着床障害
いつもお世話になっております。
先日は採卵をしていただきありがとうございました。
今回も未熟卵が多く、凍結できたのが初期胚1個のみという残念な結果になってしまいました。
この卵を大事に移植するにあたって心配事があります。私の子宮内の状態ですが、子宮内フローラと子宮鏡の検査を2年前にしたのが最後です。その際はラクトバチルス菌がとても少なく、それ以降はラクトフェリンを飲み続けていますが、今回移植をするにあたり子宮内フローラと子宮鏡の検査を再度行った方がよいのでしょうか?
また、採卵後の生理が来たので5日後に診察の予約をしましたが、上記の検査を希望した場合、同日に行うことは可能でしょうか?
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果がでずに残念です。対策は次回来院時に直接また相談致しましょう。子宮鏡と子宮内フローラは不安のままいるよりも検査をした方が良いと思います。子宮鏡とフローラは、生理6~10日におこなう事が多く、出血がある場合には適当ではありません。状況に応じて判断致しましょう。
本日近くの病院で判定日を受けましたがhcg4でした。
このまま薬をやめて生理が来るのを待とうと思います。
陰性が続いており、何か原因があるのかなと思ってしまいます。
何か行うべき検査があれば教えてください。
生理が来たらまた受診でよろしいでしょうか。
高橋敬一院長からの回答
今回はHCGは弱陽性のようですが、厳しそうですね。今回も残念ですが薬はやめて良いと思います。胚移植で出産の実績があるので基本的には問題ないと思いますが、以前と同じとも言えないので、子宮鏡、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラや、Th1/Th2の免疫能、ERPeakなどの着床能検査、なども検討してもよいかもしれません。ご希望の場合には、それぞれのやり方がありますのでまずは再度おいで頂けますか。
他院にて治療中の者ですが、いつも参考にさせていただいており、ありがとうございます。
ホルモン周期にてERA検査を行ったところ1日ずれておりました。
それをもとにホルモン周期で数個良好胚を移植しましたが着床せず、事情があり転院の後、次回自然周期で移植いたします。
次回排卵日がある程度正確に推測できた場合はERA検査の結果は考慮した方がよいのでしょうか。
自分の勝手なイメージではありますが、薬への反応と自然での反応は関係ないような気がします。それとも体質の傾向として考慮した方がよいのでしょうか。
本来ならば自然周期で検査しなおすのがよいことかと思いますが、年齢のこともあり今回は検査なしで移植予定です。
着床しない大きな理由が年齢による胚の質であることと、最終的には今の先生にお任せすることが一番と理解した上ですが、一般的なご意見を伺えたらと思い質問させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
ERA検査はあくまでホルモン補充周期のものです。したがって自然周期で考慮する必要はありません。ERAにこだわるならば、論理的には自然周期での再検査という事になりますが、ERA検査自体は、まだ議論があり、世界中で正しいとの結論も出ていないのです。検査した時期と胚移植する時期は絶対に同じ、とも言えないのですね。当クリニックでもERPeakをおこなっていますが、ERPeak妊娠するかどうかの最も重要な検査であるということや、絶対正しいとの説明はしていません。年齢的には、胚の染色体異常の有無が最も重要であり、8割程度が胚の状態次第なのです。ERAにあまりこだわらなくて良いのではないでしょうか。
先日は採卵して頂き、ありがとうございました。
無事に何個か凍結でき、検査へ出せそうなのでホッとしています。
採卵時は卵巣が腫れていて、子宮へのPFC-FDの注入ができませんでした。
次の診察は生理5日目とのお話でしたが、その周期に注入する事は可能でしょうか?
採卵の翌周期に何かできる事はありますでしょうか?
私の年齢でも人工授精をする意味はありますか?
また4月にERPeakの検査をしています。
まだ結果は届いていないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
PFCの注入は、次周期には大丈夫だと思います。次回来院時にご相談下さい。人工授精も、卵胞発育が十分ならば可能です。ERPeakは結果が出ています。問題なさそうですよ。
お世話になっております
次回の胚移植につきまして、自然周期での移植を考えているとお伝えしているところですが、頂きましたお薬を飲み切ることを考えますと、次の生理周期が4/7前後から始まるように思います。そうするとエラ検査の結果が間に合うようにも思いますが、間に合いそうでしょか?
間に合うのなら、次周期からホルモン補充で行う方が良いのではないかと思案しております。
高橋敬一院長からの回答
ERPeakの検査結果は間に合う可能性があります。したがって今回ERPeakをおこなっているのですから、本来ならばアワー門補充でもどした方が良いと思います。ただし、間に合う保証がないので、確認しますので次回生理開始5日以内においで頂けますか。
いつもお世話になっております。
生理はきましたが、4月はお休みし5月以降の凍結胚移植を考えています。着床もしないので検査したほうが良いことがあれば教えてください。新たに採卵した方が良いのか、とりあえず凍結胚を移植してからの採卵が良いのかも伺いたいです。
高橋敬一院長からの回答
以前に凍結胚移植妊娠、帝王切開の実績があるので、基本的には着床障害ではなく、胚の染色体次第である可能性が高いと思います。しかし、帝王切開を受けているので、慢性子宮内膜炎と子宮内フローラを受けておくのは良いと思います。生理開始10日目頃においでいただけますか。その上で、まずは胚移植してみては如何でしょうか。
36歳で結婚し、タイミング、人工授精で陰性が続いたため、2021.1〜体外受精にステップアップしました。
22歳で子宮内腹膜炎の既往があり、リスクが高いとの事で、卵管造影検査は未実施ですが、卵管水腫があるのではと不安です。
※感染症の原因は検査しましたがクラミジア等の感染元となる菌は見つかりませんでした。
現在まで性感染症の既往もありません。
これまでに5回の胚移植(全て胚移植移植、2個移植も含め7つの胚を移植)しましたが、全て陰性でした。
ホルモン補充周期、自然周期でも陰性でした。
途中ERA、EMMA、ALICEを実施、着床の窓は適切、慢性子宮内膜炎は陰性、ラクトパチルスがかなり少ないとの結果でした。
亜鉛銅検査はやや胴が優勢、甲状腺の異常や精子抗体等はなく、免疫については全て正常値で、AMHは6.1です。
ビタミンDは適正値、子宮鏡検査は問題なし。
ラクトフェリンの服用や胚移植時にインバグなども併用しましたが子宮内の環境は改善しないようです。
骨盤内腹膜炎の既往がある場合は、やはり卵管造影検査はリスクでしょうか。
主治医に相談すればMRIなど別の方法で卵管水腫について検査することは可能でしょうか。
また、別の視点で何か私にできることはありますでしょうか。
ご多忙の中恐れ入りますが、ご意見頂けますと幸いです。
よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
着床に関係する重症の卵管水腫は、通常は超音波検査でも確認できる程度のものです。もししっかりと超音波検査をしても見あたらないようならば、着床に悪影響を及ぼすほどの卵管水腫の可能性は少ないと思います。ご心配ならばMRI検査をおこなっても良いと思います。必ずしも子宮卵管造影検査ができないとは思いません。ご不安ならば、抗生剤の点滴としっかりと内服薬もとることでおこなえると思います。ただし、前述したように重症の卵管水腫の可能性は高くはなさそうです。着床についての検査はほとんど問題なく、あえて言えばラクトバチルスを増やすように内服薬や膣剤を使用した方が良いでしょう。年齢を考えると、着床前診断(PGT-A)が最も必要な検査だと思います。
お世話になっております。
採卵も無事終わり、何とか卵が確保できて安堵しております。
今周期ではエラ検査を予定しておりますが、次周期では自然周期で戻せそうなら自然周期で、無理そうならキャンセルしてエラ検査結果を待ち、次々周期にホルモン補充で移植を考えております。
移植は2個移植を考えておりますが、AA胚を不良胚と合わせて2個移植すると逆に妊娠率を低下させる、という話を聞きました。
これについては見解が病院ごとに異なるようで、(私の年齢では)悪い影響はない、としている病院もあるようです。
私どもとしては、初めにAA胚とCC胚を合わせて移植するのを考えているところですが、これで良いのだろうか?という迷いもあります。
そこで先生の見解をお聞かせ願えないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
次周期で自然周期の胚移植を目指すことは可能です。しかし、ERPeaの検査をおこなうので、自然周期を選ぶ理由が不明確となります。基本的には、当クリニックでは胚盤胞の2個移植は、結論を急ぐという理由以外の医学的な理由はあまりないと考えています。2個移植は、1回の妊娠率は上がりますが、チャンスが2回が1回になるので、全体としての赤ちゃんを得られる可能性が上がるともいえません。したがって、AAとCCを合わせるのが良いかどうかという事はあまり問題ではないのです。実際に施設や医師によって意見は分かれていますね。基本は胚盤胞移植は1個移で良いと考えています。他の方法の併用もお考えのようなので、次回直接ご相談頂けますか。
他院で治療中の者です。いつも丁寧なご回答、参考にさせていただいております。
PGT-A正常胚を1つ得る事ができ、ホルモン補充で移植予定ですが、内膜がなかなか厚くならず、5ヶ月連続で移植がキャンセルになっています。
本来ならば、ERA検査をして、万全な状態で移植をしたいのですが、内膜が厚くなったら、次にいつ厚くなるか分からないので、すぐに移植をした方が良いと先生から言われました。
3年前に3日目の初期胚を移植して、心拍確認までできたことがあります。結局、流産してしまったのですが、3日目の初期胚を、3日目に移植をして着床したという事は、着床の窓はズレていないということでしょうか?
それとも、初期胚と胚盤胞は全く違うので、ズレている可能性もあるものでしょうか?
年齢的にも早く移植をしたい気持ちと、ERA検査をして万全な状態で移植したい気持ちがあり、非常に迷っています。
2年前に一度ERA検査を他の病院でした時は、1日早く移植をした方が良いという結果が出て、それに従って5回移植しましたが、一度も着床しませんでした。
再検査も勧められたのですが、検査の痛さと金額で断念していました。
内膜が厚くなるのなら、迷わず検査をするのですが、なかなか厚くならず、厚くなった周期にERA検査をして、いざ移植をしようとしてまた何ヶ月もキャンセルになってしまいそうなので、迷っています。
高橋先生のご意見を、お聞かせいただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
妊娠しない原因の7割は、胚の染色体異常の有無です。ERA検査は、残りの3割の原因の、そのまた数分の一の割合の原因の有無を調べているに過ぎません。したがって、ERA検査に過大な意義を求めることはできないのです。またERA検査が本当に意義があるかどうかは、現在も議論があるところであり、当クリニックでは、ERA検査の前に、子宮鏡検査、CD138の慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、Th1/Th2の免疫能検査、などをおこない、その次に位置づけられる検査の扱いです。これらの検査はすでに済んでいるのでしょうか。実際に2年前のERA検査の結果にそって5回胚移植しても着床していなかったようですね。あまりERA検査にこだわらなくて良いのではないでしょうか。今は年齢が最も大きな要素になります。ERAにこだわって胚移植が遅れるよりも、胚移植や次の採卵を急ぐ方が、メリットが大きいのではないでしょうか。
遠方の他院に通院している29歳の者です。アドバイスを頂きたく書き込みさせて頂きました。タイミング、人工受精全くダメで、現在体外受精をしております。胚盤胞は9個凍結できました。移植1回目(ホルモン補充周期、胚盤胞1個)は陽性、9週で稽留流産。胎児の染色体異常でした。移植2回目(ホルモン補充、胚盤胞1個)、移植3回目(ホルモン補充、胚盤胞1個)、移植4回目(自然周期、胚盤胞1個)、移植5回目(ホルモン補充、胚盤胞2個、hcg注入)、2回目〜5回目は着床すらしない陰性でした。ERA検査窓ズレなし、Th1/Th2異常なし、その他血液検査異常なし、子宮鏡検査・CD138異常なしです。ここまで着床すらしない状況と検査で何も引っかからない原因がわからない絶望感に襲われています。この後の治療、先生はどうされますか?大変お忙しい中申し訳ありませんが、どうかアドバイスを頂けると嬉しいです。
高橋敬一院長からの回答
1回目は妊娠されたものの、その後5回妊娠せず、ご不安の事と思います。検査はかなり受けていますね。残っている検査は、着床前診断(PGT-A)と子宮内細菌叢(フローラ)でしょうか。子宮内フローラ比較的受けやすい検査です。PGT-Aは、胚盤胞の細胞の一部をちぎり取って検査をおこなうので、決意が必要です。あとは、特殊ですが、多血小板成長因子(PRP療法)の子宮内注入もあり得ると思います。ご検討なさっては如何でしょうか。
現在二人目の妊活中で、他院にて顕微受精を7回(胚盤胞5個、初期胚2個)移植しましたが、妊娠できませんでした。hcgは7とか3とかで陰性でした。一度改めて子宮内フローラや子宮内膜炎、着床の窓等、一通りの検査をしたいと考えていますが、貴院では他にも検査した方がいい項目はありますか?これだけ戻して妊娠できない場合は何をしたらいいのでしょうか?お忙しい中申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
なかなか妊娠せずにご不安と思います。最も大きな原因は、年齢による胚の染色体異常だと推測されます。したがって理論的には、着床前診断が最も有効かも知れません。それ以外でしたらば、Th1/Th2の免疫能の検査もあり得ると思います。それ以外の治療法としては、多血小板血漿(PRP)の子宮内投与もあり得ると思います。
初めて質問させていただきます。
自然流産後から内膜菲薄があり、ビタミンE内服+hmg、hcg注射+ディビゲル塗布+デュファストン内服にてタイミング療法を行っています。それでも内膜は毎月6mm台で、hmg150単位7回投与時で7.6mmでした。内膜菲薄・着床障害に対する治療としてG-CSF療法を知り、そこで貴院がG-CSF療法について学会発表されたと、別のクリニックブログで拝見しました。通院を検討させていただいているのですが、G-CSF療法を希望する場合にはタイミング、人工授精、体外受精等条件はありますでしょうか?ご教示いただけますと幸いです。
高橋敬一院長からの回答
当クリニックでのGCSFは、胚に対しての使用であり、子宮内膜へのものではありません。ご希望には直接は沿えないと思います。しかし、子宮内膜を厚くするには、それ以外に、アスピリン、バイアグラ膣錠、トレンタール、などの薬剤もありますし、子宮内多血小板因子を注入するPRP療法もあります。ご興味があるようでしたらばご相談においで頂けますか。
初めまして。他院通院中ですが、高橋院長先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
両側卵管閉塞と診断され、33歳から1年間のあいだに採卵3回、移植5回(①8G1,②3CB,4BC,③3AA,④3AA,⑤二段階8G2/3BB)実施、いずれの移植もhcg0の陰性です。子宮鏡、子宮内膜炎、子宮収縮、不育症いずれもクリアで、3回目の移植の後ER-Peakを実施し、-1日との結果に基づき4、5回目は移植をしたものの擦りもせずでした。
1回目のみ自然周期での移植でしたが、前院での排卵日特定できずのあやふやなもので、実質ホルモン周期のみの実施です。
今後6回目は良好胚盤胞2個移植をする予定ですが、どのような方針を取るべきでしょうか。一度自然周期での移植は行ってみた方がよいかと思っています。ただその上で、着床の窓-1日に合わせてもhgcが全く出ていませんので、検査結果は一度無視して実施した方が良いのかとも思っています。
卵管水腫も疑い再度卵管造影が必要かとも思いましたが、医師からはエコーでは腫れも見当たらないし必要ないと言われました。
お忙しいところお手数ですが、ご意見お聞かせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
まず、卵管閉塞とのことですが、卵管水腫がない閉塞なので、子宮に近い部位での閉塞でしょうか。その場合には再検査すると半数は開通しますし、卵管鏡下卵管形成術もあり得ます。体外受精の前の段階としての意義はあると思います。次に、着床障害の検査はほとんどおこなっているようなのですが、子宮内フローラとTh1/Th2の免疫能検査は如何でしょうか。自然周期でもどす場合には、ホルモン補充でのERPeakの結果は当てはまりませんので、通常の胚移植の時期にする事になります。一方、着床障害の検査が全て受けているならば、理論的には着床前診断PGT-Aもやはり選択肢になると思いますよ。
お世話になっております。
体外受精6回陰性。ERA検査の結果により通常より1日遅らせて都度、胚移植を行なってきましたが良い結果になかなか辿り着けません。
まずは採卵からのリスタートとなるかと思いますが。次回移植する際にはまだ胚を同時に2個移植したり、二段階移植などを経験していないので、そちらの方法を検討の視野に入れておいた方が宜しいでしょうか?
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が得られずに残念です。ただし、全く妊娠反応が出ていないわけではないのでもう少し続ける意義はあると思います。着床障害の検査はすんでいるので、1日胚移植を遅らせることとタクロリムス使用で対応できていると判断します。一方、妊娠するかどうかは、胚の染色体異常が7割程度の重みがあります。2個移植や2段階移植も試しても良いと思いますが、着床前診断PGT-Aもやはり選択肢の有力な一つです。
いつも掲示板を拝見させていただき、とても参考になっております。ありがとうございます。
現在他院で治療中で、PGT-A正常胚を移植予定です。
貴重な正常胚ですので、できる検査はした上で移植をしたいと思い、ERA検査をすることになったのですが、ホルモン補充をしても全く内膜が厚くならず、最高でも4ミリの周期が三周期続いています。
このままERA検査の為にホルモン補充をしてもいつまてたっても移植ができないので、ERA検査はあきらめましょうと現在通っている病院の先生に言われました。
採卵周期は比較的内膜も厚くなっていたので、低刺激で卵胞を育てて、排卵周期で移植を試みることになりました。
あまり卵胞を育てて移植というのは聞かないのですが、移植の方法としては一般的なのでしょうか?
一年採卵を続けて12個目の胚盤胞でやっと出た正常胚なので、どうにか着床してほしいと思っています。
高橋先生のご意見をお聞かせいただけますでしょうか?
よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
自然周期の胚移植は良くおこなわれます。もし排卵誘発剤が必要ならば、クロミッドは子宮内膜に影響するので使用せず、レトロゾールやセキソビットがしばしば使用されます。少量ならばHMG注射を使用する可能性もあります。できるだけ自然に近い状態で胚移植するようにしますが、低刺激をすることは当クリニックでもありますよ。内膜が厚くなってくれると良いですね。
お世話になっております。
貴院にて一度採卵し、去年の夏頃まで移植しておりました。
その後、前院で凍結していた胚があったので移植をし、1月4日に陰性でした。
また貴院にて、採卵からお世話になりたいと思っています。
次の採卵ではPGT-Aに参加希望です。
遺伝子カウンセリングを夫婦でまだ受けておりません。
また、着床の窓の検査も考えております。
採卵前周期はカウフマンを行いたいと思っております。
次に予約する時は、生理何日目に伺えばよろしいでしょうか?
またどの順番で検査採卵カウンセリングを行えば、時間のロスが少ないでしょうか?
他にも行ったほうが良い検査がありましたらやっておきたいです。
よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
承知しました。PGT-Aはまずはカウンセリングが必要です。今月は1月8日と22日に承れます。採卵の準備をしますので、まずは都合の良いときにおいで頂けますか。
お世話になっております
2度目の正常胚移植でしたが、良くない結果で残念でした。2度とも同じようなhCGでした。過去にも同じような値があったように思うので、皆同じような発育段階で駄目になってしまったのかなと思うのです。次回は採卵から再スタートですが、結果を踏まえまして、エラ検査はやってみようと思うのですが、他にどのような検査ができるのかご教授下さい。
・銅亜鉛の検査はできますか?
・ビタミンDの再検査は必要でしょうか?
・子宮内フローラの再検査はやっておきたいです
・子宮鏡検査なども再検査したほうが良いのでしょうか?
・抗リン脂質抗体検査など不育症の検査は有効なのでしょうか?
・タクロリムス服用中のth1/th2検査も気になっております。可能でしょうか?
次回問診時に採血があると思うのですが、検査も一緒にしてしまうことはできるのでしょうか?
体質的にホルモン補充は相性が良くない気がしています。
高橋敬一院長からの回答
化学的妊娠が続き、なかなか思うような結果がでずに残念です。エラ検査・銅亜鉛検査は可能です。ビタミンDの再検査もしておきましょう。乳酸菌製剤は使用しており、対策はとっていますが、子宮内フローラの再検査はしても良いと思います。子宮鏡も念のために再検査しておきましょ。抗リン脂質抗体は、もう少し妊娠が進んでからの流産に関係するとされていますが、一度気になるとずっと気になってしまうと思います。これもおこなって良いと思いますよ。Th1/Th2の免疫能検査は、結果がでるの2週間かかります。タクロリムスを使用してからの検査では間に合わないので、むしろ服用以前からのTh1/Th2の免疫能の再検査をしては如何でしょうか。生理が順調ならば、自然周期でも良いと思います。しかし、8~10月の排卵が不安定であったようなので、ホルモン補充を採用していますが、これはまた次回来院時にご相談頂けますか。
おはようございます。
先日、診察していただき、昨日生理がきました。
診察のなかで、着床の窓の検査の説明をしていただき、最後の1つを戻す前に検査をしていただきたいと思います。
次回の診察はどのようにしたらよいですか?
高橋敬一院長からの回答
カルテ番号はあっていますでしょうか?着床の窓の検査には、まずはホルモン補充周期をおこないますので、生理開始5日以内においで頂けますか。今周期は年末年始にかかりますので、1月の生理周期にお出で下さい。
。こん。
お忙しいところ、恐れいります。
体外受精を行っているものです。
Th1、Th2の検査について質問です。
血液検査の結果、Th1が21、Th2が1.6で、Th1とTh2の比が13.1でした。
医師からは特になにも治療の指示がなかったので安心していたのですが、
ネットで検索したところ、比が高い値だとわかりました。
医師に確認したところ、「そこまですごく悪い数字というわけではないですよ。あと、この検査は他の検査と比べてエビデンスが低いんです。心配だったら、移植のときにタクロリムスを処方できますよ。」と言われました。
担当医師としては必ずしもタクロリムスが必要というわけではなさそうですが、
私の意見を尊重して処方してくれようとしてくださったと思いました。
移植が迫っており、処方してもらうか決断しなければならないのですが、
タクロリムスを服用するのは一般的なのでしょうか。
それとも、強い希望があれば服用する、というものなのでしょうか。
ご教授いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
着床障害の原因には様々ありますので、それらが分からずにTh1/Th2の免疫能のみを議論することはあまり正確な判断はできませんので、その点をご理解下さい。Th1/Th2の免疫能が着床障害の原因となるかどうかは、まだ議論があり、世界的に認められてはまだいません。当クリニックでもおこなっていますが、着床障害の意義としては、まだ高いとは判断してはいません。また13.1は「やや高い値」であるので、これが着床障害の原因としてはやや弱い根拠と思います。当クリニックでも、担当医の対応に近い判断になります。実際には、胚の染色体の異常の有無が最も大きい原因なので、着床前診断も考慮した上での判断になると思います。他に原因がないならばタクロリムスを使用しても良いと思いますが、コロナウイルスの最中での使用にはより注意が必要です。
いつもお世話になっております。
一通りの検査を終え、現在クロミッドを服用しながら人工授精を行っています。
初診時に帝王切開の傷で子宮が薄くなっているとのことで大学病院を紹介していただき、帝王切開瘢痕症候群の検査を行いました。
MRI、子宮鏡検査の結果は急いで子宮修復の手術をするほどではない。とお話しいただき、その他の所見も特段問題はないとのことで治療を再開していますが
3回目の人工授精も陰性となり、タイミングと合わせて1年半経ったため、ステップアップを検討しています。
ただこのまま体外受精へ移っても帝王切開瘢痕症候群が着床の妨げとなるのではないかと心配です。
また大学病院の医師からは半年ほど妊娠しなければ手術も検討しても良いと言われていたため、次のステップをどのようにしたら良いのかを迷っております。
不妊の原因が帝王切開瘢痕症候群だけではないことは重々承知していますが、つぎのステップとして体外受精へ移行するべきか高橋院長のご意見もお伺いしたく思います。
長文、乱文となり申し訳ございません。
高橋敬一院長からの回答
人工授精の妊娠率は1回あたり5~10%です。現在3回おこなっていますが、人工授精が無効かどうかの判断はまだ早いと思います。現時点では、帝王切開瘢痕症候群が着床の妨げになるかどうかはまだできないのです。したがって、体外受精もまだ1回もしていない状況で、手術を選択する根拠はまだ大きくはないのですね。もちろん手術のメリットもありますから、早めにご希望ならば、無駄だというものでもありません。ただし手術はかなり大変だと思いますし、手術後は半年ほどは妊娠を待つ可能性もあります。一般的な考え方としては、人工授精をあと2~3回して妊娠しなければ、体外受精を数回おこなってから手術を考える、ような流れになると思います。人工授精を飛ばして体外受精にするか、手術をすぐにおこなうかは、次回来院時に直接ご相談頂けますか。