着床前診断・遺伝の書き込み

着床前診断・遺伝

No.10201 ゆーこ

こんにちわ。
先日の子宮鏡検査で、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラで善玉菌0%でした。
まさかの0%で笑うしかなかったのですが…

主人に転座あり、着床前診断ありきの体外受精にむけ、5度目の採卵も中止になった矢先の結果でダメージが。

1つ正常胚あるのですが、もう1度採卵予定でした。

1人目は自然妊娠(今年7歳♀)でした。

今後の治療法、どのようなものが有効でしょうか?

高橋敬一院長からの回答

自然妊娠/出産の実績は大きなものです。子宮内フローラも絶対的な判断基準ではありません。まずは、子宮卵管造影検査+頻回の性交渉、次に、乳酸菌製剤+ラクトフェリン、第3に、採卵に向けての再挑戦とその対策、になると思いますよ。

No.10087 47663

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 流産

いつもお世話になっています。

流産の診断された次の日から出血が始まり、3日後の診察ではもう袋も見えなくなっているのでほぼ排出され1週間くらいで出血も止まるとのことでした。
実際、生理2日目くらいの出血が続きましたが今はほぼ止まっています。

⚪︎流産と診断されてから腹痛や大量出血、胎嚢らしきものが出た感覚もありませんでした。
子宮内が綺麗になっているのか不安です。
子宮鏡などした方がいいのでしょうか?

⚪︎自然排出に痛みを感じない時はしっかり胎嚢が生着できていなかったということ、不育症が考えられる。と聞いたことがありますが、その可能性があるのでしょうか?

⚪︎次の移植前にできる検査は何かありますか?

高橋敬一院長からの回答

今回流産となり残念です。超音波検査で残っていないことは確認しています。子宮鏡はあまり必要ではないでしょう。痛みと生着の度合いは全く関係ありません。不育層とも関係ありません。そのような情報はどこからのものでしょうか?根拠の全くない情報です。流産の原因は、胚の染色体異常が最も考えられるので、理論的には着床前診断になりますが、2個の胚盤胞におこなうかどうかは、考え方によります。次回来院時に直接ご相談いただけますか。

No.10082 ペンギンのしっぽ

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 着床障害 凍結胚移植

初めまして。
他院にて治療中4年目で、転院を検討しております。
今までに10回以上移植をしてきましたが、一度も成功をしておりません。
凍結卵はあるのですが、なかなか移植がうまくいかず今回初めて着床の窓検査を実施すべく準備をしていたところ、先日採血したP4の数値が7もあり、検査できる基準の数値を大幅に超えているとのことで、中止になってしましました。
今までP4を測定したことはなかったのですが、もしや今までの移植の時もP4が邪魔をして成功してこなかったのかと素人ながら考えております。P4は周期や体調などによって左右されるものなのでしょうか。普段からできるP4対策などは何かあるのであれば教えていただけますか?
また、th1th2の値を一年ぶりに測定したところ、Th1が50.1、Th2が1.5、Th1Th2比が33.4と約10も数値が上がっておりました。
このような数値でも移植時にタクロリムスを服用で妊娠できる可能性はあるのでしょうか。また、日頃から数値を下げる為にできることがあればご教示いただけせんでしょうか。
何点も質問をして申し訳ありませんが、ご回答いただければありがたいです。

高橋敬一院長からの回答

年齢的には、胚盤胞の染色体の影響が最も大きいので、理論的には、着床前診断が考えられます。それ以外では、記載されているような着床障害の検査がおこなわれます。Pが上昇しているのは排卵している可能性があります。対策としては、自然周期ならば早めに卵胞をチェックして排卵を逃さないようにすること、ホルモン補充周期では、排卵しないように、GnRHアゴニストのスプレーや、アンタゴニストを使用して、排卵しないようにしつつ、ホルモン補充をする、などがあります。TH1/TH2の値は、容易に変化します。今回上昇したことは、不思議なことではありません。再検査すると低下している事もよくあります。タクロリムスによる効果も期待されますが、この理論自体がまだ一般的に認められてはいません。効果がある可能性はありますが、これが確定しているものではないのですね。着床前診断以外の方法では、Pを今後は毎回測定して、ERA、タクロリムスの方法をとって良いと思いますよ。

No.10047 もも

はじめまして。現在海外で不妊治療を受けている者です。
今後の治療の進め方について、アドバイスを頂けたらと思い、書き込ませて頂きました。

2020年11月に採卵し、20個受精し、胚盤胞になったのは5つでした。
2021年1月に胚盤胞移植(4AB) したものの、hcg は5という結果でした。翌月に子宮内膜スクラッチを受け、今月、再度胚盤胞移植(4AB)をしましたが、妊娠には至りませんでした。(hcgの値はまだ知らされておりません)

2回目の移植失敗を受け、主治医と今後の方針を話し合うことになっております。胚盤胞があと3つ(いずれも6日目胚盤胞 5AA、4AB、4CB)残ってはいる状況ですが、これまでの移植結果と年齢を考慮すると採卵を始めた方が良いのか(その際は他院への転院を考えております。)、もしくは早く移植を行うべきか迷っております。
移植を行う場合、2周期連続での移植を考えております。

お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご意見を頂けますと有り難いです。海外在住で相談できる方がおらず、決めかねております。

高橋敬一院長からの回答

海外での不妊治療でご不安のことと思います。2回の胚移植ですので、残りの胚移植をしても良いと思います。ただし、費用のことを別にするならば、一番若いときの胚を多数保存しておく方針はありえます。したがって、お子様を複数考えているならば、胚盤胞を10個程度まで保存する方針もありますよ。移植を考えるならば、子宮鏡検査、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ(細菌叢)なども当クリニックではおこなっています。そちらでは如何でしょうか。胚移植ならば、2個胚移植もありますね。

No.9963 ぽぽたん

カテゴリ: 着床前診断・遺伝

はじめまして。
不妊治療(着床前診断)を検討している者で、先生のご意見をいただきたく書き込みさせていただきます。

昨年9月に胎児水腫がわかり絨毛検査でトリソミーがあり、出産までこぎつけるのは厳しく次を急ぐなら、という事で中絶。
その後1月に再度妊娠するも胎芽のみ確認で初期流産という状態です。

狙えばすぐに臨床学的妊娠までは漕ぎ着けますが、染色体異常が2回続いているため
年齢を考慮すると時間もなく、何よりこのような辛い虚しい思いをするのが怖いので
着床前診断を検討しております。

ただ、心に掛かるのは不妊ではないのにわざわざ体外受精をしなければならない事です。

このようなケースの場合、先生は着床前診断をおすすめされますでしょうか?
ご意見を頂戴できますと幸いです。

高橋敬一院長からの回答

流産が続きご不安のことと思います。2回目の流産も染色体異常であったのでしょうか。今回のようなケースは判断は難しいと思います。そのまま妊娠に向かう選択肢もあります。しかし、少しでも流産の可能性少なくするには、不育症の検査もしておいた方が良いでしょう。その上で、着床前診断もありえます。現状では、医療従事者側から着床前診断をお勧めする状況ではないでしょう。着床前診断をおこなうには体外受精が必要ですが、その考え方は個人差があります。その方がどこまで流産予防の手段を希望するかによるのです。一方、年齢を考えると、今後もすぐに妊娠するとも限らないので、その点も考えて、体外受精に踏み切る考え方もあるのですね。胎児の染色体異常を少なくする一つの有力な手段は、少しでも早く妊娠することでもあるのです。このように様々な考え方があるので、お二人の考え方次第とも言えるのです。

No.9958 とう

現在不妊治療2年です。人工授精7回、体外受精3回しても妊娠せず、子宮も問題なく、受精卵も見た目はキレイと言われました。現在通っている病院でらできることは、体外受精を繰り返すしかないと言われました。こちらの病院でもできることは同じでしょうか?ほかになにか原因など調べる手段はありませんか?

高橋敬一院長からの回答

具体的な検査内容がわからないので、一般論になります。反復不成功の方に対して当クリニックでおこなえるものは、まずは着床前診断(PGT-A)があります。妊娠しない最も大きな要因は、胚の染色体異常なのです。つぎに、反復着床障害の検査として、子宮鏡、慢性子宮内膜炎、子宮内細菌叢(フローラ)、免疫機能Th1/Th2バランス、着床能検査ERA、などがあります。それ以外には、ビタミンD、亜鉛、銅、酸化ストレステスト、ビタミンC、などもおこなっています。この中で受けてない検査があるようでしたらば、受けてみては如何でしょうか。

No.9957 46980

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 妊娠初期

先日の胚移植により現在胎嚢確認までできました。ありがとうございます。引き続き宜しくお願いします。

着床前診断の対象者についてお伺いします。貴院ホームページに、染色体の構造変化がある/ない等の記載がありますがこれはどういうことでしょうか。
私自身は該当するのか(過去の検査で何も言われていないので恐らく何もないという認識です)、別途検査して確認できることなのかご教示ください。

また、現時点で対象者の範囲の拡大の予定はありますでしょうか。

私は流産歴が1回なので現在は適応外かと思いますが、年齢のことや凍結胚の数が比較的多いことから可能ならば着床前診断をしたいと思っています。
以上宜しくお願いします。

高橋敬一院長からの回答

着床前診断は、胚移植する前に、胚盤胞の染色体を検査することです。したがって、すでに妊娠さている方は、着床前診断はできないのです。妊娠している方の胎児の染色体異常の検査は、出生前診断となり、母体の血液検査でのNIPT、羊水検査、絨毛染色体検査、などがおこなわれます。次回来院時に直接ご相談、ご確認頂けますか。

No.9939 不妊治療つらいです。

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 着床障害

アドバイスをいただきたくメッセージを書き込ませていただきました。28歳の夫婦で体外受精に挑戦して1年が経ちました。採卵で16個の卵がとれ9個胚盤胞となり凍結し、先日4回目の胚盤胞移植も陰性となりました。一度も陽性反応となったことがありません。4回目は名古屋にある不育着床障害専門クリニックに通って治療をしてからの挑戦でした。もちろんいきなりうまくいくとは思っていませんがいつも以上に期待をしてしまい20代で4回連続の陰性に心がヘトヘトです。体外受精を行なっているクリニックの主治医も原因がわからないということです。今までの移植は全てホルモン充填周期でした。このままホルモン充填周期で移植するのか、一度自然周期を試みるのかどうしたら良いでしょうか。残りの卵も4個となってしまいました。初期胚盤胞とのことです。この4個とも染色体以上の可能性は高いのでしょうか?先生ならば次は採卵も含めてどのような方法でアプローチしてくださいますか?お忙しい中このような質問箱が私たちの希望です。よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

不育着床障害の検査はどのようなものなのでしょうか。子宮鏡、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、Th1/Th2免疫能バランス、ERA、などはすべて済んでいますでしょうか。年齢的には、染色体異常である可能性は高くはありませんが、妊娠しない最も大きな要因は胚の染色体異常ですので、理論的には、PGT-A着床前診断を考えても良いと思います。ただし、これは胚盤胞である事が必要です。採卵は胚盤胞が9個もできているので、変更する理由はあまりありませんよ。ご不安とは思いますが、これらの検査を再度確認されては如何でしょうか。

No.9886 44359

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 凍結胚移植

いつもお世話になっております。
昨年8月に出産いたしました。
治療の際はありがとうございました。
凍結胚を残しておりますので、今年の夏頃に移植を考えております。
前回子宮内膜ポリープや慢性子宮内膜炎の治療に時間を要しましたので、早めに子宮鏡等の検査を受けたいと考えております。
しかし今も授乳中なのですが、授乳を継続したまま子宮鏡、卵管造影、慢性子宮内膜炎の検査は受けられるでしょうか?
また生理開始後のホルモン採血も子宮鏡等の検査と同周期、早めのタイミングで受けたほうがいいでしょうか?
産後初めての生理は2月21日にきました。
橋本病は引き続き他院でフォロー中です。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

無事にお子様が誕生されておめでとうございます。慢性子宮内膜炎があった場合には、治療と確認に時間がかかりますので、早めの検査が良いでしょう。授乳中でも、子宮鏡、子宮卵管造影検査、慢性子宮内膜炎の検査は可能ですよ。生理開始8~10日目頃においで頂けますか。それではお待ちしております。

No.9885 48838

高橋先生、藤田先生、お世話になっております。昨年11月にこちらに引っ越しで転院先を探しており、その際凍結胚の受け入れをして下さりありがとうございました。培養士の方にもたくさん取り次ぎをしていただき、感謝しております。
先日、着床障害についての説明会後の個別質問もお時間をたくさん頂いてありがとうございました。年齢には勝てないことは分かりながらも、その事実を先生から伝えられたことで、妊活の取り組みを検討し直す良い機会となりました。残り一回の胚移植に向けて、どうぞよろしくお願いいたします。
次回の移植ですが、着床障害を補助するような子宮内膜スクラッチや、ヒアルロン酸胚移植用培養液を使用するような施術はされておられますか?
よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

ヒアルロン酸は、すでに培養液に入っているので、胚移植の時に特段専用の培養液は使用していません。以前に使用して検討したときには、当クリニックでは有効性は確認されなかったのです。スクラッチはご希望ならば現在でもおこなっております。しかし、最近では、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、Th1/Th2の免疫能バランス、着床時期のERA検査などができるようになって、スクラッチは少なくなっています。スクラッチ自体は、これらの検査がおこなえなかった時期の方法で、刺激をして免疫能が変化する可能性があり、効くかもしれない、という推論での方法なのです。否定も完全にされてはいないので、ご希望の方にはおこなっていますが、以前よりは少なくなっているのですね。しかし、出来る事はおこないますので、いろいろご相談下さい。

No.9844 48443

カテゴリ: 着床前診断・遺伝

いつも診察していただき、ありがとうございます。高齢なので、PGT-Aを考えているのですが、夫婦で一度ご相談に伺うタイミングはいつなのでしょうか?

高橋敬一院長からの回答

PGT-Aの検査を受けるには、まずはお二人で遺伝カウンセリングを受ける必要があります。月に2回、第2第4土曜日におこなっています。パンフレットをお渡し致しますので、まずは診察においで頂けますか。

No.9770 よう

不妊治療で悩んでおり、転院を考えています。
出産経験はありますが、その後 こどもに恵まれません。
人工授精三回、採卵3回、胚盤胞移植3回、全て陰性です。
着床不全も検査済みですが、着床しようとした形跡さえない状況です。
今後に行き詰まってしまっている状況なのですが、
一点気になることがあります。
エストラーナを貼るとひどい頭痛、貼り終わった後も生理が1週間こない、そして
BT4以降続く不正出血があります。
内膜が厚くなりすぎて、剥がれだし、着床を逆に妨げている、ということは考えられないのでしょうか。

高橋敬一院長からの回答

年齢的には、妊娠しない最も多い原因は、胚の染色体異常です。およそ10個中7個は染色体異常だと推測されます。したがって胚盤胞移植を3回おこなって妊娠しないことは、必ずしもおかしなこととは言えない確率なのです。したがって、実際の大きな方針としては、出来るだけ多くの胚を移植していくことになります。論理的には胚の染色体を調べる着床前診断が適応なのですが、胚盤胞が少ない場合には、検査せずに胚移植することも一つの方針となります。不正出血がおこることに対しては、着床不全検査の内容が分かりませんが、子宮鏡などの再度確認の必要があると思います。厚くなりすぎて剥がれ出したらば、不正出血などがありますが、実際に内膜の厚さが分からないので判断はできません。もし診察をご希望ならば,受付への電話で予約を取っておいで頂けますか。お待ちしております。

No.9769 あちろう

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 着床障害 凍結胚移植

高橋先生
いつも掲示板を拝見しています。
他院にてPGTAを実施し、移植可能な胎盤胞があり、その前にERA検査をする必要があるか大変迷っております。

2020年1月に稽留流産となりました。
その後、5回の胎盤胞を移植しましたが着床反応なし。

その間、子宮内膜炎の検査や免疫機能の検査、着床不全や不育症の専門院での血液検査をしましたが、異常なし。

残すはERA検査のみと考えています。
一度は妊娠できたこともあり、現在の医院では積極的に勧められてはいません。

一度着床できたのであれば、着床の窓は問題ないと考えても良いのでしょうか。それとも5回着床していないことを重視すべきなのでしょうか。

先生のご見解をお伺いできると幸いです。

高橋敬一院長からの回答

年齢的には、着床しない最も大きな原因は胚の染色体異常です。5回の胚移植は、PGTA胚ではなかったのでしょう。したがって稽留流産の経験もあるので、着床の窓の問題がある可能性は少ないと思います。しかし、絶対にないとの保証があるものではありません。したがってご不安ならば受けること自体は無駄ではありません。ただし、着床の窓の考え方自体が正しいかどうかも、まだ異論もあるものなのです。別の視点で見ると、受けるかどうかはご本人の考え方次第ともいえるのです。医学的には今の担当医の姿勢のように積極的に勧める状況ではないと思います。しかし、不安で仕方ないならば、検査を受けた方が安心するかも知れない、という、医学的なものとは少し離れた判断もあり得るのですね。

No.9755 41215

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 凍結胚移植

先生方から受精卵は「胚は90%は染色体異常」、一方で、「妊娠する可能性もある」という説明を受けます。今、流産し続ける精神的負担が私のうつ病を悪化させました。
うつが安定するのを待ちつつ治療継続するか考えてますが、不妊治療を続けて、たとえ妊娠としても将来的に起こり得る家族のリスクをどのように受け止めて良いのか消化できません。
再度移植することを考えますが、リスク90%の中に飛び込むベストな考え方がありますでしょうか?それとも、受精卵をのこしておりますが、不妊治療を中止してもよいですか?

高橋敬一院長からの回答

出産後、2回流産しご負担のことと思います。カルテを見ますと、次回に採卵も考えているとの記載でした。45歳という年齢を考えると、胚盤胞でも90%が染色体異常である事は、様々な同様な報告がされています。したがって、胚移植して、出産まで進むのは1%程度と報告されるのです。うつとの関連は、精神科の医師の判断もあるので、婦人科医がこの場でお話し出来る状況ではないと思います。当クリニックには心理カウンセラーもいますので、ご相談なさっては如何でしょうか。今後のうつの状態が判断出来ませんので、残念ながらベストな正解は分かりません。しかし、他の方も染色体異常はしばしばおきているので、確実な方法がない中で皆さん治療をおこなっているのです。一方、治療を続けること自体がストレスな場合には、今のお子さんへの育児を優先して、不妊治療を終了する選択肢は、明確な理由のある選択とも言えると思います。終了することはわれわれへ許可を求める必要はなく、お二人で判断されて良いのですよ。

No.9749 tomo

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 凍結胚移植

いつも質問に答えてくださり、どうもありがとうございます。

他院にて1年位の間に、採卵を3回しており2回の初期胚移植で着床せず、今回7つ採れたうち1つの胚盤胞ができ凍結してあります。

現病院でPGA-T をやっているとのこただったので、受けたいと相談したところ、年齢制限があり高齢のため対象とならないと言われました。
貴院では私と同じような高齢の方も受けているようですが、年齢制限というものは本当にあるのでしょうか。
今回は胚盤胞1つだけということもあり、そのまま移植するのがいいかとも考えておりますが、やはり流産やダウン症のことがとても気になります。

可能性として現在凍結中の胚盤胞は貴院では検査していただくことはできるのでしょうか?
それとも転院してカウンセリングを受けてからの採卵によって得られた胚盤胞のみに適用されるのでしょうか。
また、今後転院をした場合、胚移植2回の不成功という条件は、胚盤胞ではなく初期胚でも適応になるのでしょうか。

お忙しい中お手数をお掛け致しますが、どうぞよろしくお願い致します。

高橋敬一院長からの回答

PGT-Aに年齢制限は適応しておらず、2回胚移植して妊娠していないので、PGT-Aの対象になると思います。ただし、検査に10万円程度かかりますし、胚盤胞が1個なので、PGT-Aをせずに胚移植する方が良い、とする考え方もあるのです。凍結胚盤胞の検査も可能ですが、まずはご主人と一緒に、遺伝カウンセリングを受けて頂き、PGT-Aについての説明を受けて頂く必要があります。その上で判断されては如何でしょうか。

No.9745 43322

高槁先生、藤田先生お世話になっております。2016年より前医から不妊治療を2年間、人工受精2回、体外受精3回結果出ず、2018年春よりお世話になっております。
凍結胚も全て移植して頂きましたが結果出ず。年末に受けた検査でAMH0.74、子宮内膜フローラは異常なしでした。DHEAも61でDHEAを服用しましたが肌荒れ副作用強く、服用1か月後生理がかなり遅れたりで、服用見合せています。現在は、仕事を続けながら、漢方薬、アシストワンの服用、スポーツジム、整体通いをし体調管理に努めています。排卵周期を確認に通院しております。 採卵を行うこと、人工受精を行うことも考えていますが、他に調べておく必要のある検査はありますでしょか。人工受精を希望の場合は、いつ頃来院したらよろしいですか。

高橋敬一院長からの回答

妊娠反応がでたこともありましたが、なかなか良い結果が出ずに残念です。一番大きな問題はやはり年齢なのですが、胚盤胞も出来ているので、もう少し頑張っても良いかもしれません。ただし、年齢的には胚盤胞も8割がた染色体異常である可能性があるので、その辺が問題になります。胚盤胞が沢山あれば、着床前診断(PGT-A)をしても良いと思いますが、胚盤胞数が少ない場合には、そのまま移植した方が良いかも知れません。PGT-A以外では、Th1/Th2のバランスをみる免疫機能と、着床能検査のERA検査がありますが、位置づけはPGT-Aよりも低くなります。次回来院時に直接ご相談致しましょう。一度おいで頂けますか。

No.9716 No.9699 奈月

他院通院中で貴院に転院希望です。何度も採卵をして良好胚を移植しましたが、妊娠に至りませんでした。担当医からはERA検査と受精卵の着床前診断を提案されたのですが、現在の病院では着床前診断は行っていません。
貴院で行っていることを知り、貴院でERA検査と着床前診断を希望しています。先生の病院では全染色体の検査は可能でしょうか?全染色体を検査すると妊娠率が上がると聞いたことがあります。
また着床前診断で細胞の一部を取ったり、2度凍結することのリスク
(障害や奇形)はないのでしょうか?

高橋敬一院長からの回答

着床前診断は、現在はすべての染色体の検査をおこなうことになっています。着床前診断のリスクもありえますので、まずはご夫婦二人で遺伝カウンセリングを受ける必要があります。ERA検査も可能です。また、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、Th1/Th2の免疫バランス、も調べて良いと思いますよ。診察をご希望の場合には、受付への電話で予約をおとり頂けますか。お待ちしております。

No.9712 42287

 高橋先生、藤田先生、いつもお世話になっております。
 先日は藤田先生にEMMA検査をしていただきました。ありがとうございました。その時に、Th1/Th2の結果が出て、13,1と高く、胚移植2日前から、タクロリムス1㎎/日を飲むよう、勧められました。
 私は持病があり、薬を飲んでいるので、2種類の薬を飲むことで、胎児に影響があるのではないか、と不安を感じています。また、副作用で、感染症にかかりやすくなると、薬の添付文書に書かれていて、コロナウイルスにもかかりやすくなるのではないか、と不安です。
 Th1/Th2が13位の方で、タクロリムスを飲まずに着床し、妊娠出産された方はいるのでしょうか。
 1人目のときは採卵1回移植1回目で妊娠出産できたので、2回移植して、着床すらしないのは、T1/Th2が高いためなのでしょうか?
 着床前診断、慢性子宮内膜炎は検査済みで、子宮内膜フローラは結果待ち、ERAは来月行うことになっています。
 できる限りのことをして、後悔のないようにしたいです。
 お忙しいところ大変申し訳ないのですが、先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

高橋敬一院長からの回答

年齢的には、着床率は30~40%ぐらいです。したがって3回胚移植して、1回出産されているのは、確率的には平均的なものなのです。今回2回胚移植して妊娠していないのは、おかしな事ではないのですね。現時点で着床障害が強く疑われているのではありません。着床障害は一般的には胚盤胞を3~4回胚移植して妊娠しない場合に疑う、とされています。現時点での、妊娠しない原因として最も疑われるのは胚の染色体異常なのです。一方、前回と異なるのは帝王切開後ですので、子宮内の環境が以前と異なっている可能性があり、今回様々な検査をすることは考え方として成り立ちます。今回採卵後の着床前診断を3個おこない、3個とも正常胚でした。次にTh1/Th2はやや高めであり、なかなか妊娠しない方にはタクロリムスを使用することがあります。しかし、これはまだ世界的に認められているものではありません。現時点ではまだ「試してみる」範疇に入る方法です。コロナ禍でもあり、タクロリムスを使用しない方も多数いらっしゃいます。13程度で妊娠されている方もいます。不安なままでこちらから使用を勧めるような状況ではないのですね。慢性子宮内膜炎は問題なしでした。ERAもおこなっても良いと思います。ただし、現時点ではまだ、強く着床障害を疑う状態ではないのですね。フローラとERAの検査結果を待ってからで良いと思いますが、PGTAで胚の染色体の検査をしてあり、慢性子宮内膜炎もないので、そのまま胚移植をしてもおかしくはないのです。

No.9685 サニー

はじめまして。現在44歳で他院で治療を受けています。今回採卵するか、迷っています。
前夫と42歳のとき体外受精をし、2回採卵、1回新鮮胚移植、3回胚盤胞移植、2回化学流産、2回稽留流産となりました。現在は新しいパートナーと体外受精をしており、今月クロミッド周期で1回目の採卵をし、採卵数3個のうち2個ふりかけで胚盤胞凍結することができました。今、2個ともPGT-A検査をしていただいていて結果待ちです。結果は1月の中旬に出ます。
今週生理が来るので、採卵をするならクリニックに行かなければいけませんが、金銭面で余裕があるわけではないのでどうしたらいいか迷っています。検査の結果を聞いてから判断したいところですが、年齢的に早くできるだけ採卵したほうがいいとも思います。高橋先生でしたら、採卵か結果待ちかどちらを勧めますか。最終判断や責任はわたし達ですが、先生のご意見を参考にさせていただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

判断は考え方次第です。年齢的には現実的には1年が妊娠へのタイムリミットでしょう。年齢が最も大きな要因です。着床前診断では10個に1個位が正常胚の確率です。したがって胚の数が最も重要です。積極的に考えるならばどんどん採卵した方が良いでしょう。ただし、その差は1ヶ月なので、大きな差とも言えないのですね。クロミッドをとりあえず飲み始めて反応次第で考えるという選択肢もありますよ。

No.9663 キラキラ

いつも拝見させていただいております。
他院に通院中です。2016年に1回目の採卵をして、胚盤胞4つ、初期胚1つを凍結し、1回目の凍結胚移植で出産。その後、凍結胚移植で、2人目を出産しました。現在、3人目を目指して、凍結してあった2個の胚盤胞を連続で移植しましたが、1回目陰性、2回目化学流産になりました。年明けに初期胚(G1-2 7cell)を移植予定です。
年齢的なこともあるので、焦っています。貴重な胚盤胞だったので、移植前いろいろ検査をしてよけばよかったと後悔しています。
移植はホルモン補充で、内膜も11mmと厚くなっています(フローラを整える膣錠とサプリも移植周期飲んでいました)。現在、葉酸とビタミンDは内服しており、柴苓湯という漢方も飲んでいます(ビタミンDと柴苓湯は、陰性判定後から飲み始めました。)。医師には、免疫の問題の可能性もあるから、Th1/Th2と銅と亜鉛の血液検査をして結果待ちです。次回は、初期胚なので胚盤胞に比べると妊娠率は高くないかもしれないのですが、ほかにできることはないでしょうか?ERA検査も現在通っている病院でも実施しているのですが、受けたほうがいいでしょうか?
上記の質問とは別に、これまで生理は、だいたい29日周期で、5日間ほどだったのですが、1回目の陰性判定後、生理が来てすぐにホルモン補充をはじめて、移植前に出血が止まりましたが、終わりかけの生理の状態が10日間続いていました。
今回の化学流産後の生理も9日目ですが終わりかけの生理の状態が続いています。このようなことはあるのでしょうか?
すべて主治医に聞くべきこととは理解しているのですが、先生のご意見もうかがってみたくなり質問した次第です。
お忙しいところ大変申し訳ないのですが、先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

高橋敬一院長からの回答

2回妊娠されているので、着床障害は疑いにくいと思います。着床しない最も多い原因は胚盤胞の染色体異常です。胚盤胞4つのうち、年齢的には半数が染色体異常の可能性が十分あるのです。今回2人出産されているので、妊娠の確率は決して悪いものではありません。ただし、子宮鏡と慢性子宮内膜炎の検査は受けていますか。経過を見る限りは特別なおかしな状況ではありません。二人生んでいる結果も、受けている検査を見ても担当医はしっかりと治療を行っていると思います。信頼して良いと思いますよ。