着床前診断・遺伝
凍結胚盤胞を融解しての着床前診断を勧められていますが、有効か疑問です。
2018年8月より4回胚盤胞移植をしております。2018年1度目の移植をし妊娠後、6w5dで流産。2回目は化学流産で、2019年にERA・子宮内膜フローラ・慢性子宮内膜炎/銅亜鉛検査が問題なしでしたので3回目の移植をするも着床なしでした。
そこでth1・th2検査したところth1の値が27と高い為、タクロリムス3錠/日を服用して胚盤胞移植しましたが、着床しませんでした。
41歳の年齢を考え、残りの凍結胚盤胞が7個を融解し着床前診断をして、正常胚をタクロリムスを4錠/日に増やして移植するよう勧められていますが、融解、再凍結した胚盤胞を移植すると検査した胚盤胞への見えないダメージにより更にth1から異物ととらえられ攻撃されるとの意見を聞きました。
このまま、着床前診断をせずに移植を続けるか、融解して着床前診断を行うか迷っております。
先生はどのようにお考えでしょうか。
高橋敬一院長からの回答
着床前診断は、現在、臨床研究の最中です。これは、この1月以降の採卵からおこなった方が対象だと思います。したがって、はるはるさんは現時点では、着床前診断の臨床研究の対象ではないかもしれません。もう一度確認されてみては如何でしょうか。着床前診断には、融解、一部卵子細胞採取、凍結、によるダメージもあり得ますので、その分妊娠率が低下する可能性もあるのです。その点は十分に相談する必要がありますね。
初めまして。
着床前診断について調べておりました所、こちらの掲示板に辿り着きました。
第1子を他院にて排卵誘発剤で2015年に出産しました。その後元気に育っております。
第2子をタイミング法で授かり、昨年1月に出産しましたが、18トリソミーと診断され、数時間後に亡くなりました。
その後自然妊娠しましたが、今年の2月に14週で流産し、胎盤検査をしたところ、再度18トリソミーと診断されました。
その際に、着床前診断の臨床研究対象になる可能性もあるとのお話を伺いました。
再度妊娠を希望しておりますが、着床前診断の対象にはなるのでしょうか?
お忙しいところ、大変恐縮ですが、ご回答頂けると幸いです。
高橋敬一院長からの回答
18トリソミーが続きご不安になっているのですね。現在、日本で実際におこなっているのは着床前診断の臨床研究中です。それを受けられる方の前提は、体外受精を必要とする方が対象です。はるさんは、体外受精を必要としない方ですので、現在の着床前診断臨床研究の対象にはならないと思いますよ。もう一度確認されてみては如何でしょうか。遺伝専門医の診察や、遺伝カウンセラーのカウンセリングも受けてみては如何でしょう。当クリニックでも遺伝カウンセラーが土曜日にカウンセリングをおこなっておりますよ。お二人に染色体異常がないならば、18トリソミーは偶然おこるもので、流産の中では珍しい異常ではありません。現時点では、妊娠されたならば、NIPTや羊水検査が、必要とされる検査になるのではないでしょうか。
こんにちは、お忙しいところありがとうございます。
体外受精を5年続けて病院も4回変えて10回以上胚盤胞を移植してきましたが結果が出ず。(陰性10回 化学流産1回)
出来る検査は全て行なってきました。
これだけ移植してる為全ての胚が悪いとは言えないので消去法で考えると子宮側の問題が大きいと言われてましたが、子宮鏡ではポリープ等も見つからず綺麗でした。慢性子宮内膜症も薬で治療済みでエラ検査、フローラ検査も異常はありませんでした。自己免疫異常や染色体異常も見つかりません。
葉酸やビタミン等も5年間飲み続けています。
最後はアスピリンとヘパリンを応用しましたが化学流産に終わりました。
今までの病院ではこれ以上出来ることはないと言われフェードアウト気味になってしまってます。
難治性着床不全なのは理解しておりますがもう出来ることはないのでしょうか。
よろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
着床障害の検査はすべて受けているようなので、あらためて、胚の染色体異常の関与が最も大きいと推測されます。したがって今後は着床前診断を受けてみることが最も大きいと思いますよ。当クリニックでは着床前診断の臨床研究の申請中でまだ出来ませんが、近くにその臨床研究をしている施設があれば受けてみては如何でしょうか。
過去6回、移植を行いましたが、いずれも着床せずに終わっています。
着床不全検査を行いましたが問題なしでした。
受精卵の染色体に問題があるのではないかとのことで、着床前診断を行っている病院に転院を希望しています。
高橋先生の病院では、着床前診断を行うことは可能でしょうか?
もし正常胚があれば、妊娠する可能性は高くなるのでしょうか?
高橋敬一院長からの回答
反復不成功のようですので、現在、学会が認定している、着床前診断の臨床研究の対象になると思います。現在当クリニックも申請中ですが、現時点ではまだ認定されていません。おそらくGW以降になると思います。したがって、それでよろしければ当クリニックにおいで頂ければ診察致します。また、おいで頂ければ着床障害の検査の再確認もおこないたいと思います。診察をご希望でしたらば、受付にお電話頂けますか。お待ちしております。
他県で治療中ですが、いつも掲示板を治療の参考にさせて頂いています。
2018年10月に初採卵。2019年1月に4bbの胚盤胞を移植し陽性反応が出ましたが、8週で稽留流産しました。(胎児の染色体に異常はありませんでした)吸引式で手術しましたが、胎盤遺残のため2ヶ月後に掻爬で再手術。手術後、子宮鏡検査を行い問題がないことを確認し、2019年7月と8月に残りの胚を移植しましたが妊娠には至りませんでした。
2019年10月、2度目の採卵し4ac1個、4bb5個、4bc1個の7個の胚盤胞を得ることができ、12月と1月に2個ずつ移植しましたが、着床しません。流産後、計4回、6個の胚を移植しても妊娠できず、来月38歳になるため時間もなく途方に暮れています。不育症の検査、th1/th2の比率、EMMA、ALICEなどの検査も実施し特に異常はありませんでした。
そこで先生にご質問です。
⑴流産後、着床障害になることがあるのでしょうか?流産後内膜も薄く7ミリ前後にしかなりません。
⑵移植を繰り返しても妊娠しない理由は胚の問題が1番でしょうか。右に2センチのチョコレート嚢腫がありますが、そのことが着床障害の原因になりますか?(9月にアルコール固定しました)
⑶残り4bbの胚盤胞が2個残ってますが、万が一のため次回の採卵に向けてアシストワンの購入を検討しています。飲み始めはいつからが良いのでしょうか?採卵時期にはアスタキサンチンサプリと高濃度ビタミンC点滴をしていますが、併用しても問題ないですか?
⑷他に受けておくべき検査があれば教えてください。
以上4点です。お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願いします。
高橋敬一院長からの回答
流産後、なかなか良い結果が出ずに残念です。流産後に着床障害になる可能性はあり得ますが、吸引式での流産手術はマイルドな方法で、この手術が関係している可能性は高くはないと思います。しかし、内膜がやや薄い傾向にあります。7mmあればそれほど問題ではないと思いますが、8mmを越えると良いですね。2cmのチョコレート嚢腫は、着床にはあまり関係しないでしょう。アシストワンは、いつからでも使用して結構ですよ。妊娠された場合には、葉酸などの単剤に変更して下さい。アスタキサンチンとビタミンCは併用しても大丈夫だと思います。残りの検査としては、CD138による慢性子宮内膜炎、亜鉛、銅、ビタミンDなどがあり得ます。一度妊娠されているのですから、もう少しがんばってみて下さい。
お世話になっております。
なかなか着床出来ない事で疲れてしまい、少しお休みをしていました。
今凍結してある受精卵の保存期限が近づいてることもあり、また移植を再開しようと考えておりますが、着床前診断が出来るようになったとお聞きしました。
以前から高橋先生からももうすぐ出来るようになると伺っていたので、やっと出来るようになって嬉しい気持ちになりました。
実際にはどのような手順で行うのでしょうか?また、金額はどのくらいになりますでしょうか?
お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
なかなか良い結果が出ずにお疲れのことと思います。着床前診断に関しては、その後に進展がありました。産婦人科学会から認定を受けた施設で、PGTAの臨床研究が1月から開始されました。ただし、この臨床研究には制限があり、過去2回着床しない方、2回流産した方などで、今後、新たに採卵し、胚盤胞が得られた方が対象になっているようです。すでに保存されている胚は、今回の臨床研究の対象ではないようです。これらが対象になるオープンのPGTAにはもう数年かかりそうなのです。当クリニックは、すでに着床前診断の施設認定を受けており(千葉県では当クリニックが初めてのようです)、この臨床研究にも参加申請をしており、その返事待ちですが、数ヶ月以内に参加できることを望んでいるところです。したがって、今ある胚に対しては、すでにPGTAをおこなっている他施設でもできませんので、PGTAなしで胚移植する事になります。最も大きな問題は、胚の染色遺体異常の有無ではありますが、再度、タクロリムスを使用して良いと思います。以前使用したものとは、メーカーを変えるなど改善はしています。またERA検査も考えて良いかもしれません。再度直接ご相談においで頂けますか。
高橋先生お久しぶりです。お陰様で2019年3月末にクリニックを卒業し11月中旬に無事男の子を出産しました。今後、また治療に伺いたいのですが質問があります。
①母乳とミルクの混合で育てているのでしばらく生理がこないと思います。前回の治療では慢性子宮内膜炎と子宮内フローラに問題があったので受精卵を戻す前にまた検査が必要かと思いますが生理再開前でも検査と治療は行えますか。
②前回の治療で化学流産を経験し辛い記憶となっております。私達でも着床前診断を受けることは可能でしょうか。
お忙しいなかお手数ですがご回答をお願いいたします。
高橋敬一院長からの回答
無事にお子様が誕生されておめでとうございます。慢性子宮内膜炎やフローラは、生理がおきて、子宮内膜が入れ替わってからの方が良いでしょう。生理がない状態での検査は、生理がある周期とは条件が異なってしますと思います。したがって、検査は生理開始後になります。着床前診断は、まだ正式には認められておらず、現在、学会主導で、臨床試験中です。今の時点の適応としては、現在出産後であり、この臨床試験の対象とはなりません。正式に勅書馬絵診断が認められれば、ご希望により可能になるとは思いますが、現時点ではご希望には沿えないのです。
初めまして!
36歳です。先生の病院では着床前診断はやっていますか?
35歳を過ぎると、半分以上は染色体異常の胚と聞いたことがあるのですが、胚盤胞まで育った胚でも本当に半分以上も染色体異常の胚なのでしょうか?
胚盤胞まで育つ胚は受精卵の三分の一程と聞いたことがあります。
例えば10個受精して3個胚盤胞まで育ったとしても、その中でも1つしか正常胚はないということでしょうか?
高橋敬一院長からの回答
着床前診断は、現在まだ正式には日本では認められていませんが、学会主導で試験的な検討がもうすぐ始まる予定です。当クリニックも準備中です。胚盤胞に成長するのは年齢によりますが、ざっくり受精卵の約半数です。36歳ですと50~60%程度が期待できます。また、年齢により胚盤胞でも染色体異常は増えます。36歳ですと、約半数弱が染色体異常だとの考えられます。報告により数字は異なりますが、挙げられている数字はやや悲観的な数字だと思いますよ。