反復不成功・難治例の書き込み

反復不成功・難治例

No.12238 こあ

こんにちわ。
お忙しい中、質問の機会を頂きありがとうございます。ご質問をさせて頂きます。
第二子の妊活中です。第一子を2022年2月に出産しました。その際は、二度の流産を経て自然妊娠にて出産をしました。抗リン脂質異常症という事はありましたが特にその際は不妊といったことはありませんでした。出産後、母乳やホルモンバランスの崩れ、体重の減少によって生理や排卵がとまり排卵誘発剤にて排卵を起こさせています。2回の体外受精を試みましたが、一度目は、胚盤胞まで育たず、二度目は胚盤胞の手前で移植をしましたが妊娠至りませんでした。AMHが出産後前は2.6、現在は0.9に落ちてしまいました。このまま体外受精を続けていて胚盤胞まで育ち妊娠ができるのかと懸念しています。元々痩せ体質で食事を多く食べても中々体重が増えません。胚盤胞まで育たないのは、低体重や卵子の質がかなり悪い事が原因でしょうか。運動やバランスのよい食生活に気をつけて生活をし飲酒や喫煙の習慣も特にありません。受精障害や着床障害がない場合には人工受精も有効的でしょうか。また、AMHが低い場合には低刺激の治療の方が良いのでしょうか。このまま治療を続けていて胚盤胞まで育つ可能性は低いでしょうか。よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

やせ過ぎの方は、たんぱく質やコレステロールが低く、卵子の質やAMHの低下がおこりやすくなります。血中たんぱく質、コレステロール、亜鉛、DHEAs、ビタミンDなどの検査をおこない、蛋白摂取、DHEA投与、ビタミンDなども使用しては如何でしょうか。卵管が正常で、受精障害や着床障害がなければ、人工受精も有効だと思います。AMHが0.9でも、10個以上の採卵が得られ得る事もあります。多くの卵子が得られる周期ならば、高刺激をおこなって良いと思います。2~3個以内ならば低刺激で良いでしょう。その周期毎の反応性があるので、毎回生理中の超音波検査で判断しても良いと思います。

No.12236 42067

高橋先生、いつもお世話になっております。
先日は、G-CSFのご紹介ありがとうございます。胚移植結果はとても残念でしたが、新たな治療方法を知り、嬉しさもありつつ、この治療への不安もあり、決めかねております。治療前に問診・血圧測定・血液検査等をして、この治療ができない可能性もあるなら、思い悩んでいるよりは、まずもっと詳しくお話を伺い、検査をしてから決めても良いかなと思い、8/25の夕方に診察の予約を入れさせていただきました。もし、治療できるとなった場合、並行して、子宮内フローラ検査などもおこなった方がよろしいでしょうか。
診察には、主人と一緒にお伺いさせていただければと思います。
先生、いつもありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

G-CSFは、30年前から使用されており、特別危険な薬ではありません。ただし、本来の抗がん剤使用者の白血球の増加目的ではないので、試用に関しては慎重に皆様にご紹介しています。子宮内フローラや、高濃度ビタミンCなども試しても良いかもしれません。相談しつつ進めていきましょう。

No.12198 SA

初めまして。いつも丁寧なご回答をされていて、大変参考にさせて頂いております。
慢性子宮内膜炎の治療後にERA検査で窓ズレがわかり移植4回目(6BC)で第一子を帝王切開で出産しました。この度第二子の不妊治療を再開し5BCの凍結胚盤胞の移植をしたところBT8でHCGが4.4の陰性判定でした。
次回の移植前に再度内膜炎の検査やERA検査をするべきでしょうか。HCGが0ではないので着床はしかけたと判断して再検査は不要でしょうか。残りの凍結胚盤胞はグレードの悪いもの(6日目4BC)が3つだけです。CD138は保険周期では出来ないのと、内膜炎があるとERA検査に影響すると聞いたので全額自費になると思うとどうしたらいいか悩んでおり考えをお聞かせ頂きたいです。

高橋敬一院長からの回答

慢性子宮内膜炎とERA検査を再度おこなうかどうかは判断は難しく、考え方次第になります。出産後に変化している可能性はありますので、再検査は無意味ではありません。一方、出産後、1回の胚移植ですので反復不成功とは言えません。再検査を強くお勧めする状況ではないのです。保険を考えないならば、残っている胚をまずは移植する事になります。一方、保険の残っている回数にこだわるならば、貯卵は原則できないので、胚を廃棄して、慢性子宮内膜炎の件sなと着床能検査をおこない、その後に採卵をおこなう、という方針もあり得ます。この判断は、保険回数や、6日目の4BC胚がどれだけ妊娠が期待できるか(施設により異なります)が判断材料になります。したがって、その判断はその施設の担当医との相談が必要になるのですね。

No.12197 55231

いつも大変お世話になっております。
先日、採卵をしていただき、16個卵を取ることができたのですが、胚盤胞まで育たず1つも凍結できずに終わってしまいました。
これまでもなかなか胚盤胞まで育たず、唯一できた6日目胚盤胞で妊娠するも流産してしまった経験もあり、なかなかうまく育たないのは私達夫婦の染色体等に何か問題があるからなのでは?と感じています。
このような場合、今後どのような治療をしていくのが良いのでしょうか?
再び採卵をするとなると何ヶ月か間を空けてからでないとできないと伺っています。その間にできる検査等ありましたら教えてください。
また、検査等する場合いつ頃受診するのが良いでしょうか?

お忙しい中申し訳ありませんが、教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。

高橋敬一院長からの回答

年齢を考えると、10個正常授精して、1個も胚盤胞に至らないのはやはり問題があります。これは前医でも同じようでしたので、たまたまではなく、何らかの原因があるのでしょう。DHEAsが低いようなので、DHEAもお勧め致します。それ以外にはコレステロールも低すぎるようなので再検査もさせて頂けますか。2ヶ月はあける必要がありますが、その間にできることを早めにおこなった方が良いので、早めに来院して頂けますか。

No.12192 Nの夫

カテゴリ: 着床前診断・遺伝 反復不成功・難治例

同じく40歳の妻が他院で自費でPTAGを、繰り返していますが、うまくいきません。遠方のためGCS-Fの排卵期の注射だけ自費で貴院で受けることはできないでしょうか?よろしくご検討お願いします。 

高橋敬一院長からの回答

G-CSFの投与は新しい試みであり、まだ副作用も明確ではありません。現時点では、当院通院中の方のみの対応になっています。今回はご要望にお応えできませんが、注射はむずかしいものではないので、担当医にご相談頂けますか。

No.12190 53734

本日は判定の診察をありがとうございました。残念ながら4回目の移植も着床ができませんでしたが原因と考えられるものを認識することが出来たので今後の方針を検討するにあたり自分の現状を確認させていただきたいです。

1) 卵管水腫があるので再度吸引をして胚移植を試すか、手術を検討すべきとお伺いしたので手術について調べたところ卵管開口術と卵管切除術というものを見ました。
どちらを行うか等はご紹介いただいた手術を行う病院の判断になるのかな?と思うのですが私は左の卵管が詰まっているので手術を行うのは片側の卵管に対して開口または切除を行うということになるのでしょうか?両方の卵管に対して手術を行うこともあるのでしょうか?

2) 手術をする場合でもしない場合でも移植のために採卵からまたお願いをすることになるのですが、前回の自然周期胚移植時にhcgの注射をうっていただきました。採卵の前周期に排卵誘発剤を使った場合は翌週期には採卵せず一周見送り翌々周期に採卵という内容も見たのですが私が前回打っていただいた注射は排卵誘発剤でしたでしょうか..?
最短の場合は次回の生理のタイミングから三日以内にお伺いして採卵に向けて進めることができるのか、確認をさせていただきたいです。

長文にて申し訳ございませんがご確認のほどよろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

手術の術式は、執刀医の判断が必要になります。補修可能ならば開口術になると思いますが、補修不可能ならば卵管切除になると思います。右卵管に癒着があれば右の卵管の手術もあり得ます。排卵をおこすためのHCG注射は排卵誘発剤になります。生理開始時の卵胞数にもよると思います。

No.12145 53384 マリーゴールド

前日、2回目の採卵をしていただきました。ありがとうございました。
1回目はホルモン数値も悪い上、卵は1個しか採れなかったのですが、今回はホルモンの数値も良好だった上に卵も5個採れました。
今回は期待もあって、臨んだのですが、前回と同様、受精はするのですが、その後の培養が進まず、凍結保存まで至りませんでした。
この先も同じ治療を続けて、妊娠が望めるのか不安になってしまいました。
私は仕事もあり、その中での治療ですので、中々、通院することも困難であり、焦る気持ちとこれから先も治療を続けて行けるのか不安で不安で仕方ありません。
もう治療はやめて、妊娠は望まない方が良いでしょうか?

高橋敬一院長からの回答

今回は5個採卵出来たものの、胚盤胞にならずに残念です。卵子の質があまり良くないようです。子宮内膜症の場合にはしばしば卵子の質が良くないこともありますが、今後の追加検査としては、糖負荷試験、亜鉛、銅、ビタミンC、活性酸素、などの検査をおこない、サプリメントとしては、総合ビタミン剤のアシストワン、メラトニンなどをお勧め致します。まだおこなえるものはあるので、妊娠をあきらめるには早いと思いますよ。津応の良いときにおいで頂けますか。

No.11982 ラン

カテゴリ: サプリメント 反復不成功・難治例

質問失礼致します。
体外受精で1度妊娠しましたが、9週で稽留流産となり、その後、貯蓄している胚がないため、自然周期で2度採卵をしましたが、卵子の質が悪いようで、うまく受精せず、現在に至ります。
少し疲れてしまい、今は治療をお休みしています。
冷えも酷いため、お休みしている間に少しでも卵子の質を上げられればと思い、よもぎ蒸しを行うことにしました。

よもぎ蒸しについて質問ですが、排卵日付近に行うと、着床を妨げたり精子に悪影響を及ぼす可能性があるのでしょうか?
排卵日付近や高温期に行うのは避けるべきですか?

また、卵子の質を上げるために何かできることがあれば教えて頂きたいです。

お忙しい中申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。

高橋敬一院長からの回答

残念ですが、よもぎ蒸しについての情報は持ち合わせておりません。専門医の間でも話題に上がったこともないのです。卵子の質を上げるための、よもぎ蒸しは血流を良くすることが目的だと思いますが、当クリニックでは体を動かすこと、ビタミンD、C、E、なども使用しています。それ以外に、亜鉛や銅も検査をしています。担当医との相談で、このようなアドバイスを求めては如何でしょうか。

No.11904 53571

カテゴリ: 着床障害 反復不成功・難治例

お世話になっております。
前回は、子宮鏡検査ありがとうございました。
次の移植の前に、他に行った方がいい検査等があるのか教えて頂きたいです。

高橋敬一院長からの回答

銅の値がかなり高かったので、亜鉛の補給が必要だと思います。診察においで頂けますか。

No.11775 あや

初めまして。お忙しいところ質問させていただきます。
過去に2回凍結胚移植をしており、hcg1.0という結果です。
その後、CD138検査をし、慢性子宮内膜炎と診断され治療中です。
4周期抗菌薬を投与してますが、なかなか治癒してません。
3周期目でアリス検査を実施し、その結果溶連菌が15%との結果でオーグメンチ250mgを1週間投与しました。18/10HPFの結果で中々成果が出ませんでした。
また、3周期目4周期目と膣からGBS +1が検出されました。
主治医からは子宮内膜炎の治療方法が確立してされていないため、長引くこともあり、もう手術しかないと言われている状態です。が、患者目線で疑問が1点あり、以下です。
•アリス検査でオーグメンチン500mgから125mg1週間投与を推奨しますと記載があった為、内服する量が少なかったのでは。

納得して診療(検査・診断・治療)の選択・決断 ができるように、検査結果や治療法、いままでの治療の効果、これから先の治療法や療 養についてなど主治医から聞いている説明や意見とは別に、他の医療機関の医師の意見を伺いたいと思っています。
お忙しいところ恐縮ですが、ご教示いただければ幸いです。

高橋敬一院長からの回答

慢性子宮内膜炎の検査や治療はまだ標準法がないので施設により取り扱いが異なると思います。また当クリニックではアリス検査ではなく、子宮内フローラ検査をおこなっておりますので、一例としての取り扱いをお示しします。GBSが膣内にいること自体は異常とはいえません。今回の慢性子宮内膜炎との関連も高くはありません。子宮内の細菌にオーグメンチンが有効かどうかは如何でしょうか。これが有効ならば1週間でも良いかもしれませんが、当クリニックでは慢性子宮内膜炎の治療は2週間使用しています。また、子宮内の細菌の為に、レベニン、ビオスリー、ラクトフェリンなどの乳酸菌製剤などを使用し、プロバイオティクスも胚移植時に膣内に投与しています。

No.11774 37828

ご無沙汰しております。あと一度、採卵移植にチャレンジしてみようかと考えています。年齢的にも難しいとは思いますが、授かれたら良いなと思っています。採卵を希望の場合は、生理何日目の受診でしたでしょうか。

高橋敬一院長からの回答

今まで妊娠は3回していますし出産もしています。確かに年齢的には簡単ではないかも知れませんが、保険もまだ2回残っているようですのでちゃレンジしてみても良いと思いますよ。サプリメントとしては、アシストワンやメラトニンなどを考えてみては如何でしょうか。ご希望でしたらばクリニックに取りに来て頂けますかk。

No.11731 53663

カテゴリ: 着床障害 反復不成功・難治例

先月採卵をしていただき、ありがとうございました。
胚移植に進む前に、ERA検査を受けたいと思っております。
生理何日目に来院すればよろしいでしょうか?
また、検査で痛みを感じやすいのですが、痛み止めや麻酔を使用することはできますか?

高橋敬一院長からの回答

当クリニックではERPeak検査をおこなっています。これはホルモン補充周期でおこなうものですので、生理開始5日以内においで頂けますか。検査では飲み薬や坐薬での痛み止めを使用可能ですが、麻酔は使用しておりません。通常は、子宮体癌検査と同様で、痛み止めなしでもおこなっている検査です。痛み止めの使用をご希望のときには、来院時にお申し出頂ければ結構ですよ。

No.11710 しろくま

カテゴリ: 反復不成功・難治例 体外受精・顕微授精

お忙しい中、失礼致します。
現在、37歳で来月には38歳です。
28歳、32歳で出産経験があり、三人目が欲しくて妊活していましたが、35歳で左側卵管流産しました。卵管造影検査したところ問題なく、たまたまでしょうとのことで、妊活を続けたところ、36歳で右側卵管妊娠し切除致しました。
その後、体外受精を4回しました。
36歳時amh1.28でショート法にて4個採卵、すべて胚盤胞となりました。
5日目3abが2個
6日目3ab、3bb
このうち5日目胚盤胞でhcg30化学流産、3回目失敗ののちera検査をしました。一日ずれているとの結果ふまえて、最後の6日目3bbを移植し、hcg134化学流産となりました。
era検査が再検査になったりとで、一年が4つ移植して終わりました。
他に出来る治療は、ありますか?治療を続けて、まだ可能性ございますか?
お忙しい中申し訳ありませんが、ご回答頂きたく、宜しくお願い申し上げます。

高橋敬一院長からの回答

年末年始でお返事が遅くなりました。子宮外妊娠ですが妊娠を2回しており、化学流産ですが妊娠反応も出ているので、妊娠はする事が証明されています。まだ可能性はありますよ。流産の原因は主に胚の染色体異常ですが、現在では胚の染色体検査(PGT-A)がおこなえるのは、先進医療の検討中の限られた施設になります。ただし、PGT-Aができなくても治療は可能です。4個全て胚盤胞になったようなので、体外受精の方法としては同じ方法で良いと思います。選択肢として、今のままの方法を継続する事が、まずは第一選択肢になります。次に、加えておこなう方法としては、子宮鏡検査と、付属的な意味合いになりますが、慢性子宮内膜炎(CD138) 、子宮内フローラ、Th1/Th2の免疫能、検査があります。その施設ではアシステッドハッチング、高濃度ヒアルロン酸培養液使用胚移植、などもおこなっているのでしょうか。基本的には、今のままで継続しても良いと思います。ご不安とは思いますが、間違ってはいない方法だと思いますよ。頑張ってく台ね。

No.11664 41923

高橋先生、いつもお世話になっております。昨日は移植の結果陰性となり、次に向けて質問です。現状ですが凍結胚は初期胚であと2つ。主人の凍結精子はあと1本。複数回の移植で一度も着床したことがありません。私にやれることはないでしょうか?検査をしてみたほうがいいものは、残されていないでしょうか?ポリープ検査や子宮内フローラ等は済ませてあります。先生、どうぞよろしくおねがいします。

高橋敬一院長からの回答

現状でのもっとも大きな問題は年齢による胚の染色体異常の有無です。40才を越えているので、胚盤胞でも2/3程度は染色体異常なのです。したがって値論的には、PGT-A着床前診断がもっとも有効な方法と言えます。一方、PGT-Aも絶対に正しいものでもなく、これにより正常な胚が増えるものでもありません。現時点では、保険での胚移植が1回残っていますので、保険のことを考えると、胚盤胞を2個以上保管しておいて、1回の胚移植で2個の胚盤胞を移植する、ことが一番に考えられます。ただし、多胎妊娠予防の観点から、学会からは原則1個の胚移植を推奨しており、医学上の見地と、保険の費用面からの見地は必ずしも一致しないこともある事をご理解頂く必要があります。次に着床の検査としては、着床の窓ERPeakと、Th1/Th2の免疫能検査があります、これらも含めて、次回来院時に直接ご相談頂けますか。

No.11571 うさぎさん

カテゴリ: 反復不成功・難治例 体外受精・顕微授精

他院通院中の者ですが、転院検討中のため質問させてください。
アメリカでの学会発表の件、ツイッターで拝見しました。私は抗セントロメア抗体640倍強陽性です。抗核抗体についての発表をされていたため思わず質問させていただきました。
抗核抗体陽性者へのプレドニン投与は効果がみられないとの発表内容と見受けましたが、実際私もプレドニンは一切飲まずに採卵を続けています。6回目に挑戦中です。
過去に一度だけ胚盤胞を獲得し妊娠しましたが9wで流産しました。凍結胚がないので、採卵を続けるしかありません。
貴院は抗セントロメア抗体陽性の患者さんにはどんな治療アプローチを勧められていますか?やはりいい卵に出会えるまで採卵を繰り返すということしか言えないでしょうか。
同じ病院で採卵を繰り返していて良いのか、病院を変えて培養環境等を変えてみたほうがいいのか、悩んでいます。
抗セントロメア抗体患者への治療情報が少ないので、ぜひご回答いただけると嬉しいです。

高橋敬一院長からの回答

当クリニックでも抗セントロメア抗体の方は数人います。妊娠、出産された方もいますし、なかなか妊娠しない方もおいでです。プレドニンは何度か使用していますが、これが効いたかもしれない方もいますが、偶然である可能性もあります。今回の検討では、少なくとも全員に効果があるような結果ではありません。一方、全ての胚が影響を受けているのでもないので、たくさんの採卵をするようにしています。排卵誘発方法を変えてみる、培養液を替えてみる、もありえますが、「試してみる」と言う意味づけです。プレドニンも1回は試しても良いかもしれません。他にはガンマグロブリンの使用例もありますが、高額なわりにはまだ効果は不明です。当クリニックでは、生水教授とともに、新しい方法も検討していますが、まだ研究段階です。もし当クリニックでの治療をご希望ならば、受付への連絡で予約をおとり頂けますか。生水教授ともまた対策を相談して対応致します。

No.11398 ウーちゃん

はじめまして。
他院で人工授精4回、体外受精と顕微授精の胚移植を6回しましたが、すべて陰性でした。
凍結胚のストックがなくなったタイミングで転院を勧められ転院先を探していたところ、こちらが気になりましたので質問させて下さい。
今まで受けた着床不全の検査は慢性子宮内膜炎検査・子宮収縮検査・ビタミンD検査・銅亜鉛検査です。
そのうち銅亜鉛検査に異常があり亜鉛のサプリメントを飲むことで回復しています。
他に子宮鏡検査で子宮内膜ポリープが見つかり手術済です。
初期に受けた検査で甲状腺機能に多少の異常があったため、チラージンを服用していました。
以前の病院で他にできる検査はERA検査くらいだそうです。
そちらに通院した場合、他にどのような検査ができますか?
また、どのような治療法がありますか?
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願い致します。

高橋敬一院長からの回答

なかなか良い結果がでずにご不安のことと思います。もっとも大きな原因検索は、着床前診断PGT-Aになります。胚の染色体異常の有無が原因の7割程度とお考え下さい。次に着床不全の検査としては、子宮鏡の再検査、子宮卵管造影検査での卵管水腫の有無の確認、子宮内フローラ(細菌叢)、Th1/Th2の免疫能、などがあります。

No.11292 50010

お世話になります。
サプリメントがあっているのか見直しをしたく質問させて頂きました。
DHEAは6か月以上飲んでます。最近吹き出ものが消えなく困ってます。副作用か?どのようにしたら良いでしょうか?
他はメラトニン、市販のビタミンB.C.D.E、鉄剤を飲んでいます。ビタミン剤は最初はアシストワンにしていましたが経済的に余裕がなかったので市販のものに変えてしまいました。近々なくなるのでまたもとに戻します。市販のものは評価しにくいと思いますので、市販からアシストワンに変えたとして、現在のサプリとであってますか?
現状、採卵しても卵が育たない、卵が2個程度しかできない、または未熟で受精できない状態が続いて中々移植に至らず。今月は人工にしましたが、来月は体外受精に検討しています。

あくまでもサプリなので即効性には期待できないことは重々承知ではいます。
他に酸化ストレス等の検査とか?、
卵子の質にミトコンドリアのサプリが良いと聞きます。
年齢的にももう時間が限られています。
もしお勧めものや、現状のサプリがあっているか、他に効果が期待できるものがないのか教えていただければ幸いです。

高橋敬一院長からの回答

DHEAの副作用ににきび、吹き出物があります。DHEAがもっとも可能性が高いと思いますので、一度中止していただけますか。市販のサプリメントはその量が少ないものがほとんどですので、この場での比較コメントは難しいものがあります。酸化ストレスの検査は可能ですよ。ミトコンドリアのサプリとは、実際には明確なものはないのが実情です。また良好な卵子のミトコンドリアの数は少ない、との報告もあり、ミトコンドリアと卵子の質との関係もなかなか難しいのですね。ビタミン類はミトコンドリアの活動に様々関係します。あまりミトコンドリア自体には現時点ではこだわらなくても良いと思いますよ。

No.11218 45735

カテゴリ: 反復不成功・難治例 体外受精・顕微授精

いつもお世話になっております。
先日、胚移植に向けて診察をしていただいたのですが、受精卵の結果が良くなかった為に気持ちが落ち込み続けており、主人と話した結果、今回の凍結胚移植は中断することにしました。
そして、次の採卵に向けて2ヶ月間、高濃度ビタミンC療法に挑戦してみたいと思っています。
先日検査した血液検査の結果もお聞きしたく、この2ケ月の間に不安材料を取り除きたいので、フローラと子宮鏡の検査も希望しています。
今後の診察スケジュールについてご教示お願いできればと存じます。
よろしくお願いいたします。

高橋敬一院長からの回答

なかなか良い胚ができずに残念です。未熟な卵子が多いようなのですが、自己抗体も関係している可能性があります。その対策に関しても次回来院時にご相談致しましょう。子宮鏡とフローラ検査も承知しました。生理開始10日目頃においで頂けますか。検査をおこないましょう。

No.11171 ak

遠方の他院通院中の34歳です。
アドバイスいただきたく書き込みさせていただきます。
1回目の採卵で5個の胚盤胞が凍結でき、ホルモン補充周期で移植を行いましたが、1回目hcg7、2〜4回目は着床すらしない陰性(4回目は2個移植)でした。Th1/Th2は高くタクロリムス服用、移植2回目からバイアスピリン服用。3回目の移植前にTRIO検査を行い、ERA窓ズレなし、ALICE問題なし、EMMAで細菌ありでフラジール服用しラクトバチルスを補充。その後再検査で問題なし、ラクトバチルス99%となりましたが、移植3・4回目陰性でした。
主治医からは、胚の質ではないかとのことで、PGT-Aを行っているところへ転院するか、今の病院でまた採卵&移植を繰り返すかの2択を提示されております。
年齢と低AMH(1.7)のこともあり、転院してまた1から検査を始めることを思うとその時間すら惜しくなかなか踏み切れず悩んでおります。
この先の治療、先生でしたらどのようにされますか?
大変ご多忙の中恐れ入りますが、アドバイスいただけると幸いです。

高橋敬一院長からの回答

なかなか妊娠に至らず、ご不安のことと思います。着床の問題は、Th1/Th2の免疫能のみであり、これも絶対的なものではないので、基本的には着床には大きな問題はないと思います。対処方法はタクロリムスのみで良いと思いますよ。ただし、記載がないので確認ですが、子宮鏡と子宮卵管造影検査で、子宮内膜ポリープや内腔癒着、卵管水腫、などがないことは確認されているのですね。
一般的には、はの染色体異常の有無が最も大きな原因だと思いますので、主治医の選択肢は正しいと思います。したがってakさんおの考え方次第だと思いますよ。検査をしっかりうけて胚移植したいならば転院してPGT-Aを受けることが良いと思います。この場合、転院して1から検査を始める必要はないと思います。採卵まで1ヶ月あれば準備可能でしょう。一方、PGT-Aをしないならば、保険での採卵も可能だと思います。(ただし、この場合にはタクロリムスも使用はできません)

No.11166 ミヨ

カテゴリ: 凍結胚移植 反復不成功・難治例

髙橋先生、初めまして。

以下長くなりまして恐縮ですが、これまでの治療歴と質問です。どうぞ宜しくお願い致します。

【治療歴】
・2021年2月採卵1回目→凍結2個(ふりかけ由来7日目6BB、顕微由来6日目6BB)
・2021年3月採卵2回目→凍結8個(ふりかけ由来5日目6AA×2、6BA×1、6BB×2、6日目6BB×1、7日目6BC×1、顕微由来6日目6BA×1)
・2021年4月子宮内膜ポリープ手術(子宮鏡下手術)
・2021年5月6AA移植1回目(レトロゾールによる自然周期)→BT7 HCG 0.0
・2021年6月チョコレート嚢胞の痛みにより移植キャンセル
・2021年6月着床不全検査1回目→Th1/Th2 11.6、抗カルジオリピンIgG抗体13.0、抗カルジオリピンβ2GP I抗体1.2、ループアンチコアグラント0.9、ビタミンD 28.1
・2021年9月腹腔鏡手術(右6cmチョコレート嚢胞、左1cm子宮繊維種)
・2022年1月チョコレート嚢胞再発(左5cm)
・2022年2月6AA移植2回目(ジュリナ、ル・エストロジェルによるホルモン補充周期)→BT7 HCG53.9にて陽性判定後BT27にて心拍確認出来ず、3月に自然排出
・2022年4月着床不全検査2回目→Th1/Th2 8.2、抗カルジオリピンIgG抗体12.0、抗カルジオリピンIgM抗体 2.7、ビタミンD 112
・2022年6月ホルモン補充にて移植3回目を予定していたが、子宮内膜ポリープありとの所見により移植キャンセル
・2022年6月ポリープ手術当日、不正出血ありとの所見により手術キャンセル、現在ジュリナとヒスロン服薬にて生理待ち。改めてポリープ手術後、1回の生理を挟んで移植予定。


【質問】
・現在の不正出血は生理とも異なるようですが、これは流産後のホルモンバランスの崩れなのか、子宮内膜ポリープによるものなのか、その他要因があるのか分からないものなのでしょうか。左卵巣のチョコの状態も気になるので骨盤MRIを受けようと思いますが、他に不正出血の原因を知る検査方法はありますでしょうか?

・移植時に使用するホルモン補充薬はチョコレート嚢胞や子宮内膜ポリープに悪影響を及ぼすものなのでしょうか?悪影響がある場合は、自然周期による移植に変更しても良いと思われますか?

・2回行った着床不全検査にて、抗カルジオリピンIgG抗体の値が高いです。他の抗リン脂質抗体は正常値のようですが、IgGの値だけでこれが流産した原因、またバファリン・バイアスピリンを飲む判断材料となりますでしょうか?

・肥満ではないですが、総コレステロールの値が229mg/dlと高いです。総コレステロールと抗カルジオリピンIgG抗体は相関しているのでしょうか?相関している場合、私は脂質異常なのでしょうか?また、体質改善(食事、運動)すれば脂質異常は改善する可能性はありますか?

・コレステロールとAMHが相関するとの報告もあるようですが、その場合今凍結している胚盤胞の質も悪いのでしょうか?AMHは4.31→4.01→6.65→(腹腔鏡後)2.81→(流産後)4.40となっています。

高橋敬一院長からの回答

経過は拝見致しました。これだけの経過ですので、基本的には私よりも担当医の意見を優先すべきだと思います。一般的な意見を述べるにとどめます。移植時のホルモン補充薬は、チョコレート嚢腫やポリープには、短期的に影響する可能性はありますが、根本的には関係しませんので心配されないで良いでしょう。今回検査した抗カルジオリピン抗体の異常の基準値がわかりませんので、明確にはお答えできませんが、明らかに異常値の値ならばバイアスピリンを氏応する意義はあると思います。ただし、早期の流産の原因がカルジオリピン抗体であるとは言えません。総コレステロールと抗カルジオリピン抗体は関連はありませんよ。総コレステロールとAMHは関連するとの報告はありますが、AMHと胚盤胞の質の関連はほとんどありませんよ。