体外受精(ふりかけ法)を行なっており
採卵数8→受精4→初期胚1→陰性
採卵数15→受精7→胚盤胞3(4BC正常胚、4BC低頻度モザイク胚、4AC)→陰性
採卵後16→受精6→胚盤胞3(3AB対頻度モザイク、3AB低頻度モザイク、4BC異常胚)→陰性
6回の移植結果は全て陰性(化学流産2回)でした。pgt-aをしており、子宮、母体側の検査はCD138、トリオ検査、Th1/Th2、ビタミンD、不育症検査(内分泌異常、抗リン脂質抗体、凝固異常、第Ⅻ因子)全て異常なしでした。
着床の窓のズレもなく全てホルモン補充で移植しています。
原因もなく6回も陰性が続くものでしょうか。正常胚でも化学流産となり希望を持てなくなっています。ご意見頂けましたら幸いでます。
高橋敬一院長からの回答
この場で分かることは限られますが、化学的妊娠をしているので、着床はしているともいえます。正常胚は1個なので、今の結果がとりわけおかしいとは言えない状況です。子宮鏡と子宮卵管造影検査(卵管水腫の有無)は済んでいますでしょうか。検査自体はほとんどすべて済んでいますので、今の方法を継続する事も良いと思いますよ。一方、低頻度モザイクも胚移植しているならば、PGT-Aをしないで(つまり胚にストレスをかけないで)胚移植をする、という選択肢もあるのです。その他には、2個移植、2段階移植、PRP(多血小板因子)療法、内膜擦過法、などもおこなえる方法として挙げることは可能です。
高橋先生 いつも掲示板を参考にさせて頂いております。
他院で不妊治療を三年継続しております。
採卵、移植四回(一回着床)しましたが
現在に至ります。色々な検査(エラ検査、卵管鏡、ビタミンDなどの不足、子宮内膜症の薬で改善)をひと通り済ませています。あとは子宮内膜症の再発が起こっていないかを検査することしか無いとのお話がありました。やはり年齢的に厳しいこと重々理解しております。何かできることがないか、アドバイスいただけましたら幸いです。
高橋敬一院長からの回答
年齢的にも確かに難しい状況ではあると思います。最も大きな問題は年齢による胚の染色体異常です。これは治療が難しいので、できるだけ沢山採卵して正常染色体の胚が得られる可能性をあげることになります。一方、当クリニックでは、少しでも胚の質を良くするために、ビタミンDも含むマルチビタミン、その他の抗酸化物質(レスベラトロール、アスタキサンチン、イノシトールなど)の使用や、DHEAの使用、慢性子宮内膜炎検査、フローラ、Th1/Th2の免疫能、などをおこなっています。実際にはどれが最も良いなどとは言えませんが、できる事の選択肢としては参考になれば幸いです。偶然ですが、昨日、46歳の方が顕微授精で妊娠して卒業されました。希ではありますが可能性はあると思いますので、一度着床もしているので、試せることをおこなってみては如何でしょうか。
高橋先生、いつもお世話になっております。
本日残念ながら胚盤胞まで至らず凍結出来なかったと連絡を頂きました。
ここ2回ほど、胚盤胞まで至らずで、次周期はどうすればよいのかと思い悩んでおります。
一回、刺激を与えるのは休んで人工受精の方が良いのでしょうか。
それとも続けて体外受精のほうが良いのでしょうか。
また他に何か調べたり、対策した方が良い等はあるのでしょうか。
お伺いばかりになり申し訳ありませんが、可能性でしたらご教示いただけますと幸いです。
高橋敬一院長からの回答
今回、胚盤胞にならずに残念です。受精卵は得られているものの、受精翌日の胚の透明帯が、楕円、奇形、二重、などとなっており、胚の質の低下が疑われます。以前は胚盤胞までいって、妊娠もしているので可能性はあると思いますが、別の方法も試してみる必要があるかもしれません。次周期は体外受精は休む必要があります。次回生理開始2週間目頃においで頂けますか。
長文失礼します。TRIO検査をした上で良好胚を移植し、2回連続陰性となり、検査でこれといった原因が分からず困っております。
<不妊治療歴>
2016年頃より体重減少性月経不順でカウフマン療法で生理を起こす
2020年:引っ越しを機に不妊専門クリニックに。まずは体重を戻すようにと半年はプラノバールを内服して生理を起こしながら、ホルモン数値の回復を待つ
体重の増加とともにホルモン数値が正常にもどったので、不妊治療の検査へ
その結果AMHがあまりに低く(検査結果をなくしてしまったのですが確か0.1程度)、そのためすぐに体外受精をすることに
その後、まずは貯卵をと以下3回の採卵を実施
2020/11:当初は低刺激の予定だったが、卵胞が中々育たないため途中で高刺激に切り替え採卵。その結果、2つ顕微授精したのち1つ凍結(5日目:4BC)
2021/1: 最初から高刺激。2つ顕微授精したのち1つ凍結(5日目:4BA)
2021/3: 最初から高刺激。7つ顕微授精したのち4つ凍結(5日目:4AA,BB,6日目:BB, BC)
2021/5: 貴重な卵なので最初から検査しましょうと言われTRIO検査を実施
EMMA:ラクトバチルス菌23.3%
ALICE:病原菌未検出
ERA:1日ずれがあり
2021/8:検査結果をうけ、抗生剤で治療後INVAGIを使用。ホルモン補充方法はルトラールとエストラーナ。通常より1日早め、5日目胚盤胞4AAをAHAありで移植→陰性。移植時の内膜は8~9mm
2021/10:再度INVAGIを使用。ホルモン補充方法はルトラールとエストラーナ。前回より内膜を厚くするためユベラを内服。通常より1日早め、5日目胚盤胞4BCをAHAありで移植→陰性。移植時の内膜は10~11mm
追加でTh1/Th2、NK活性を検査した結果、Th1/Th2は基準値内(9.9)、NK活性は基準値よりやや高い(32.6)
ビタミンD,亜鉛については個人的にずっとサプリを内服していますが、念のため採血し結果待ちです。
ビタミンDや亜鉛以外では、ビタミンE(ユベラ内服中は中止)、葉酸、ヘム鉄、各種漢方薬を内服している他、鍼灸に通う、規則正しい生活を心がける(21時就寝)、地中海式食生活等、良いと言われることは何でもやっています。
年齢(現在30歳、採卵時は29歳)を考えると染色体異常の可能性は低く、とりあえず次回は今まで通りの対応に加えて、柴苓湯とバファリンの服用、そしてヒアルロン酸胚移植用培養液を使って移植し、ダメなら2個移植やPGTAを視野に入れようという話になりました。
この年齢でかつ事前に原因となりうることを潰した上で移植し、2回連続での陰性でもうこれ以上どうして良いか分からず困っています。
これだけ検査した上で移植してもこれだけ着床しないケースは、この年齢であるのでしょうか?
その他すべき検査や治療(EMMAの再検査等)はございますでしょうか?
アドバイスを頂けますと幸いです。
高橋敬一院長からの回答
2回の陰性でご不安のことと思います。今の年齢での胚盤胞の着床率は50%ぐらいと推測されますので、2回妊娠しないことはあり得ます。着床不全の目安は、良好の胚盤胞を3~4個胚移植して妊娠しない場合を言いますので、すでにこれだけの検査を受けていますから、もう1~2回胚移植をする選択肢はあります。2個移植もあり得る選択肢です。一方、基本検査としては、子宮鏡と、卵管水腫がないことの確認(子宮卵管造影検査など)は受けているでしょうか。追加の特殊検査としては、記載されていますように、着床前(PGTA)はあります。また、特殊な方法としては、内膜擦過法や、多血小板因子(PRP)もあり得ます。まだおこなえる事はあるので、追加のおこないやすい順としては、目安として、子宮鏡・子宮卵管造影検査、乳酸菌製剤+ラクトフェリンの内服、内膜擦過法、2個移植、PRP療法、PGTA、の順で検討しては如何でしょうか。ご不安とは思いますが頑張ってくださいね。
いつもお世話になっております。
貴院に転院してから新鮮胚移植を2回行っていただきましたが、いずれも残念な結果となりました。昨年9月の胚盤胞以来、年齢的に胚盤胞まではなかなか到達出来なくなり、染色体異常は避けられない問題と思いますが、次回採卵までに少しでもいい卵を得るために
漢方、サプリやたんぱく質強化などしています。やはり原因は胚の染色体異常が大きいのでしょうか。これまでも色々検査を行っていますが、他に出来る検査があれば教えていただきたいです。
いまは生理がきて今周期は人工授精でお願いしたいと思っています。前回人工授精をしていただいた際、生理12日目ですでに前日から当日にかけて排卵済みだったのですが、次回の診察は12日目だと心配な為、10日目に来院しても大丈夫でしょうか。
お忙しい中恐れ入りますがご回答いただければ幸いです。
高橋敬一院長からの回答
43歳ですので確かに年齢が最も大きな因子ではあります。年齢的には受精卵の4~5個に1個が胚盤胞になる確率です。しかしこれは変えようがないのでおこなえる事をしっかりとおこなっていきましょう。ご希望の高刺激は試してみても良いとは思います。卵巣の機能次第ですが挑戦してみましょう。今回は10日目の来院で良いですよ。まずは見てみましょう。
高橋先生いつもお世話になっております。
今回3回目の採卵と顕微受精を行いましたが、数は取れているのにまたしても胚盤胞まで成長することができませんでした。
質の良い卵にするために、アンタゴニスト法からロング法に変更。
食事にも気を付けて、アシストワンも服用し体質改善を続けてきましたが、何が原因なのでしょうか?
以前先生からお話のあった抗サイログロブリンと抗TPO抗体が原因でしょうか?
このまま採卵を続けても、また同じ状態が続くのではないかと心配しています。
詳しく高橋先生からお話を伺いたいです。
よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
なかなか胚盤胞にならずご不安のことと思います。排卵誘発方法をかえても、採卵時にすでに変性卵・未熟卵が多く、採卵前の卵子の状態自体が不良と考えられます。抗サイログロブリン抗体、抗TPO 抗体などの自己抗体が陽性であり、これによる染色体への影響が最も考えられます。これへの対処法は、明確にはなっていないのですが、ステロイドホルモンなども考えられます。まずは得られている胚を丁寧にもどしていきましょう。次回来院時に対処法もご相談したいと思います。
お忙しいところ、失礼いたします。
初めての投稿になります。
今別の病院で顕微受精の治療を4回目しています。現在初期胚を2つ移植していて妊娠判定待ちになります。
そこの病院では、一度も胚盤胞まで卵が進みません。
また、一度も妊娠判定の結果も出ないまま治療をしています。今回の妊娠判定も良い結果が出ない場合は着床障害を疑った方がいいでしょうか?
もし、当院に治療を受けるとしたら紹介状等も持って治療を行った方がいいでしょうか?
よろしければお返事、よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
胚盤胞ができていないようなので、着床障害を疑うのはやや根拠が少ない判断になります。一般的には良好胚盤胞を3~4個移植しない場合に着床障害を疑います。しかし、着床障害がないとは言えないので、検査をおこなうこと自体は無駄ではありませんよ。ただし、胚盤胞ができないようなので、着床障害よりも胚の質を上げる方が優先されると思います。ビタミンD、C、亜鉛、銅、タンパク質、コレステロール、血糖、などの検査をおこなって、ビタミンD、C、メラトニン、などの薬剤、サプリメントも使用して、排卵誘発方法の変更なども考えては如何でしょうか。
いつも掲示板を拝見させていただいております。よろしければご意見頂ければと思います。
37歳8ヶ月から治療を始め、38歳4ヶ月に高度不妊治療にステップアップしました。AMHは年齢相当。これまで採卵4回、移植5回(初期胚一回、残り胚盤胞)です。採卵4回のうち始め二回はギリギリ体外受精が可能でしたが、最近は精子の状態が悪く二回は顕微授精をしています。胚盤胞到達率が悪く、また一度も五日目胚盤胞ができたことがありません。移植5回のうち、体外受精の胚盤胞で一度稽留流産しています。治療は40歳までと決めていたなかで、いま39歳10ヶ月になります。凍結卵がなくなり、これで治療をやめるか、もう一度だけ採卵を行おうか悩んでおります。
採卵を行う場合、現在は小規模の医院で治療をしているため、実績の多い医院へ転院をしようと考えています。現在の通院先に大きな不満はなく、ただ最後なのでこれまでと違うことをした方が良いのではないかと考えたからです。
貴医院でも転院してこられる患者さんがおられると思いますが、最初で最後の採卵をする価値はあるのでしょうか。まず初回治療は無難な内容になるのでしょうか。
年齢と統計確率的にあと少し頑張れば子供が授かれるのか、それともあと何回も移植をしないといけないのか(それは耐えられない)と考えると心が揺れています。
高橋敬一院長からの回答
体外受精は一か八かの治療法ではないので、「無難な内容」の治療法というのはあたりません。なかなか妊娠しない場合には、基本の(つまり最も効果的な)体外受精の方法は維持しつつ、それ以外に、当クリニックではビタミンD、C、亜鉛、銅、酸化ストレステスト、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、Th1/Th2の免疫能、などの検査もおこなっています。妊娠する確約は誰にもないのですが、妊娠した実績は大きいのですね。もし前記した検査法を受けていないならば、追加の検査などをおこなう意義は十分あると思いますよ。ご希望の場合には、受付への電話で予約をおとり頂けますか。
他院に通院中、治療歴2年半です。
顕微受精を3回行い、初期胚移植をしましたが、3回とも着床せず結果が出ずに苦しんでいます。
グレードはいつも1や1〜2、分割数は6〜8と悪くない受精卵です。精子問題なし。
しかし、なかなか着床できないのは、やはり着床障害なのでしょうか。
3回目にして初めて一つだけ胚盤胞ができました。
AMHも低いため、採卵数も4〜6個です。年齢的にもそろそろ焦り始めています。
やはり子宮の問題なのでしょうか。
先生のご助言、貴院での検査内容など教えていただけたらと思います。
今後、貴院への転院も考えております。お忙しい中で申し訳ありませんが、お返事よろしくお願い致します。
高橋敬一院長からの回答
3回の胚移植で妊娠されていないので、着床障害の可能性はあります。しかし、一般的には着床障害を強く疑うのは、良好な胚盤胞を3~4回胚移植して妊娠しない場合なのです。したがって、現状では強く疑う状況ではないのですね。一方、可能性がないとは言えないので、検査をおこなうことは無駄ではありません。卵巣機能が低下して採卵数が少ないので、選択肢は少し制限されますが、まずは採卵数が増えて、質も良くなるようにすることとしては、DHEAsやビタミンDの検査や、サプリメントの積極的な使用。次に着床障害検査としては、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、Th1/Th2no免疫能検査、なども積極的におこなっても良いかもしれませんね。
いつもお世話になっています。
昨日血液検査で 抗サイロGLb抗体 6.17 にでまして 昨日から プレドニン 飲みはじまってるんだけど 今まで飲んでました DHEA サプリと 一緒に 飲んでも大丈夫でしょうか? 他にメラトニン、レスベラトロール、アスタキサンチン、アシストワン を飲んでます。
体外受精 4回やりまして 受精はするんですけどいつも途中で成長しなくなるのは 抗サイロ抗体 と 関係あるでしょうか?
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が出ずに残念です。プレドニンはサプリとのんでも大丈夫です。抗サイログロブリン抗体は、自己抗体なのですが、これは卵子の成長に影響している可能性はありますので、今回プレドニンも試しているのですね。
先生いつもありがとうございます!!今周期はGWもあったのでタイミングか人工授精にして、治療が続くようならまた来月から採卵をお願いしたいと考えています。年齢とAMHのこともあり、厳しい挑戦ではありますがもう少しチャレンジしてみたいです。
自分でできることとして、ミトコンドリア機能を高めたり活性酸素を貯めすぎないようにサプリ摂取や生活習慣の改善をしており、今後サンビーマーや高濃度ビタミンCの点滴もやってみようと思っています。
そこで「卵子の質を上げる(正常な染色体をもっている)」という点について2つ教えてください。
まず始めに「卵子の質を上げる」というのは具体的に「元気の無い卵子を良くする」ことができるのでしょうか?それとも「元気な卵子の質が落ちないようにする」という解釈の方が正しいでしょうか?
さらに卵子は原始卵胞から6ヶ月かかって成熟すると思いますが、その過程において質を良くする(or悪くなるのを防ぐ)ことはできるのでしょうか?それとも既に6ヶ月前の原始卵胞ができた時点でその卵の質は決まってしまっている(短期的な対策は効かない)のでしょうか?
今やっていることがいつどうつながる可能性があるのか知りたく、教えていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果がでませんが、おこなえる事を試してみましょう。卵子に対しての考え方は、染色体に関しては治療方法はありません。しかし、直接の卵子の比較観察は困難ですが、実験結果や、臨床的な検討で、卵子の質の向上が得られていると考えられています。原始卵胞から成熟するまでの対策で、良くなるのか、悪くならないのかの区別は困難ですが、良い卵子をとれることを期待するのであり、1~2週間での話ではありません。成熟するには80日ほどかかるとされていましたので、最低2~3ヶ月は必要とは思いますが、実際にその方法が有効かどうかはわかりません。したがって、その方法を試しつつ、年齢を考えて体外受精をおこなっていることが多いのです。ビタミンC点滴、アシストワン、メラトニン、アスタキサンチンなどのサプリも考えてみましょう。
お世話になっております。
30代最後の移植でも、妊娠が確認できず今後どうしたら良いのかわからずに、日々を過ごしてます。
不妊治療は、40歳までと心に決めていたのですが…どうしても諦めがつかずに、悩んでおります。
卵の質を良くする薬が無い。自分の日々の生活改善をするしかない。というのも、わかっているつもりです。
40歳でも、赤ちゃんを授かる可能性はありますか?
また、ピルを使い子宮を休めて、その後採卵をしたら、少しでも良い卵子になる可能性はありますか?
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が出ずにご不安のことと思います。年齢的には、40才以上でも妊娠・出産の可能性はもちろんあります。卵子の状態があまり良くないので、胚盤胞が少ない状況になっています。現在、メトホルミンの増量や、ロトリガーの開始、などもおこなっています。採卵するタイミングもまた工夫してみましょう。ピルを使って子宮を休めるのと卵巣はあまり関係しないと思います。甲状腺の抗体も陽性なので、試してみるならば、ステロイドホルモンもありうると思います。次回来院時に直接ご相談致しましょう。
他院にて治療中の者です。
いつもこちらの掲示板を拝見し参考にさせて頂いています。
今、美容診療などで話題の「NMN点滴」
について先生のご意見を頂きたく書き込みさせていただきました。
NMN点滴の効果を見ると
アンチエイジング
エストロゲンの上昇
肌のキメが整う
頭がスッキリする
代謝があがる
ミトコンドリアの活性化
熟睡できる
→など、美容にはもちろん、不妊治療にも良さそうに感じるのですが、
先生はどうおもわれますか??
また、以前先生が仰っていた
高濃度ビタミン点滴については
経過はいかがでしょうか??
ぜひ、教えてください!
高橋敬一院長からの回答
NMN点滴療法は、私も注目しています。ただし、不妊症においてはまだ効果についての報告はみたことがありません。今後、当クリニックでも検討したいと思います。その際にはまたご報告致します。高濃度ビタミンC療法は、点滴の際には、元気が出る、多くの方が体が軽く感じるなどの、体調が改善されるようです。不妊症にも効いた症例もありますが、明確な判断には成績をまだ検討中です。自覚症状としては、高濃度ビタミンC療法は、記載されているNMN点滴と同じような効果が得られるようですね。
長く治療を続けましたがご存知のとおり結果が出ず、終わりが見えてきたと感じております。
貴院で胚盤胞2個移植をしましたときに、一度だけわずかに着床反応が見られたことがありました。しばらく前のことでよくわからなくなってしまったので、できればどんな状況で着床していたのか覚えておきたいと思っております。
私の記憶では、ホルモン補充周期にしようとして3日目くらいからジュリナ内服を始めたものの卵胞が育ってしまったこと、週末の都合で4日目移植になったことは覚えているのですが…
・他に使用した薬剤はデュファストン、ルティナスで合っていますでしょうか。いつ頃のタイミングからどれくらい投与だったでしょうか。
・育った卵胞をどのように排卵させたのか記憶が曖昧です。22時のブセレキュアでしたでしょうか。注射を併用した記憶があまりないのですが…。排卵確認は確かやらなかったと思うのですが。
お忙しいところたいへんお手数ですが、教えて下さいますと有り難く存じます。
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が出ずに残念です。使用した薬剤は、ジュリナを1日6錠とルトラール4錠、膣剤はルティナスでした。LH上昇の翌日からの使用開始でした。排卵誘発は、HMG-アンタゴニスト法で、22時にブセレキュアとHCG300単位をおこなっております。もしまたできる事があればご相談下さい。
はじめまして。現在海外で不妊治療を受けている者です。
今後の治療の進め方について、アドバイスを頂けたらと思い、書き込ませて頂きました。
2020年11月に採卵し、20個受精し、胚盤胞になったのは5つでした。
2021年1月に胚盤胞移植(4AB) したものの、hcg は5という結果でした。翌月に子宮内膜スクラッチを受け、今月、再度胚盤胞移植(4AB)をしましたが、妊娠には至りませんでした。(hcgの値はまだ知らされておりません)
2回目の移植失敗を受け、主治医と今後の方針を話し合うことになっております。胚盤胞があと3つ(いずれも6日目胚盤胞 5AA、4AB、4CB)残ってはいる状況ですが、これまでの移植結果と年齢を考慮すると採卵を始めた方が良いのか(その際は他院への転院を考えております。)、もしくは早く移植を行うべきか迷っております。
移植を行う場合、2周期連続での移植を考えております。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご意見を頂けますと有り難いです。海外在住で相談できる方がおらず、決めかねております。
高橋敬一院長からの回答
海外での不妊治療でご不安のことと思います。2回の胚移植ですので、残りの胚移植をしても良いと思います。ただし、費用のことを別にするならば、一番若いときの胚を多数保存しておく方針はありえます。したがって、お子様を複数考えているならば、胚盤胞を10個程度まで保存する方針もありますよ。移植を考えるならば、子宮鏡検査、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ(細菌叢)なども当クリニックではおこなっています。そちらでは如何でしょうか。胚移植ならば、2個胚移植もありますね。